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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

エンブレア王国史

婚約破棄の忘れ形見

 その国の国王は公爵令嬢との婚約を破棄し、男爵令嬢を王妃とした。

 それから二十年後、田舎の片隅に住む貧乏男爵家の令嬢のマリーナ・キールは、両親を早くに亡くし、今は世間にシンデレラと噂されながら、義理の母親と姉二人で”楽しく”暮らしていた。
 ある日、彼女の元に王太子が現れ、結婚を申し込む。
 それはかつて行われた婚約破棄が生み出した”忘れ形見”に翻弄される王太子が、事態打開の為に提案する政略結婚であった。
 それを切っ掛けに、マリーナは免れない運命の荒波に巻き込まれることになる。
 そして彼女は、婚約破棄が生み出した”忘れ形見”の正体を見極めるべく、王太子の”小姓”となって王都へと踏み出すこととなった――。
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エピソード 101 ~ 121 を表示中
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