24 愛の表現 阿達 要side
控えめな百合です。苦手な方は巻き返して下さい。
阿達 要side
わたくしは阿達 要と申します。ただ今、十六歳の淑女ですわ。生まれながらにして阿達財閥の令嬢でそれはそれは贅沢な暮らしをしておりました。取り巻きさん達に囲まれてごますりごますり。いい加減面倒臭いのですけど。
ただ、わたくしは普通の淑女ではありませんでした。
わたくしは世に言う妖怪、正式名称はいわく憑きでした。ある願いを叶えるためだったのですが。
この流れる様なピンクの髪もこの整った顔立ちも皆さんが美しいと言って下さりますが、わたくしとしてはいわく憑きの美貌を誉められても嬉しくないのです。憑かれた日にお母様譲りの美しい赤髪も色素が薄まり、ピンクになってしまったのですわ。
と、まぁ。わたくしは縛られるのが嫌いなのである日はお父様を説得して一人で冒険しようと考えました。
結果は大成功でした。泣き落としが強かったのでしょう。
楽しい時間も束の間、煩い大学生くらいの男性が話しかけてきました。はぁ、執事まで撒いたのはやり過ぎたかしら。
「お嬢ちゃん可愛いねぇ」
「よかったらお茶でもしなーい?」
頭の黄色いトサカを付けていらっしゃいます。
また、明らかに頭の悪そうな低民ですわね。格っていうものを、わきまえていらっしゃるのかしら。圧倒的な力の差がございますのに。
髪を手でサラッとなびかせ相手を下に見るような眼差しをおくりました。
「あいにく、私あなた方みたいなのつるんでる暇は、ありませんわ」
「アァ? 何言ってんだ。優しく言ってやったのに」
相手は易々と挑発に乗りました。かなりちょろいですわ。
でも能力で黙らせられるんですよ。
こきりと首をならす彼ら。無駄ですけど。
赤黒い髪の不良が殴りかかってきました。わたくしは直撃するであろう部分に力を込める。返り討ちにしてやりますが、面倒ですわね。はぁと溜め息をついて目を瞑る。
バシッ、と思った以上に乾いた音が路地に響きわたったので防御の失敗によって、殴られたって思いました。でもいつまでたっても痛みがこなくて…ゆっくり目を開けました。
下には頭が黄色い方が頬を腫れあがらせて、倒れていました。
びっくりして視線を上げると
「大丈夫?」
ニコッと笑う綺麗な方が。
そこに、居ましたの…私の王子様が…あの不良を一瞬で止めるほどの腕前、そして美くて儚いライトブルーの髪をポニーテールにして翡翠色の目がとっても綺麗な男性が。昔は、王子様を待ちわびておりましたが、にしても少し来るのが遅いですわ、なんて。
真っ赤な顔を顔をうつ向けてさっき問いかけられたことを思い出して返事をしました。
「…はい、お名前は…」
「名のるほどの者ではありません。」
後ろからの太陽の加減でとても彼は輝いて見えましたわ。私が目を奪われて数十分くらい呆然と立っていたと執事が申しておりました。胸が高鳴って不思議な感覚です。
それから、私阿達 要は、あのお方、遥様の虜になってしまいました。
後々発覚したのですが、女性だったそうです。でも、女性でも惚れてしまいました、惚れるというよりは敬愛かもしれませんが。なので、ファンクラブを自ら設立し団長に就任しました。同志は、すぐに見つかりました。流石遥様です、皆も好きということではなく信仰したいそうですわ。そして目的は、わたくしは、命に変えても遥様をお守りします。
ずっと好きです。遥様、もちろん敬愛でですが。たとえ、女性でも…命を賭ける覚悟です。皆様の聖女は、わたくしが必ずやお守りします。
なので、まずは男共を排除しないといけませんわね。
阿達 要side「愛の表現」 終
すっごいぐだぐだです。
この子のせいで遥は、男子に近付かれません。




