22 ラウンジの予定
「ありがと。送ってくれて」
「ん…大丈夫か?」
泣きはらして夜になり、送ってくれた。
街灯に照らされた優雅の表情は暗い。女子寮では寂しい何て言えない私を心配してくれているのだろう。そんなに気にすることないのに。
「うん、妹ちゃんもいるし全然平気!」
「じゃあ、何かあったらそれで呼べ。…必ず助けるから」
「…約束だぞ。じゃ、また明日」
それ、と指を指したのは私の胸辺りにある首輪。そんな機能があったのか、便利。
正直、優雅程頼りになる人はいない。彼の性別が何であろうとたった一人の相棒なのだから。
まぁ、そんな相棒に弱いとこ見せちゃったんだけどね。
部屋にこっそりと戻り、眠りました。
※
「え、マジか」
朝、塩が部屋の前に盛られていた悪霊です。
起きたらドアの前に塩が盛られていて流石に驚いた。悪口とかならまだ許せるのだけど塩を盛られるとなると精神的にも何か…くる。
「眠い…」
カルチャーショックを受けたが眠たいし、暇。
昨日寝付きが悪かったせいか、朝早くに起きてしまい。寝れなくなった。
気晴らしに部屋から出てみたものの誰もいないし、大浴場も朝は使えないのだ。部屋に帰っても天使を起こすのは気が退ける。だからラウンジに行くことにした。
ラウンジは、テレビもマッサージチェアもあり、男女共同だが皆、寮生活で大体揃うから使うことは、あまりないそうだ。でも、快適なのに勿体ない。
ゆっくりソファーに寝転がって仰向けになる。
ふっかふかで気持ちが良い。流石金持ち学園だ。
うとうとしてきたときに、人の声がした。慌ててうわっ、と飛び起きる。
すると後ろからふいに声をかけられた。
「あ、どもッ」
「ども! スポーツ帰り」
スポーツドリンクを片手に私に笑顔を向ける黄蘭。一応笑顔を返しておいた。
彼は驚いた様に楽しそうに言った。
「おお、流石姉さん! 無駄に勘がいいです。ジョギング帰りでラウンジ来てたんです」
彼は、ぷしゅりと音をさせてペットボトルの蓋を開ける。タンクトップにタオルを首にかけて、ごくごくと飲み干す姿は絵になる。
そんな様子を見ていた私が余程物欲しそうに見えたのか、黄蘭はペットボトルを差し出してくれた。物凄い勢いで断ったが。
イケメンとやらは、自分に無頓着なのか自然に間接キスまでもっていけるみたいだ。恐ろしい。
「スポーツドリンクはいらないけど、いいね! 運動って私も好きだよ」
「じゃあ姉さんもジョギングしま「丁重に遠慮させていただきます」
「……まだ言ってる途中なんだけど…明日も走るんでラウンジで会いましょうか」
朝の予定か、朝ごはんまで暇だからちょうどいい。
「じゃ、明日ねばぁいー」
朝の予定ゲット! じゃ朝ごはん食べよ。
ラウンジの扉を開ける。人もぽつぽつと起き始めたので、ラウンジにどのくらい居たんだと少し疑問に思った。
スキル確認
百合 鈍感




