10 留学
遥と涼くんの苦難
お気に入り三件ありがとうございます!
「ビバッ! アメリカ。さて私は、どこにいるでしょーか?」
「わかるか!」
「皆分かってくれる筈だよ。……多分…」
「……多分だろ…」
赤い髪の彼は、はぁ、と呆れてつっこむ気力も無いようだ。そのくらい私はハイテンションである。私の背よりも少し大きい赤髪を風に揺らす彼…涼くんは私を上から睨んでいる。彼の睨みは上からも相まって威圧感が凄いのだ。私は翡翠の瞳を涼くんから逸らした。
うむ、今日は暑いデスネー。
涼くんはちらりと私を見る。それに対して私は笑顔で返した。
「…服似合ってんじゃねーの」
「だよねー」
涼くんは深い溜め息をついた。前でいるリュンヌを見るとやれやれと肩を落としている。はて、何か悪かったろうか。
疑問に思いながらも私はワンピースの裾を持ち上げて涼くんに見せ付けた。
「私も割と気に入っているんだよね! 日本で買ったこの向日葵のワンピース」
「まぁ、高そうだしな」
「ふふん、一目惚れで奮発しました! ポイントは、可愛い向日葵の花のコサージュだよ」
「へぇ、良かったな」
本当に可愛いんだ。因みにボスのお墨付きです…。そうなのです、ボスのセンスはかなり良い。
のふふふぉと頬を緩ませていると涼くんに「気味悪い。せめてもう少しましな顔で笑え」と言われた。失礼な!
アメリカには久しぶりに来たので懐かしい。元気かな、大統領さん。いいお土産スポット案内して貰おうではないか。
前は、超人として、今回はモデルについて勉強しに来た。規模小さいけど総勢3名で。
もちろん妹ちゃんと、絶対帰ってくる約束とサインをもらう約束と手紙を週一かく約束をして
_指切りげんまん嘘ついたら針千本のーます。
指切った!
小さな手で指切りをかわしました。
まだ着いたばかりなのに、妹ちゃんが恋しい。妹ちゃんは仲の良かった老夫婦に預けさせて頂きました。結局は妹ちゃんは、里子である。
「ねえさま!」
瞼を閉じると、あの太陽のように可愛い笑顔と薄桃色の髪がなびく姿が浮かんで、恋しくなった。
ちなみに3名とは
「腹減った」
「妹ちゃんー」
「はるかたーん、りょうたーん」
涼くん、私、ガイドさんこと、リュンヌだ。
この生活で、分かったことは涼くんは、イケメンということ。うん、当たり前だけど。イケメンって目の保養にはいいけど、恋人にはちょっとね。
赤薔薇というのは髪の色と関連していて他の人も関連している。確か、緑菜もそうだったはず。
「じろじろ見んなよ。気持ち悪い」
私の前で彼の赤色の髪の毛がさらりと揺れ、茶色の目が睨む様に赤く光る。ぶっきらぼうだけど、発言も行動も大人っぽくて可愛いのだ。
涼くんは、私が黙り込んだのを見てぷるぷると震えだす。
「その…言い過ぎた。ごめん」
…。私は思わず彼に抱き付いた。涼くんは頬を真っ赤に染めて私を引き剥がす。
うん、悪態をついてから反省するのも良いね。格好良いと思ったことは、ありませんが。息子にしたい感じ…?
まぁ、可愛さでいうと、妹ちゃんが一番だけど。
「リュンヌさん、どこ泊まる? 野宿?」
私は首をかしげる。野宿は野宿で楽しそう。どこぞの無人島生活のようで。
「おま、なんで笑ってんだよ」
「……今日泊まるのは、ここ超高級ホテル…………のとなりのコテージ。りょうたーん覚悟してねっ」
思わせぶりな説明に表情が曇った。おまけにウインクがとんできた。何を覚悟するのかあえては訊かないことにした。
涼くんも顔が真っ青だ。大丈夫? と目で問いかけてみるが通じなかったので仕方なく耳打ちする。
「大丈夫?」
「お、おぅ…お前こそ…」
強がりで出た涼くんの声は、震えていた。
今日は、気を失って倒れました。
スキル確認
百合
どんどんゴタゴタに…




