2026年2月のなろう小説投稿作品データ抽出方法“ 超”簡単API解説その1
まずは、私の作品を読んでくださっている愛読者様に、心より御礼申し上げます。
小説は読むと楽しい。書くともっと楽しい。作品を投稿し始めて3ケ月たった頃、ふと思いました。私は戦場に立っているのに、自分の戦っている相手を知らないのではないか、と。
古代中国の兵法書『孫子』に「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という教えがあります。まがりなりにも歴史ジャンルで小説を投稿させて頂いている身としてはこのような偉人の教えは尊び教訓とせねばなりません。
「よし、なろう小説の世界を調べよう。」
そこで始まったのが、競争相手を分析するための“なろうAPIデータ取得の挑戦”でした。
やったこと無いと難しそうに聞こえるのですが、やってみたら実はとてもシンプルでした。ついでに、やってみると、知らず知らずプログラミングもマスターできちゃいますので、皆様におかれましても一度やってみるのを是非ともお勧めいたします。
さて、ここでは「思い立ってからなろうAPIデータを抽出するまで」の流れを、順番にご案内します。
① まずは調べる:「なろうAPI」とは何か
最初にやったのは、検索です。「なろう API」と調べると、公式の説明ページが出てきます。
▶ 小説家になろうAPI公式
https://dev.syosetu.com/man/api/
ここで分かるのは、作品情報を機械的に取得できるということです。
(1回通しで作業すると理解できるのですが)この時点では、説明ページの大量に書いてあるその他の記述は何を言ってるのかサッパリ解りません。JSON形式、要素指定、パラメーター⋯etc
でも理解する必要はありません。なろうも公式に認めてる「データを取れる窓口がある」と知る事だけで構いません。
因みに、解説させて頂くとAPIとは「普段私たちは、ブラウザで作品ページを開きます。すると、タイトルやあらすじ、評価ポイントが表示されます。あれを、人間ではなく“プログラム”が取得できるようにした仕組みがAPIです。つまり、どんな作品があるのか。何文字なのか。評価はいくつか。ブックマークは何件か。といった情報を、まとめて取得できる仕組みです」
② 次に調べる:「Colab」とは何か
次に検索したのは「Google Colab」です。
▶ Google Colab
https://colab.research.google.com/
Colabとは、Googleが無料で提供する、ブラウザ上でPythonのコードを記述・実行できるクラウドベースの環境です。これも一度触ってみないことには難しそうに聞こえますが、やることは単純です。上のColabリンクを開く。「ノートブックを新規作成」を押す。これだけで、白いPythonのコードを書き込む画面が出てきます。そこにPythonのコードを書いて実行するだけです。
なお、Pythonとはデータ分析が得意なプログラミング言語のことです。といっても、やるのは高度な開発ではありません。数十行のコードを書くだけです。しかも今は、AIに聞けばPythonコードを生成してくれます。
例えるなら、Colab=ノート、Python=ペン、API=資料室。そんな関係です。
③ AI(GeminiでもChatGPTでも何でもOK)に聞く
ここが最大のポイントです。私はプログラミング経験は無いどころか、コードなるものに触ったことも無いド素人です。だから、AIに全てやってもらうべくAIにこう聞きました。
「なろうAPIで2026年2月の新規投稿と更新作品の全ての指標を取得するPythonコードを書いて」
すると、AIから(Colabにコピペするだけでいい)Pythonコードが返ってきます。というか教えてくれます。
この時点では、もちろんPythonコードの意味は全く解りません。
そして、AIが教えてくれたPythonコードをコピーしてColabに貼り付け。実行▶ボタンを押す。
これだけです。
④ 実行すると、エラーが大量に出ます。
最初は必ず失敗します。プログラミングの知識や技能がどうこうという理由ではなく、なろうAPIの吐き出すデータ数に上限がある仕様のせいです。
でも暫くこのエラーの修正・改良の繰り返しをする、苦しくも愉しい?この作業よってプログラミングが知らずとマスターできます。
コードの記述を書換える作業自体はAIをこき使うのですが、それでも何回もAIに指示しているうちに、あら不思議、Pythonコードに詳しくなります。
⑤約30分位で、Colab内に CSVができます。
画面のColabに表示されたのが、「高精度取得完了」この瞬間、戦場の見えなかった競争相手の姿が数値データという形になりました。2026年2月のアクティブ作品(2026年2月に新規投稿もしくは既存更新された作品)「取得件数: 6768」
この表示と同時に、CSVファイルが生成されますので、ダウンロードします。
CSVを解説させて頂くと、「CSVは、エクセルで開ける表形式ファイルです。」そこには、タイトル、ジャンル、文字数、評価ポイント、ブックマーク数、完結フラグなどが、ずらっと並びます。
CSVファイル形式でAPIデータを入手してしまえば、後はただのエクセルですので、なろう作品群についてのありとあらゆる分析が可能となります。
「なんとなく激戦区っぽい」ではなく、「異世界が○%、恋愛が○%、上位1%は○ポイント。」と数字で見えると、世界の見え方が変わります。そして、書くことが、より戦略的になります。
■ まとめ
思い立つ
↓
①なろう公式APIページを見る
↓
②Colabを開く
↓
③AIにPythonコードを書いてもらう
↓
④エラーの大量発生と格闘する
↓
⑤CSVができる
↓
分析する
やったことは、これだけです。で、やってみて分かったことは「プログラミングは、知識ではなく好奇心」でした。
小説を書く事は楽しい。けれど、相手を知ったうえで書くと、もっと面白い。小説を書くと――世界が立体になります。小説を分析すると――世界は構造になります。その構造を知ったうえで書く物語は、きっとまた違う景色を見せてくれるはずです
もしこのエッセイが、「プログラミングなんてやったことないけど、ちょっと興味はある」なんて方の背中を少しでも押すことになったらいいなぁなんて思ってます。
条文小説 拝
勢いだけで書いたエッセイとは違い、小説は結構頑張って書いてます。
以下に私の作品へのリンク貼ってます。手に取って頂きさえすれば絶対面白いと思いますので、是非いくつかの作品の触りだけでも読んで頂ければ幸いです。
また、ついでに評価、ブックマーク頂けたら超嬉しいです。




