2026年3月の「曜日・日付のリズム」—当たり曜日と外れ曜日はどこにあったか
中央値は2月・3月とも全曜日で0。つまり“平均を押し上げる少数の強いヒットがいる”構図で、裾野は静か、中腹〜上位が曜日ごとに差をつけた、という読みになります。
※作品ごとの最終更新日時を曜日に変換し、当該作品の週間ポイントを用いて曜日別の平均値を算出しました。中央値は各曜日とも0で強い歪みがあるため、傾向把握には平均を主指標、中央値は補助としています。
いつもページを開いてくださる皆さまへ。PVの向こう側に“誰か”がいると信じられること——それが、書き手を次の一行へと押し出します。
今回はその“一行”を「いつ」投じるのが良いのか、2026年2月と3月の実データから“曜日の相性”を探りました。更新(general_lastup)を曜日に割り当て、その作品の週間ポイント(weekly)との関係を分析していきます。
■ まず、地合いの概観(2月→3月)です。
・対象件数(曜日別カウント)
2月(総6,768件):
月876/火837/水937/木995/金953/土1,100/日1,070
3月(総18,000件):
月2,691/火5,087/水1,526/木1,536/金1,945/土2,172/日3,043
・曜日別・週間ポイントの平均
2月:金24.665>火16.931≒木15.526≒月15.395≒土15.631>水16.931>日8.753(最下位)
3月:火109.111>木92.942>水85.471>土82.640>月81.442>日78.395>金82.640(概ね横並びだが火が頭一つ抜け)
注目点は2つです。第1に、3月は全般に平均値が大きく跳ね、特に火曜日が突出しました(109.111)。
第2に、2月は金曜が強く日曜が弱かったのに対し、3月は“火曜最強・日曜最弱”という“平日中盤”優位の地形がくっきり現れています。
①当たり曜日/外れ曜日(3月)
当たり曜日(最も効率よくweeklyが伸びた)は火曜日(平均109.111)で母数も最多(5,087件)。“人も多く、当たりも出る”火曜日市場。露出の競合は激しいものの、上位帯の伸びが強く、平均値を上に引っ張っています。
②外れ曜日(相対的に伸びにくい):日曜日(平均78.395)
3,043件と母数は大きいのですが、上位の“肩”が火曜ほど張らず平均は低め。とはいえ、2月の“日曜最弱・8.753”からは大幅に改善していて、3月の地合いの良さ(分母増と回遊増)を感じます。木曜・水曜・土曜・月曜・金曜は80〜93のレンジに収まり“横並び”。金曜だけは2月→3月で「相対優位から相対平凡」へと位置を下げています。これは“週末前の駆け込み更新”が3月には分散した(または火曜・木曜に企画が集約された)可能性を示唆します。
■ なぜ「火曜」に山が立ったのでしょうか。3つの理由が推察できます。
①更新リズムの同調
3月は高頻度更新(週次回遊の設計)が広がり、作品どうしの“待ち合わせ”が平日中盤に寄ったと考えられます。火曜は月曜に仕込まれた“話題の回収日”として機能しやすく、ランキング・新着・SNS露出の位相が合いやすい。
②読者の生活リズム
月曜の再起動で“積み残し”が発生し、火曜夜に消化される——そんな読みの波が、分母拡大の月ほど増幅されます。木曜が次点なのも、「週半ばの息継ぎ」に消費時間が確保されやすいからでしょう。
③競合の密度
火曜は母数が大きく競合も過密。ただし“勝ち筋を持つ企画”には、その分だけ上位への射程が伸びる。結果、平均値(=ヒットの引き上げ効果)が強く出ます。
■ 3月の学びを4月に活かす曜日戦略です。
①火曜・木曜は“勝ち回”を置く
クライマックス、転換回、告知回(新章開幕・外伝公開告知)を火曜か木曜に合わせる。タイトル二語と冒頭70字(状況・関係・目的のうち二つ提示)で、クリック→読了の最短化を徹底。
②日曜は“入口の強化”と“再訪の導線”
平均が相対低位のため、入口の握力が重要。問い(?)や感情(!)を一度だけ使い、あらすじを“本編の約束”で上書き。章末に翌火曜の更新予告を置き、再訪の線を結ぶ。
③金曜は“短尺・高頻度”に切り替える
3月に相対順位を落とした金曜は、長尺勝負より“短尺×回遊”で。章頭リキャップと章末の次話予告で、週末〜火曜へ回遊させる。
④週二更新なら「火+金」より「火+木」
同一週内に“山を二つ”作るなら、火曜と木曜の位相合わせが有利。週一更新なら火曜固定を第一候補に。
⑤完結・外伝の投下タイミング
完結は「火曜」or「木曜」で“山”を作り、24〜72時間後(日曜)に外伝を投下。レビューや感想が生まれやすい“余韻の窓”を狙う。
■ 2月→3月で何が変わり、何が続いているか
・変わったこと
最強曜日が金曜→火曜へシフト。全体地合いの改善(分母拡大)により、平日中盤の“巡航速度”が上がった。日曜の相対弱さは残るが、絶対値は大幅改善(8.753→78.395)。“週末は読まれない”という単純図式は崩れつつある。
・続いていること
分布の歪みは極端(全曜日の中央値=0)。平均値を押し上げるのは、少数の強いヒット。すなわち“勝ち回”の設計次第で、曜日効果は作れる。曜日効果は“露出×企画×導線”の合成。曜日だけを動かしても、入口(タイトル・二語設計)と出口(読了の反転・次話予告)が弱ければ、山は立たない。
■ 以上の事からまとめはシンプルです。当たり曜日は“火曜”(平均109.111、母数5,087)、外れ曜日は“日曜”(平均78.395、母数3,043)。
ただし——
これは“曜日が勝敗を決める”という話ではありません。曜日は“舞台装置”。舞台が整っていても、脚本(企画)と演出(タイトル・導入・回遊)が弱ければ、拍手は起きません。逆に、脚本と演出が整えば、火曜の舞台は強い反響を返してくれます。
数字は現実を教えます。けれど、未来は白紙です。来週の火曜、“勝負回”が、散布図の一点をぐっと上に押し上げるかもしれない。曜日という舞台に、設計という照明を当てて。
条文小説 拝
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