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あらすじから書きました。
あらすじ:勇者パーティーの雑用をしている少年トウアはリーダーのコウマに粗末に扱われているが、セリンという少女がトウアと言う少年に姿を変えて彼を試していることを全く知らない。正体を明かされセリンに一目惚したのだが、もう既に彼女はコウマに対して愛情がなくなっていた。その後、コウマに追放されたカナタとの決闘。カナタは背後からコウマに剣を刺されるが、セリンの『同時蘇生能力付与』で最強の剣士になっていた。
登場人物(簡単に自己紹介)
セリン:アルファと呼ばれている半分赤色と半分青色の異世界の月に住んでいる少女で異世界の人間と結ばれるのを両親に反対されているセリンが一目惚れしたコウマに婚約者の相応しい相手かどうかを確かめるためにトウアと言う少年に姿を変えてコウマのいる勇者パーティーに入った。月の世界の男よりも異世界の人間の男(特に勇者)の方に興味がある。身長155cm 体重40kg 年齢は18才くらい。童顔。金色のショートカットで緑色の目をしている。ほっぺの左右に赤色、青色の月のマークが入っている。浮遊能力を持っていて移動も出来る。無限の能力を持っているらしいが、その能力を全く解放出来ない。ただし相手の蘇生と同時に自身の能力も与える『同時蘇生能力付与』を持っている。
カナタ:半年前、コウマに追放された少年。そのことに恨みを持ち再び勝負を仕掛けてきた。
元々は無能力のカナタだったが、対決中、セリンに蘇生されてから剣から邪龍の波動を出せたり、剣を巨大な残像にして斬ったり他にもカデンと言う細剣使いの最強の小型の女の子を召喚出来たりと幅広くの能力を持つようになる。蘇生後、戦闘能力の移動も素早くなり、第二形態があったりと最強の能力を持つ剣士になる。身長165cm 体重50kg 年齢18才。
~プロローグ~
私の名はセリン。実は私はこの異世界の人間ではなく、アルファと呼ばれている異世界の月の者です。私が幼い頃から地上の勇者に憧れ、そしてモンスターを剣でやっつけるところがカッコいいとまで思わせたあの姿にはとても感動を覚えました。ですがそれを私の父上、母上は分かってくれません。私の夢は勇者と結婚することです。
しかし父上、母上には異世界の人間との婚約に反対されておりますし、彼が婚約者に相応しい相手かどうかを確かめるために態と15才くらいの少年に姿を変えて名をトウアと名乗っています。少年と言っても私からしたらかなりの美少年だと思います。
私はコウマさんの着ている鎧や、仲間達の鎧を布を水で濡らして綺麗にするためにふいたり、アジトに住んでいる床やトイレの掃除、料理だってみんなの分を出したりして忙しいのに私が惚れ込んでいる童顔のコウマさんはお礼一つも言いません。むしろ何の戦闘能力もない無能だからと言って罵ったりします。そして料理の味も合わなければ、床に料理の入っているお皿を落として割ります。その後片付をするのはいつも私。
リーダーのコウマさんのことを勇者として人間として惚れ込んでいたのにも関わらずまさかこんな一面があるなんて最初、私にはとても信じられませんでした。
こんな人を婚約者にしても宜しいのでしょうか? 父上、母上が言うとおり地上の勇者との婚約は諦めた方が良いと言うこと? でもやっぱり私は幼い頃からの勇者の格好良さやイメージがあるのでどうしても諦めきれません。私は不安を抱えながら割れているお皿、落としている料理を片付けるのでした。
『正体を明かす時』
『トウア、早く処理しろ! 汚いんだよ!』
『す、すみません。すぐに片付けますから』
『無能力の奴の癖してろくに料理も作れないのか? だから男なんて雇いたくなかったんだよ。でも女でもこんな料理ごめんだな』
そんなことを言われ心を傷つけてしまった私。彼を睨んでしまいました。
『何だよ、トウア。その目は……』
彼は舌打ちをしました。
『そんな目をするんじゃねえよ、何の戦闘能力のない無能の癖によ!』
胸ぐらを捕まれると私のほっぺに彼の強い拳が入ります。その場で倒れ込む私。
その時でした。彼に対する愛情がなくなったのは
『この俺に対してあんな目付きをするからだ』
彼の目付きは私を見下しています。
『コウマさん、いくら何でもやりすぎじゃないですか?』
ニヤニヤしながら仲間の連中達は言いました。
『こんな女々しい奴、殴ったって何ともねえよ』
『女を殴る勇者なんて最低ですね』と彼に言ってやりました。
『何言ってやがる、貴様は単なる女々しい奴だろ?』
『もう良いです。あなたに惚れ込んでこの勇者パーティーに入ったのに』
私は立ち上がり元のセリンの姿に戻りました。
『お前、まさか……本当に女だったのか!?』
どうやら驚いているようです。コウマも周りの連中達も私の本当の姿を見て。
『見たら分かるでしょう。コウマさん、あなたを試すために今まで少年に姿を変えていたのです。申し訳ありませんが、あなたには何の興味もなくなりました!』
私は早足でその場を立ち去ろうとした時でした。コウマに腕を捕まれます。
『待ってくれ。実は今、君に一目惚れしたんだ。殴ったことは謝る。だからこの俺の女になってくれないか?』
こんなことを彼は言ったのです。一体何を考えているのでしょう。私を殴っておいてその上、俺の女になってくれなんて勝手過ぎます。本当の姿を見せたら一目惚れなんてやっぱり父上、母上の言った通りアルファのいる月の世界との男と婚約した方が良さそうですね。
『離して! 私はあなたに殴られてから何の愛情もありません。良くもこんな気持ちにしてくれましたね! 私はここを立ち去ります!』
私が間違っていました。私は勇者と付き合って結婚したいと考えていたのにコウマのせいで全てが台無しです。もう私には思い残すことはありません。私は今まで夢を見ていた勇者との結婚を諦めます。
私は思いっきり腕を降るのですが、捕まれている彼の手が離れません。
『離して下さい! しつこいですよ!』
私は必死で抵抗します。ですが私の手はとてもか弱いのでコウマの方に手が引っ張られます。
『そんなこと言うなよ。元々は俺に惚れてこのパーティーに入ったんだろ?』
『もう私はあなたには興味ありませんから!』
その時でした。アジトのドアが開いたのは…そこに立っていたのは見知らぬ少年でした。
だ、誰? この人? 捕まれていた腕が離れます。
『お前……カナタ。何故ここに』
『半年前、お前に追放された恨みだ。俺は少しだけど強くなった。この俺と勝負しろ!』
『バカか? 雑魚のお前がこの俺と勝負だと、スピードも力も何もかも劣るくせによ』
コウマは余裕綽々で彼を見ています。
『そうだ、この俺の格好良いところ見てもう一度惚れ直すんだな』
そんなことを彼は私に言いましたが、私は彼にはもう興味がありません。どんなに格好良いところを見ても惚れるどころか逆に何にも印象が残りません。
『その女、お前の女か?』
カナタと言う少年が言いましたが、私は否定します。
『違うわ! 私はこんな最低な勇者になんか興味ありませんから!』
私はコウマに指を指して言いました。
『何だか良く分からないが決闘の邪魔だ。俺はコウマに勝つことにしか興味ない』
『おいおい、この俺の格好良いところを彼女に見せて貰うのに決闘の邪魔とかはねえだろ』
『とにかく人気のない広い場所で勝負だ。こんな狭いところでは勝負にならないだろうからな』
『そうだな、こんな場所では物が邪魔で仕方がない。お前の言うとおり広い場所に移動するか?』
こうして私達はアジトから広い人気のない場所に移動することになりました。
お話続きます。




