平和な戦場Ⅹ~異常な家Ⅴ~
下に見えている階段と通路はこの家とは違い金属が丸出しだな。そんなことを思いながら体を少しかがめて階段を降りると最後尾である湯川さんが完全に床の下に入った。
そして、湯川さんは湯川さんの隣にあったちょうどカードのサイズぐらいの石にカードをかざす。するとさっきのを逆再生したみたいに壁の一部が正方形のふたで上に持ち上げられ、その空いたスペースから正方形に切り取られている床が来て、穴をふさいだ。
それを確認した俺はなぜか先頭になっているので、黙々と降りていく、少し降りるともう体をかがめる必要はなくなり楽になった。そうすると今度は螺旋階段になった。別に暗いわけではなく狭い空間の中に家のと同じ証明を使われているのでむしろまぶしい。やはり、ここにはアダムのセンサーが無いのかスピーカーが無いのかアダムは喋らない。
体感で一分ぐらいだろうか、それぐらい階段を降り続けたら通路が見えてきた。それと同時にアダムの声が聞こえる。
「お待ちしていました。ご学友さま」
そしてみんなが通路に出終わるとマギナが先頭にならべ変えた。すると、アダムが説明し始めた。
「ここはいろいろな武器や生物、電化製品などを保管するための倉庫とお嬢様はもちろん、旦那様や奥様が研究するのをかねているフロアです」
「ですが、危険な研究はもっと地下で行います。もちろんですがいくらお嬢様のご学友といえどもお連れすることはできません」
幼馴染が言おうとする前にアダムはわかったのか幼馴染に釘を刺した。幼馴染は残念そうだが、すでに見せているガトリングレールガンよりもヤバイものなんていうのはごめんだ。まあ、あれよりも恐ろしいものといえば戦闘機や戦車ぐらいなものだ。何だかこう考えると普通にありそうだなと思ってしまう。というかあるだろう。
そんなことを考えている間に研究所に行くことになったらしい。アダムが説明する。
「これから行くのはいわゆるパソコンルームです」
「ここは一番外と比べても技術レベルが近いところです」
「半導体を加工する技術がここには無いのでパソコンに関しては技術レベルが近くなっています」
「なんで?半導体を加工する技術が無いとパソコンに関しては技術レベルが近くなるんだ?」
「アンサー。CPUやSSDが半導体で出来ているからです」
「確かに、そうだと処理速度や読み込み速度が他と変わらないな」
俺は納得したと、同時に驚いた。ということはこの人工知能は他と変わらない処理速度でも処理できるということだ。
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