ニューヒロイン誕生!?そして両国国技館へ・・・。
「おいおい。何ボヤッとしてんだよ。早く上がってこいよ」
親方に促され、半信半疑で土俵に上がる。
エッ?
私、敢闘賞?
私、ニュ、ニューヒロイン?
「あたしは玉桜に特別賞をあげたいぐらいだ。よく頑張った。もう少しで優勝だった。こいつがニューヒロインだ。な?お前らもそう思うだろ!?」
親方に乗せられて会場が沸き返る。
この人たちは私をニューヒロインだと思っているのか。
「あたしはさあ、夢があるんだ。5年前に女子大相撲を立ち上げて、やめとけだとか、うまくいくはずないだとか、心無い奴らになんだかんだと言われて、苦しいのをずっと耐えてたけど、今場所のこいつらの活躍を見て確信したよ。女子大相撲はこれからもっと大きくなる。これからもっともっと大きくなる」
そこで親方は一息入れると、一際大きな声で言った。
「お前らを、両国国技館に連れてってやる!それまでずっと、付いて来いよ!!」
ワーッなのかオーッなのか、キャーッなのか。
わけのわからない歓声が地鳴りのように響く。
両、両国国技館………。
両国国技館………。
それって、女子大相撲の大会が両国国技館で開催されるということなのか。
私たち力女はそこまで行くのか!
両国国技館。
あの両国国技館。
もしそうなったらどえらいことだ。
わ・か・い・ず・みーーーー!や、も・も・ゆ・う・なーーーー!や、ア・リョー・ナーーーーー!の中に、た・ま・ざ・く・らーーーー!の声が混じっている。
大歓声を受けて、私たち4人は土俵に立っている。
膨れ上がった体を晒して、まわしだけを身につけて立っている。
若泉、桃優奈、愛里女、そして玉桜。
私以外は、みんな美女。
私は思った。
これって、公開処刑ではないか。
くそぉ、みんなぶっ飛ばしてやる。
次の場所よ、早くやってこい。
そう思うと私の血は、滾って滾ってしょうがないのであった。




