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乙女の柔肌でぶちかまして  作者: いもたると


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14/16

パワーに圧倒される。徳俵に足が掛かってからが、勝負だ!

 行事軍配が返る。

 呼吸を合わせて、立つ。

 ぶつかる。

 衝撃が凄い。


 圧力に、後ろに飛ばされたのは私の方だ。

 負けるものか。

 必死に左手を伸ばして前みつを掴む。

 無意識に右でも掴んでいた。


 自然と、両前みつを取って頭を付ける体勢になった。

 愛里女アリョーナ関の長い手が、まわしを求めて伸びてくる。


 止まっちゃ駄目だ。

 止まったら捕まる。

 私は激しくお尻を振って、長い触手から逃れようとする。


 お尻を振ったおかげで、愛里女アリョーナ関の体が崩れた。

 チャンスだ。


 まわしを掴んだ右手を離し、下から押っ付ける。

 愛里女アリョーナ関のおっぱいを鷲掴みするような格好になった。

 ここじゃ駄目だ。

 肘を取らないと。


 押っ付けを離した瞬間、相手の圧力が襲ってきた。

 やばい。

 押される。


 ズザザッと足の裏が土俵の土の上を滑り、あっという間に徳俵に足が掛かる。


 嫌だ。

 負けたくない。


 徳俵に掛かった右足の裏に力を込め、命綱の左前みつをしっかりと握りしめて、左の肘を思い切り引いた。


 2人同時に土俵の下へと倒れ落ちる。


 行司軍配。

 東。

 うっちゃりで玉桜の勝ちだ。

 耳を、劈く歓声。


 やった。

 これで、優勝決定戦に進む資格を得た。


 勝ち名乗りを受け、花道を下がる。

 体は土まみれ。

 汗で土がべったりと着いている。

 化粧なんかもうあってもなくてもいいくらいにぐちゃぐちゃだ。


 あとは、結びの一番の結果を待つのみ。

 結びに登場する2敗力女は若泉関。

 初日に負けた相手だ。


 もし若泉関が本割で負けたら、自動的に私の優勝が決まる。

 そうなれば私が横綱だ。


 でも、若泉関が負けるとは思わなかったし、何よりもう一度対戦したかった。

 今度こそ若泉関に勝って、私は横綱になる。


 

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