始まる世界_12/22夜ー12/23
始まりは12月23日。
いつもの仕事がある
変わらずの日常の中で
私達は生きている。
いや、生きていた。
いつもと変わらぬ今日と言う夜を
お風呂場でソーシャルゲームの
ログインボーナスと
デイリーミッションをしてから
体と髪の毛を洗い
体を拭いてからお風呂場を上がり
化粧水や乳液で顔を手入れして
いつものように
ウェブ小説を読む。
飽きたら、画像を検索して
鑑賞してと
本当にいつもと変わらなかった。
私の行動はいつものように
ルーチンワークで
この世にはそこそこのオカルトも
存在してて身近にも居る。
私の場合だと幽霊五体と
お稲荷様の使いの方一名に
何かの精、もとい守護の精霊が二名。
桜玉の鈴が本体な子が一名。
よく分からない何か付きの
白い亥のぬいぐるみが一つ。
脳内チャットで
皆楽しく暮らしてると思う。
私の行動を基本にして
皆が気紛れに動いており
今回も同じ部屋で就寝した
と思われる。
次の日も出勤で
いい加減に寝ないと
眠気で仕事に支障が出る。
よって、この日は
深夜の午前2:03に目を閉じて
眠るように頭をカラにした。
そして、その日の内の9:10に起床。
いつものように
化粧して髪の毛をセットして
ご飯を食べて
事前に詰めておいたお弁当を
お弁当袋に入れて
朝ご飯を流し込む。
そして、植物に水やりして
植物達の健康を確かめ
病気が発生した葉っぱを取り除き
通勤が始まり出勤となる。
ここまでで10:36。
中々の好タイムで出来たことに
今日も一日と気合いを込める。
電車に乗り出すと
眠くなったので眼つぶり、
車内のアナウンスに耳を立てながら
半分寝る。
時折、目覚めて駅名を確かめて
なんばへ降りて
そこそこ歩いて
のびのび本舗大阪支店へ着く。
ここまではいつもの日常だ。
制服を着替えて
御守り数点を
制服のポッケに放り込み
私の勤め先の部署に着いて直ぐに
書類を整理する。
ココも普通だ。
そして、
書類を東大阪支店に
配達して欲しいと言われて
私は定期券とお財布、スマホと
いつも持ち歩く
御守り数点、品物を持ち
東大阪支店へ向かう。
駅へ着いたら
改札切符売場で
切符の領収書を発行させて
電車へ乗り目指すだけである。
いつもと変わらない。
私はその時の私はそうだった。
駅を降りて
東大阪支店へ書類を運ぶ。
郵便を使うにも
一日はかかるし
その日に必要書類を
社員の誰かが配達した方が
すぐに受け取れる。
大方私の休日、夜に完成した書類で
メールの送付ファイルサイズが
大きすぎて送信不可だったのだろう。
こうして、私の勤務時間が
書類受け渡しに消費され
お金になるのだ。
ふふ、楽な仕事だぜ。
この時の時間は12:49。
現を抜かす私に
道中の野外テレビが事を抜かす。
「〈本日早朝から、
日本各地でデモが発生しました。
負傷者多数発生しており
警察は慎重に調べております。
デモの内容は不気味な世界を許すな。
スライムなど、食用では無い!
と主張しており
市民は混乱しております。〉」
・・・・・ファンキーな。
未だに私の回りは静かだ。
脳内に文字が流れず
テレビをガン見してるイメージが
流れてくる。
住民のインタビューが流れる。
「〈よく分からねぇ事を言うもんだよ。
アレの資源で私達の暮らしを
支えられてるのに
なーにを馬鹿を言ってるんですかね?〉」
「〈スライムは美味しいのに〉」
スライムとは、
食べ物でしたっけ?
なろう小説での
スライムを食べてましたけど
マジで言ってる??
【訳が分からねぇよ】
幽霊のユウキは呟く。
良き隣人で
空想のお友達の可能性があるが、
そこはとにかく、置いて。
唐突に脳内で
文字が流れてくるが
困惑の空気になっている。
【ホント、それ】
幽霊のイツキは応る。
【ん?ん?ん?】
【なんで?】
双子幽霊の菊理菊良は
戸惑いを口にする。
【へ?あれ?】
幽霊の真っ白さんも
戸惑う。
【涼を護れるなら
それでどうでもいいわ】
【はい!】
ここは安定。
いつもの返事で
推定守護の精霊のお二人は
返事と言葉の勢いがいい。
〔ぼ、ぼ、ぼく、
うり、うり、うり助!〕
白い亥のぬいぐるみが
本体で
鞄の中にその本体があるのに
なぜが中身の魂(?)が
近場に居て、
戸惑いをそのまま発言してる。
基本、“ぼく、うり助”が
鳴き声の存在がギャグである。
〔そうですね。
意味が分かりませんね。
分かりませんよ。
私は近くの
稲荷神社に行って来まーす。
狐をモフモフしたら
一報を下さいな〕
この大都市で
狐モフモフ出来る場所あるか!
ちなみにこのヒトは
お稲荷様の使いの方で
私を監視してる。
監視理由は
稲荷神社で願いを述べたのが
狐モフモフなので、
私の願いが叶うのを
見届けたら支払いが発生する。
その支払いは孫の代まで
お稲荷様を祀らないと
祟られるので狐モフモフは
しません。出来ません。
悲しいです。
そもそも、勤務中だ。
【だから、安心して
監視を放り出して
情報収集しに行ったんだよ。
俺達もしに行くか】
決定を述べ
ユウキが脳内でのチャットは
締め括られるが、
私は言葉にするだけだ。
『気を付けてね』
【おう。
後、イツキは涼の傍で待機。
双子も涼の傍を離れるな。
二度目の死を迎えたいなら
勝手に行動しとけ】
ユウキは
テキパキと指示をする。
幽霊五体が生存のために
チームを組んでおり、
ユウキはまとめ役。
リーダー格である。
【行ってくる】
伝言をイツキや双子にして
ユウキは出かけようとする。
【うちの組合組織に
行くにしても、恐いな】
口元をヒクつかせて
真っ白さんは
不安を言葉にする。
幽霊同士が
自身の趣味や特技、思想で
集まっており
組織を形成している。
派閥で組織したり
組合で組織したりと様々で
ユウキは派閥系組織。
真っ白さんは組合系組織。
真っ白さん所は
自分たちが勝手に
日本を守護する為の組合らしい。
【なら、留置場や
デモ集会の規模を確認してくれ。
場合によっては、組織は
その情報を持ってるはずだ。
なんせ、世間では
このデモを馬鹿にしてるし
内容が内容だけに確認したがるのも
当たり前のはず。だよな】
【確かにな。
全国か、世界各国かを聞くのも
悪くは無いよな?
それで、
組合組織には顔出しとく】
世界各国。
なんて、単位だよそれ。
絶望色が強くない??
【そうか。
どちらにしろ
規模と思想が気になるのは
どちらも変わらないはずだ。
だから、大丈夫。
ヒトは信じたい方を
勝手に信じるはずだ。
世界各国なのかは
顔出せばすぐに分かるだろよ】
どちらもは
多分、異常を認識してる側と
認識してない側、両方だ。
その確認するのは
意味があるようでない。
ただの事態の把握をするだけ。
それだけ。
私は当たり前を当たり前として
扱わないといけない。
異常だと悟られたらどうなる?
考えるな。
今は、考えるな。
この、書類を
東大阪支店に持って行って
渡して、
のびのび本舗大阪支店へ
帰って仕事に打ち込めばいい。
それだけそれだけ。
私は歩を進める。
興味を無くしたように
道中の野外テレビから離れる。
そして、テレビ方を向いた。
呆然と立ち尽くす人が
数人、居ただけである。
私は今日を乗り切った。
勿論、書類を東大阪支店に渡して
のびのび本舗大阪支店へ帰り
仕事をして、
就業時間まで仕事をした。
その後は警備員さんが
シャッターを閉めるのだが、
警備員さんの腰に刺さっている
警備棒は、かなりゴッツかった。
アレで殴られたら
死にそうだ。
家に帰って、全員大集合。
〔報告。やべーです。
終末過ぎてマジマジヤバメ〕
内容がぼんやりしてるが
沖彝様は緊急事態宣言してる。
【報告は、沖彝さんと同じ。
大勢が留置場にいるし、
全国、全世界単位で発生とあり。
派閥組織に、顔出してら
すぐ情報入りとか
マジ、悲報】
ユウキは悲報を口にする。
言葉を区切り
お疲れのようだ。
【報告。
こっちの情報は世界各国。
組合組織に顔出して
すぐに情報がとんでくるとか
ホント、泣ける】
【お疲れー】
【【ウェーイ!】】
真っ白さんの発言後に
ユウキの労いと
双子同士のハイタッチが発生。
私はお一人様で良かったと思ってる。
なんせ、今の私は
独り暮らしをしてる。
だから、親から
私が異常である事も
バレてないのだ。
ホント、ホント、
独り暮らしで良かった。
〔で、やべーの内容は
ヤバい方の九尾の狐が生存。
いえ、発生してることです。
稲荷神社側の
お稲荷様と使いのものは
全員、異常を異常と
認識してました〕
え、その、“は”って
まさか、神様と使いの方だけ
認識できた?
【マジか。マジか。
やべーな】
あ、九尾の狐ですね。
・・・私の家族と知り合いに
害が無ければどうでもいいです。
【そっちの人間側は全滅か?】
稲荷神社勤めの神主とか
巫女さんの事だ。多分。
〔はい、異常を認識してません。
当たり前と感じているようでした〕
はーい、正解でした。
悲しいな!
お稲荷様と使いのものは
と言ってるから察してしまう。
『なら、私はなんで
異常を認識してるの。
絶対に私は
選ばれた人間じゃないよ』
ありえたら困る。
と言う、
物語の主人公になりたくも無い。
ピンチからの大逆転劇とか、
心がやつれます。
やつれる自信しかない。
【条件は何かって考えたら
就寝時間の関係だ。
認識の数が多いのが
深夜に運送する
トラックの運ちゃん。
一番に数が多いのが
夜更かし常習のヒッキー。
取り憑き霊からのお墨付き。
そして、俺達は余り寝ないから
認識してると思われる。
だからの多分なんだが】
うわー、考察絞り込み来たよ。
恐ろし。
〔としても、
こちらは何も無しですよ?
夜更かしや夜通し起きてるは
無いですよ?
てか、夜更かしした方も
異常認識してませんよ?〕
そりゃ、三万社の稲荷神社なら
夜更かししてる人は
居ても可笑しくない。
【条件の一つに完全な人外は
異常を認識出来るとか
あるんじゃね?】
〔むー、唐突な〕
にしても、見事に置いてけぼりに
なりましたが、
私にはコネ一つもないので
やむなし。
【だとしたら、
異常を認識してる涼の
何を考察するかだな】
サンプル私かよ。
『少なくても昨日は
割と直ぐに寝れた気がするから
2時後半だと思うよ』
多分な。
だって、痒くて起きるたのは
今回は無かったし。
【就寝論は
崩れたからあてにはならん。
異変はお前が起きてる間か、
寝てる間かになるの確かだな】
〔ニュースは
早朝と言ってましたので、
5時辺りからデモが起きたかと〕
それは、早朝は
6時から8時の間では??
私感覚の早朝だから
あてにはならないけど。
【分かる範囲だと、
19:03~5:00の前後に
異常が発生した仮定で
行動するぞ】
確かに昨日の退勤時間は
その辺りで
異常は発生してないはず。
スラスラと考えを纏めたなー。
私には出来ないよ。
とにかく、
冷凍物を温めて食べて
お風呂に入って
全身を洗ってから拭いて
顔の手入れをして
歯磨きをして眠ることにした。
私は特別では無い。
巻き込まれたその他大勢と
認識していた。




