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12/12

第12話 復活

今日は2話投稿です。

ご注意ください

 木と植物の屋根で簡単にできた家が密集するゴブリンの集落に6人が居る。この日のためにさらに2週間以上の時間を要してお金を稼ぎ、熟練度を上げてきた。皆の技の切れも体力や筋力もかなりいい感じになっていると思う。大人ゴブリンだったら力負けしない程度の力は手に入れた。


 「おら!」


 短剣を振り、大人ゴブリンの命を刈り取る。

 周りの連中も同じく剣やダガーを振るい、大人ゴブリンを圧倒していった。分かっている事だが、この辺のゴブリンの装備は劣悪そのもので、装備していてもボロボロばっかりである。ホブゴブリンの周りにいるゴブリン位がまだマシ程度の装備を持っている。

 すでにアルベルトの偵察でホブゴブリンの居場所は確認済みで、今は邪魔が入らないようにゴブリン達を殲滅している。勇人は地面に耳を着けて、『地獄耳』を使用。足音が慌ただしくなっている様子が無いのを確認すると、全員を誘導してアルベルトに確認を取らせる。アルベルトのGOサインが出れば突撃して、ゴブリンを倒し、数を減らす。


 「これで終わりだ。……やるか」


 その一声で全員の顔に緊張が漲る。ついにホブゴブリンとの戦闘。邪魔は入らない。


 「ホブゴブリンは今3体のゴブリンと一緒にいる。装備はかなり良い。全員金属鎧を付けていて、あまり隙が無い。顔や隙間を狙って攻撃した方が良いだろう」


 アルベルトの報告を聞いて全員戦いの方針を決めていく。

 

 「弩も持っている奴が居た。そいつを優先的に排除したい。これはユウとニーナがやってくれ」


 勇人とニーナが頷き、勇人は弓に持ち替える。


 「カルロスがホブ。ディアナは大人ゴブリンを2体頼む。僕と勇人がすぐに弩を持ってる奴を倒すから」


 全員頷き、それぞれの武器を握りしめる。指先が震えるのを必死に食い止め、敵が待つその先へと移動した。



 ◇



 その場所は今までと違い、石造りの頑丈な廃墟だった。

 あからさまに人の手が入った建造物を中心に、この地にゴブリンが巣食ったのが分かる。しかしボロボロに朽ち果てたその建物は2階は剥き出しになり、一階の壁はほとんど無くなっている。

 ホブゴブリンは一階の床に悠然と座り、3体のゴブリンは周りを警戒していた。その中には確かに、弩を持っている奴が居る。


 勇人とニーナが先行して大きな石が転がる場所に身を隠す。おそらく建物の石壁が崩落したものだろう。これが身を隠す絶好の障害物となっていた。


 勇人は自分を指さし、隣のニーナに意図を伝えて行く。矢をつがえ、一気に立ち上がり『七節』の動作をやっていく。


 ばれないかと緊張で心臓が爆発しそうになりながら、一個ずつ確かに動作を刻んでいくと、一体のゴブリンが勇人に気が付いた。

 嘘。マジか。気づかれた。上半身丸出しだ。早く、次の『会』を。『離れ』まで行けば、『七節』は完成する。あぁ、だめだ。弩を構えてる。クソ。こうなれば。


 バヒュ!と弩が矢を打ち出すと同時に、勇人も『七節』を完成させて、射撃を敢行した。お互いの矢は敵の胸へと飛んでいき、ゴブリンの粗末な鎧の鉄板は貫かれ、肺に血が充満していく。


 一方の勇人は、


 「ゴフッ……ひゅ……がぁ……かひゅ」


 同じく胸を穿たれてしまい、肺を傷つけてしまった。

 矢を抜いていいのかダメなのか判断が付かず、何もする事が出来ない。そうこうする内に、敵味方が突撃していった。


 「行くぜぇぇぇぇぇ!!」


 カルロスが居の一番で跳んでいき、遅れながらディアナとアルベルトがそれに続く。

 少しは俺の心配しろ。やっべ。いてぇ。呼吸が。できない。苦しい。


 「我、汝の傷を治す事をここに誓約する――『遠隔癒し(ヒール)』!」


 錫杖を持ちながら一生懸命になって、呪文を詠唱するレイラ。

 名前の通り遠隔から全身を癒す事が出来る優れた回復技だ。ただし効果は10秒。レイラはキュアも併用して勇人を治療していく。矢を抜き傷に手を当て、その奥の傷すら塞いでいく。

 ややあって胸の傷も無くなり、痛みも消えた。レイラの手を押しのけ、4人が戦う場所に向かう。


 「もう、大丈夫だ。他の奴らの援護だ」


 「偉そうに」

 

 2人は立ち上がり戦場へと走り出すと、戦況は五分五分と言う所だった。

 勇人が射撃したゴブリンの傷は思ったよりも浅く、文字通り必死の抵抗でアルベルトの攻撃を防いでいる。アルベルトも命を懸けた反撃を前に、有効だを撃つ事が出来ていない。

 カルロスはホブゴブリンとの一騎打ち。流石に負けている。鎧にガンガン剣がぶつかり、頭だけは守る体制だ。早くしないとカルロスが持たない。

 ディアナとニーナが協力して大人ゴブリンを押さえている。こっちもギリギリだ。一瞬しか止める事が出来ないニーナでは、大人ゴブリンは荷が重い。さらに攻撃力が皆無なので、殲滅は完全にディアナ頼りだ。さらにゴブリンも巧みな連係を見せて、ディアナを削っている。現状有利なのはゴブリン軍だ。


 そこに勇人とレイラが参戦していく。


 「レイラはディアナたちを!」


 「分かったわ」


 『遠隔癒し(ヒール)』を使わせたいが、設置型の魔法のため、回復される側は同じ場所に留まりつづけなくてはならない。カルロスを援護させてやりたいが、あいつは最後になるまで断固として介入してくるのを拒んだ。大人ゴブリンをやるまではあいつには手を貸さない。というより貸せない。ホブゴブリンの前に邪魔な大人ゴブリンを殺さないといけないのは明白だからだ。


 「アル!」


 その声を聞いたアルベルトはすぐさまその場所から離れ、勇人の射線が開いた。

 走りながらの射撃はやはりどこか遠くへ飛んで行ってしまったが、ゴブリンをビビらせるだけの効果はあった。ゴブリンは一瞬硬直して、よろめいてはいるが勇人の方に走り出す。


 「オオォ!!」


 「ゲェェ!!」


 何度も剣を打ち合う。一瞬すら油断を許さないその剣戟に勇人は感服する。胸に穴が開きながらこれほどの動きをして、全員を苦しめるその度胸、敵ながら天晴れ。『腹裂き』や『断ち風』をふんだんに使い、ゴブリンの注意が完全に勇人に向いてしまった。


 「こっちはどうした?」


 「……ゲァ」


 後ろから絡みついたアルベルトは喉元を掻っ切った後、ダガーで目も破壊すると、ゴブリンを解放した。『無音歩法』による気配消しと勇人が注意を引いた事による、完全暗殺。暗殺かはどうかは置いておいても、これは強力なパターンの一つだ。

 ゴブリンは膝を地面に激突させると、鎧の重みもありそのまま地面に向かって行った。倒れた箇所からは血が止まらず、同心円状に血が広がった。


 「カルロスを」


 「分かった」


 それだけ言うとアルベルトは風のように駆けて行き、ホブゴブリンにちょっかいをかけ始めた。カルロスは怒るだろうが、そんな場合ではない。アルベルトにも注意を払うとなれば、ホブゴブリンだって攻撃力は半減する。


 勇人はそれを見て安心すると、槍と斧を持つ2体のゴブリンの元に向かっていた。この混戦で矢は使えない。あとは短剣で切り抜けると勇人は決めていた。

 槍で牽制して、斧で止めを刺すつもりだったな。ディアナが聖騎士じゃなかったら、ダメだったかもしれない。


 「ディアナは槍を抑えろ!」


 「ハイ!」


 ディアナはここぞとばかりに剣を振り回し、2体のゴブリンを分断した。ど真ん中に割って入ったディアナにゴブリンが挟撃を仕掛けようとするが、勇人がその前に斧持ちのゴブリンに斬ってかかった。


 「こっちだ!」


 「ゲギギギギギ……!」


 力でも同等になりつつあるゴブリンと短剣と斧で競り合う。ギリギリと嫌な音が接触面から響き渡り、力が拮抗した様子を示す。クソ。同等か。でも斧使っているし、上から抑え込んでるぶん勝ってるだけかも。勇人はさらにゴブリンに覆いかぶさるように剣を押し込んでいく。


 「ヌオオオォォォォ!!」


 「ギィイィィイイ!!」


 全体重が短剣に乗って相手の斧を押し込むことに成功した。ゴブリンも必死に押し返そうとしているが、体重差・位置関係が圧倒的に悪い。

 そして後ろからの援護が来る。


 「セイッ!!」


 レイラが空中に跳びあがりながら、勇人の顔すれすれを通り『打突』をゴブリンの顔面に叩き込んだ。


 「ゲェアアア!!」


 本気の突きに加え、重力と体重の乗った一撃はゴブリンの顔面を陥没させるのに十分だった。顔面骨折したゴブリンは痛みに転げまわり、戦いを放棄した。

 勇人は斧を拾い上げ、両手で一気にゴブリンに振り下ろした。

 ガンッと鎧に弾かれるが、衝撃は吸収できずさらなるダメージがゴブリンに襲い掛かった。勇人は悠然と斧を振り上げ、再度全力で振り下ろした。


 「うおおお!!」


 動きが止まったゴブリンの顔面に斧が振り下ろされ、刃がゴブリンの顔にめり込むと、そこで息絶えた。隣を見ればニーナの援護でディアナがゴブリンに最後の一撃を与える所だった。


 「ホブゴブリンだ!!」


 ちょうどその時カルロスがホブゴブリンの手によって吹き飛ばされ、鎧が真一文字に切り裂かれていた。ゾッとする攻撃力に一同が止まってしまう。レイラだけはカルロスに近づいて回復を開始した。

 するとそれを阻止しようと、後ろに居たアルベルトを無視して、ホブゴブリンは勇人達の方に来た。鎖帷子を着ているが、所々ほつれている。あまり新品とはいかず、さびも目立つ。他のもそうだ。それでも他のゴブリン達よりはかなり良い装備を着ている。でも、あれなら鎖帷子を破壊する事だってできそうだ。カルロスが。俺には無理だ。力が足りない。バスターソードの重みなら、叩き壊せるかもしれない。カルロスが戻ってくるまで時間を稼ぐ。


 「ディアナ!」


 言う前にディアナは盾で体を隠しながら突撃した。シールドバッシュをぶちかまし、ホブゴブリンはその場で止まる事になった。


 「リース・ディ・タップ・ブイオ」


 その言葉が辺りに聞こえた時のホブゴブリンの反応は素晴らしいというより、過剰な怯えに近かった。ディアナから大きく跳び退り、黒球を完璧に回避した。目線はニーナを捉えて離さず、その威圧にニーナは一歩下がった。


 ニーナの『瞬きの静止(ストップ)』を受けてしまったせいで、その効果がばれている。知らないからこそ効果を発揮するはずなのに。うまみが半減してしまった。いや、しかし、こうして魔法を撃つだけで逃げてくれるのは大きい。相手は無理が出来ないという事だ。そう考えれば、まだ行ける。


 飛びのいた事で後ろに居たアルベルトが攻撃に移る。それを見た勇人も加勢に入り、2体1。しかしホブゴブリンは両手で剣を持ち、その場で大きく横に一回転した。勇人とアルベルトはギリギリ防御をして、外にはじき出されてしまった。


 「クソ、あれは……」


 すぐさま放り投げていた弓を回収するため、ポイントに向かう。それを見たホブゴブリンがディアナの静止すら振り切って、俺のみを狙う。遠距離攻撃の恐ろしさも知っているか。賢い奴だ。


 「リース・――」


 その言葉を聞いてホブゴブリンは考えを変更した。後ろに居る厄介な魔法使い。これを排除すれば、と。ホブゴブリンは方向転換して、後ろに回った。狙いはニーナだ。


 「やばい……!」


 さっさと矢をつがえて射撃しようとしたが、俺に向かっていないなら仲間に当たる可能性の方が高い。この行動に何も意味は無かった。

 また弓を放り捨ててニーナを助けに行こうとしたが、レイラの声がそれを止めた。


 「そこに居なさい!! ニーナは私の後ろよ!!」


 「ゲエエエェッェェェェェ!!」


 錫杖を両手で構え、体の前に水平に構えた。

 やる気か。成功しなかったら死ぬぞ。だが。ここに居ろというには、俺の奥義を出せという事だ。黙ってここに居てやる。俺は準備だ。

 そんな勇人の思考も一瞬で終わり、レイラとホブゴブリンが肉薄した。


 振り下ろされる剣に合わせ、レイラは錫杖の先端で受け止めるかと思われた。が、まるで力が入っていないかのように、錫杖が弾かれ、逆端が跳ね上がる。打ち上がった錫杖はゴブリンの顔面に飛んでいき、それは腕で防がれるが、次はその逆の先端が跳ね上がる。

 『独楽回し』だ。

 攻撃的防御術。最初の一撃さえ防げば、後は一方的な錫杖の回転する殴打が襲い掛かる。ホブゴブリンが反撃すれば『独楽回し』の起点となり、打撃の嵐はさらに激しくなっていく。


 「リース・ディ・タップ・ブイオ」


 後ろから守られたニーナの『瞬きの静止(ストップ)』が射出されるが、これも大きく回避された。

 しかし『七節』が完成した勇人の射撃が、ホブゴブリンの左太腿を穿つ。


 「ゲエアァ!?」


 突如攻撃されたホブゴブリンは、矢が飛んできた方向をその目で見る。悠然と構え、大量の時間を与えた事を後悔していると、大声が轟いた。


 「どおおおおこ見てんだよ!!!」


 すでに回復して攻撃の機会をうかがっていたカルロスが物陰から飛び出した。大きく跳びあがり振り上げられた剣は『剛剣』。筋力が大きく増えたカルロスの一撃は果たして、鎖帷子すら破壊せしめた。

 ホブゴブリンの肩が爆発したかのようなダメージが襲い掛かり、ホブゴブリンはは大地に膝を着く。


 「リース・ディ・ノル・ブイオ!」


 『黒い暗幕(ブラック・カーテン)』が避ける術の無いホブゴブリンに覆いかぶさり、視界を奪う。しかしレジストしたホブゴブリンはすぐに視界を取り戻したが、そこには死しかなかった。


 「ウオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」


 全方位を人間に囲まれ跳びあがり、攻撃しようとしている。

 反撃をする前にカルロスの一撃がホブゴブリンに入り、攻撃は出る前に潰された。

 勇人もレイラもニーナもアルベルトもディアナもスキルの事なんて忘れて攻撃していく。鎖帷子をカルロスが削り取り、全員がそこに殺到する。


 「ゲエェ、ゲッェェ!!!」


 ヤメロ、と言っているのだろうか。


 「ヤメネェェ!!」


 良く考えたら首だけは隠せなくね? 良く見たら普通に露出してるよ。見なくても露出してる。いつもそこに攻撃してたんだった。死ね。


 「オラァ!」


 勇人は短剣を首に突きこむと、そこから大量の血が溢れ出した。頸動脈を切り裂き、新たな出口に血が殺到している。


 「まてぇっぇぇ! 俺がとどめだ!!」


 カルロスが大声で叫ぶと全員がその言葉に従い、ホブゴブリンから離れた。


 「アリアの仇だ!!」


 「ゲェェェェエエエエエエ!!」


 ゴシャッと顔面が潰れると、ホブゴブリンの体が痙攣してそれっきり動かなくなった。


 「うおっしゃああああああああああああああああああああああああああああ!!!」


 カルロスが剣を掲げ勝鬨を上げているとき、勇人はその光景を冷め切った目で見ていた。


 「……最後はあっけなかったな」


 自分は何を考えているのだろうか? あれだけ殺されたからもっと苦戦したかったのだろうか? 誰か死ぬほどの戦い? そんな事は望んでいないが、さっき言った言葉は確かなものだ。あっけない。死ぬときはさらっと死ぬのに。死なない奴は本当に死なない。そうは言ったけど、全員で囲んで滅多打ちにしたんだ。死ぬなと言う方が無理だ。

 そして全員の体を見るとなぜか半透明になっていた。


 「おいおいおい!? なんだこじゃ!?」


 噛みまくりのカルロスだったが、全員意味不明だった。

 するとディアナが久しぶりに「ハイ」以外に口を開いた。


 「……行動を示した?」

 

 「カルロスの予想が当たってたって事?」


 アルベルトがディアナにそう問うと、首を縦に振った。


 「……それじゃ、生き返るのね。まぁ、死んではいないんだけど。復活?」


 「Revival……か」


 「おお、いいじゃねぇか。Revival! ぴったりだ!」


 勇人の言葉にカルロスが便乗して大はしゃぎしている。


 「じゃあな、皆、どっか出会えると良いな」


 アルベルトが寂しそうにそう言った。


 「これで違ったら笑えるな!」


 そう言いながらもどんどん体は薄く透明になっていく。


 「ユウトさん、助けてくれてありがとう」


 ニーナがお礼を言って、頭を下げた。


 「こっちこそ、レイラもな」


 「ええ、ありがとう」


 するとカルロスが大声を張り上げた。


 「心配すんな、てめーら! 俺がメジャーリーガーになってお前ら探してやっからよ!!」


 驚き半分呆れ半分で皆、カルロスを見た。


 「そうだな。待ってるぜ」


 「おうよ!」


 「みなさん、さようなら」


 ディアナの最後の言葉で、視界が消えて無くなった。



 ◇



 そこは病院の一室。つい先日血管病変で意識不明になった患者の部屋だ。

 今日が峠との事で、家族が全員集まっていた。だが、親を除いて弟と妹はどこか他人事のような態度だ。

 どんどん脈拍が小さくなり、あと少しで0になる瞬間、奇跡が起きた。


 「うわああ!!」


 最悪だ。視界が真っ暗になるなんて。もうちょっと配慮しろ。俺は目が……。


 「見えるな……」


 先程までと違い真っ白な部屋の中に居た。見た事が無い人間が四人。


 「あんたらが俺の家族か」


 勇人は自分に取り付けられた針や計測器の類を強引に外していく。

 もう体のどこにも異常がない。痛くもかゆくもない。言うなら寿命が2カ月くらい縮んだ位だ。


 「なっ!? えっ!?」


 「うっせーぞ。治ったんだよ。そんなんで取り乱すな」


 母親が勇人の変わりように驚いていると、医師が飛び込んできた。


 「これはどういう……!??」


 「あんたが主治医か。俺はな条件を満たしたんだよ。分からなくても良い」


 「じょ、条件……?」


 カルロスが言っていた。


 「生きるっていうのは、他者を殺す事だったんだ。俺は殺しまくった。ゴブリン達を。2カ月でどんだけ殺したかわかんねぇ。生きるには食べる必要があるし、何を食べるかって何かの死体だ。誰かが殺したな」


 だからこそ、神っぽい奴は俺達に生きる意味をちゃんと考えて欲しかったんだ。生かされるのではなく、自分の手で生きる事を。


 

 

 「斎賀勇人は、復活した」

すんません。これで終わりです。

終わらせ方はこんな感じで決まっていたんですが、書いていてあんまり楽しくなかったので、終わらせました。

本当にすいません。


新作です。

Recovery of Memory-2人の記憶-

http://ncode.syosetu.com/n6736cd/

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