89. サンスカイ島へ
アイリスを時空の女神に書き直した後 ― ああ、いつもの火曜日だ ― 、彼女の新しい能力を試してみようと決めた。
つまり、
惑星を2周ワープする。
ブラックホールをプレッツェルのように曲げる。
ガラの名勝負をもう一度見られるくらいの時間まで時間を巻き戻す。
すべては順調だった。
空が返事をするまでは。
きらめく金色の光が空中に刻み込まれた。
雲がカーテンのように開いた ― 自然なことではなく、魔法のように。
羊皮紙が宙に浮かび、言語の概念よりも古い神秘的なルーン文字が渦巻いていた。
アイリスは首をかしげた。「あれは…私のじゃない。」
私は見上げ、魂の核に突然脈動を感じた。
手紙は、長い間見ていなかった印章に包まれて、優しく私の手に落ちてきた。
太陽と月の紋章。
私は目を細めた。
「ちょっと待って…ガーフィールドから聞いたんだけど…」
サンスカイ諸島。
アズールベルトの上に浮かぶ連なりの島々。現代文明の手に触れられていない。
隠され、守られ、神話の中で囁かれてきた ― まるでドラゴンの寝物語のように。
そして、どうやらそこは誰も会ったことのない者によって統治されていたらしい。
隠遁者。賢者。外なる神々でさえ、敗北後に「感謝」の手紙を送ったほどの強大な魔術師。
私は封印を解いた。
[物語を歪め、現実そのものと茶を啜る者へ、ライダーヴィルのカイロ・ライダー王]
「私は長い間、あなたの物語を見守ってきました。
あなたの魂縛られた帝国の興隆を見てきました。
神々の誕生、悪魔の没落、そして限界を打ち破る踊りを。」
「しかし、太陽のように、力は試されなければならない。そして、空のように、物語は広がっていかなければならない。」
「サンスカイ諸島へ来い。
勇者を連れて来い。
ここには君よりも古い何かがある。」
「署名:
— マーリン」
マーリン。
マーリンではない。
あのマーリン。
マナに名前が付く前に、最初の呪文を書いた者。
星に輝きを教え、ドラゴンに混乱して自分の尻尾を噛ませた者。
アイリスは瞬きをした。「…空がボス戦に誘ったのか?」
「いや」私は手紙をポケットに入れながら言った。
「どんでん返しに誘ったんだ。」
私はニヤリと笑った。
「部隊を集めろ。サンスカイ諸島へ向かう。」
出発の日が予想以上に早くやってきたが、王国を統治し、現実を目まぐるしく書き換えていく人生とは、そういうものだ。
私はチームを編成した。筋肉、魔法、そして狂気のミックスだ。
ザイロス、私の歩く核兵器。なぜか真顔でいられる。
今や時空の神となったアイリス。まるでウォーミングアップのように、周りの現実をさりげなくねじ曲げる。
カエラ、戦闘テクニックの女王。正直言って、彼女がいないパーティーはただのランチ休憩だ。
セツナ、刃のように鋭く、そして二倍も静かで、地獄のように優しい。
料理の達人、オークの将軍、デュログ。料理があるなら、伝説級の料理になるだろう。
そしてもちろん、ルーシー。私のトラブルメーカー。「タイムアウト」から戻ったばかりで、私を再び愛するか、暗殺を企てるか、どちらかを選ぼうとしている。中間はない。
アスガルドの船着場へと向かった。空と海が完璧な青のグラデーションで繋がる様は、まるで神々が自ら造り上げたかのようだった。
その船――スターファイア・ゲイル号――は、まさに怪物のような船だった。星屑にきらめく宇宙の帆、アーキテクトの魔法で強化された船体、そして私のソウルリンクの燃料と同じエネルギーで動くエンジン。
私はニヤリと笑った。「よし、チーム。これはただの船じゃない。これは未知への切符だ。マーリンの手紙が示すように、これから激しい展開になるだろう。」
ザイロスは指の関節を鳴らした。「いつになるか教えてくれ、王よ。島を平らげる準備はできている。」
アイリスは手すりに寄りかかり、目を閉じた。「私たちの周りでは時空が歪んでいる。私は…期待を感じる。」
ケイラは武器を確認した。「『未知』に油断するな。」
セツナは静かに頷き、既に水平線を見渡していた。
デュログはスパイスキットの荷ほどきに忙しく、呟いた。「モンスターを食べるなら、ちゃんと味付けしたいな」
ルーシーはいたずらっぽくニヤリと笑い、私の隣に寄り添った。「また私を信用したことを後悔させてやるわ」
私は大きく、そして確信に満ちた声で笑った。「どうぞどうぞ」
船は埠頭を離れ、海は生命の轟音を響かせていた。
前方には、果てしない波とサンスカイ諸島の謎が待ち受けていた。まるで宇宙の書物の未読の章のように。




