28. 天空の王国
場面:天空の王国 ― フォールズヒル、スカイリアンの首都。定命の領域より遥か彼方に位置する。
エイラシエルの浮遊塔は天界のエネルギーで響き渡る。眼下の雲は風よりも速く伝わる噂に染まり、不自然に渦を巻いている。
ハルシオン・スローンズ評議会では、きらめく白と金のローブをまとったスカイリアンたちが囁き、叫び、議論を交わす。嵐の空気のように神聖な緊張感が漂っている。
「確証を得た」と、翼を畳み、かすかに光を放つ長老セライウスは言った。「魔神核が完全に覚醒し…天界の将軍の真髄と融合したのだ。」
若い天空大魔道士が杖を握りしめた。
「つまり、定命の者…ライダーヴィルの魂の異形か?!進化したのか?またか?」
沈黙。
すると、秩序の最高使者は、凍りついた時のように静かな声でこう言った。
「彼はもはや単なる魔王ではない…今や原初級だ。我々は、輪廻の限界を破った存在を相手にしている。全集…を持つ存在だ。」
ざわめき。衝撃。一人のスカイ・ウォーデンが、誰も口に出せない言葉を囁いた。
「彼は今や神々さえも貪り食うことができる。」
静まり返った。
すると、風の女王――スカイリアンの君主、シルフィレル女王が、浮かぶ蓮華座から口を開いた。
「彼は我々が恐れていたことを成し遂げた。人間たちを一つにまとめ上げたのだ。駒としてではなく…対等な者として、血縁として。」
彼女は輝く目を見開いた。
「…彼は一つの国を蘇らせ、団結を築き、そして我らが聖なる戦士五万を貪り尽くした。これ以上待てば、天界さえも彼に屈服してしまうかもしれない。」
天空の軍師が地図を叩きつけた。
「さて、次はどうなる?!屈服するのか、それとも攻撃するのか?」
シルフィレル夫人が立ち上がり、背後の雲が光と圧力の渦を巻くように動いた。
「どちらでもない」と彼女は冷たく静かに言った。
「我々は見守り、備え、そして第一の天に、彼が次に我々を襲わないよう祈る。」
3年。
運命を書き換えてから、長く、容赦なく、奇跡に満ちた3年間。
かつて聖域だった我が街、ライダーヴィルは、今や伝説の王国。そびえ立つ尖塔、魔法の街道、空中庭園、魔術と科学が融合した学校、そしてあらゆる種族、信条、存在の次元から来た人々で溢れる街路。神々でさえ、ここでは人間たちの間で静かに歩んでいる。
新しく築いたソウルスパイア・シタデルの巨大な黒曜石のテーブルの端に、私は座っている。陽光がホール全体に神聖なプリズムを投げかけている。周りには、忠実な大臣、指揮官、旧友、そして生まれ変わった部下たちがいる。
国境拡大について議論する者もいれば、経済構造について議論する者もいる。私はただパンケーキが食べたいだけだった。
ところが…
「…スカイキングダム」ビクトリアは水晶玉をテーブルに置き、静かに言った。「動き始めたわ。」
一瞬の静寂。
フォークを落とした。
「今度は何?」瞬きしながら私は尋ねた。
彼女はひるまなかった。磨き上げられ、完璧な刃のように威厳に満ちた彼女のオーラが、部屋に重くのしかかった。
「スカイリアン。天界の上にある神聖な領域。第一の光と『真の均衡の玉座』の本拠地。彼らはこれまであなたを見くびっていたので介入しなかった…でも今は?」
彼女はオーブを軽く叩いた。
投影が起動した。私たちは皆、見守った。
浮遊都市…いや、大陸。銀河のような形をした天界の獣。星の光と法で構成された軍隊。十二の玉座。十二人の王。そして、私の印で輝く空席が一つ。
「彼らはあなたがその席を狙ってくることを恐れている。そして彼らは決めた…」
「…先制攻撃を。」
部屋が凍りつく。
ルーシーの声が私の脳裏にこだまする。
「それで、マスター…芝居はどうなんですか?」
私はゆっくりと腰を下ろした。目はかすかに輝き、胸の奥でかつての炎が再び燃え盛っていた。
「簡単です」と私は言った。
「もし天が降りてこようとしたら…後悔する理由を与えてあげましょう。」
はぁ。
平和な3年間。祭り、芸術、外交、文化、パンケーキ…を与えてきたのに…今や天国は聖戦モード全開だ。
どうしていつも私なの?
テーブルに手を叩きつけると、かすかな衝撃波が大理石を割った。皆が静まり返った。
「よし、よく聞け。今回は最後の手段でもない限り、もう戦争パーティは開かない。」
私は立ち上がる。オーラは星明かりを帯びた黒い炎のように燃え上がる。背後の玉座が震える。
「私は自分で天空王国へ行く。」
リカ、カエラ、ザイロスはすぐに前に出る。
「お前たち3人、部隊を分けて全地区に展開しろ。死角は作らない。市民の安全が第一だ。」
彼らは鋭く頷き、すでに戦術マップを開いていた。
「セツナ、ヴィクトリア、ライラ」と私は続ける。「今回はお前が私の盾だ。被害を最小限に抑え、非致死性の力だけで鎮圧しろ。神による大量虐殺という見出しはもう見たくない。今のところは。」
「…了解」セツナはそう言うが、その目には抑えきれない怒りが宿っている。
ヴィクトリアは剣に手を置いた。「命令は受諾した。」
ライラはあくびをしたが、頷いた。「おもちゃを壊さずに力を発揮できる…かな。」
「他の全員、ライダーヴィルを守ってくれ。神がくしゃみをしても構わない。招かれざる者なら、入場時に燃やしてしまえ。」
沈黙。
ルーシーの声が頭の中で響く。
「マスター、本当に大丈夫ですか?人間を細菌と見なす神々と交渉しても、大抵は…実りがありません。」
「いいえ」私は呟き、天へと続く輝く門へと目を向けた。 「でも、もう彼らが描くような怪物にはなれない。」
光の中に一歩踏み出すと、背後でマントが嵐雲のようにひらめいた。
「話はする。でも、もしまた戦争を望んだら…」
私は立ち止まる。肩越しに振り返る。皆が見ている。
「…ならば今度は、天国そのものを灰燼に帰す。たった一人で。」




