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テスト終わりの放課後デート

未来「最近本編より私たちの話の方が多くない?」

沙羅「番外編・・・そもそも番外ってなんだろう・・」

 なぜかデートで1話使ってしまいました・・・ごめんなさい!

 金曜日の11時40分、終了のチャイムが鳴ります。

 「やっとテスト終わったー!!!!」と未来は言いながら解答用紙を前に回していきます。私もテスト地獄から解放されて心晴れやかな感じです。筆記用具をテスト最終日に家に置いてくるという、うっかりを発動させてしまった私は涼子に借りたペンや消しゴムを返します。



「沙羅、今日の午後は暇?」

「え、何もないけど・・・どうかしたの?」

「なぜか偶然にも映画のチケットが2枚あって、私用事あって無理だから未来誘って二人で見に行けば?」

「え、未来と二人で!?わ、私が・・・誘う!?」

「じゃあ、いいチャンスだと思って頑張れー」

「う、受け取れないよ~返すよー」

 チケットをそっと返そうとします。涼子は笑顔をキープしながらもかたくなに受け取ろうとしてくれません。

「あ、ドクターイエロー!!」




「え!!・・・って何もないじゃ・・・あれ」もうどこかに消えていました。こんな古典的な手法でやられるなんて・・・


 せっかく貰ってしまったんだから、ちゃんと使っておかないとも、もったいないよね涼子の……言うとおり、これはチャンス!もしかしたら告白、できるかな…その前に誘えるかどうかだよね…


 未来は・・・いた。さあ、しっかり誘わなきゃ。

深呼吸・・・すーはー よしいける!

「みみみみみみみみみみ、未来!」

「・・・どうしたの♪」

 何がいけるよ全然いけてないじゃん!私はセミじゃないよ!

「あ、あのね、今日ってーあの、用事とか、ってあるのかな、なんてーあは…」

 全然スムーズにいけない!いつもよりすごい緊張して話が進まない!

「ん、ないよ(緊張沙羅可愛い!)♥」

「あ、えっと、つまりー、い、一緒にに、え映画見に行きませんか!!」


言えた!ど・・・どうかな・・・

「え(わざわざこんな緊張して・・・、断る理由皆無だよ!)、もちろん★」


 9月ですがまだまだ外は暑いです。楓と三人で手持ち扇風機の風を浴びながら歩道橋を渡ります。涼子はあのまま走って先に帰ってしまったようです。

「未来、日傘買ったんだ!!」白と水色のストライプの日傘を未来はくるくる回します。

「そうなの、可愛いでしょー!!」

「うん、すっごく可愛い!!!(可愛い///沙羅、今可愛いって言った!?キャー♥)」


「未来はテストどうだったの?」

「公共とか歴史は自信あるよ♪」

「そういえば凄かったですよね~、テスト前の公共の百人一首~」公共ではテスト範囲のものが出てくる百人一首で遊ぶのです。

「4人グループで未来と沙羅さん、男子二人でしたけど~二人がドンドン取っていくから男子一枚も取れてませんでしたよ~」楓がスマホをなにか操作しながら言います。


 あれは激しい戦いでした。結局引き分けで終わりましたけど。

「でも数学はちょっと失敗しちゃったな」

「私も数学は正直苦手だから、どうしよう赤点だったら怖いよ…」

 不安でしょうがない!私は数学と物理、化学の理系科目は大の苦手です。得意科目と苦手科目の差がとにかく激しいのが私です。

「大丈夫だよ沙羅なら!!」

 未来可愛い。女神様!ま、まあ女神様の言うとおり、ちょっとは自分を信じようかな。そんな未来は道路の白い線だけをバランスとって踏んで歩いています。


「楓は逆に現代文が怖いですね~、数学はまあ大丈夫だと思うんですけど~」

「涼子はどうかな?」と未来。

「涼子はまた高得点でしょ」あの子の記憶力はすさまじいですからね。


 草薙駅の改札前にやってきました。

「では、楓はこれで~!!ごゆっくりしてくださいね~」楓はそう言って南口へとかけていきました。

「・・・そういえば楓はどこに行くの?」楓の家は私たちと同じ方向なのに。

「さぁ・・・」未来もそこまで聞いてなかったようです。


 私たちはなんとなく電車の先頭までやって来ました。313系に乗り込みます。

「わー、これが先頭の景色!!すごいね!!」運転席の窓ガラスの先にはどこまでも続くレールが見えます。

「運転士さんはどうやって電車を動かしてるのかな!あの画面が速度メーターかなー」と未来は子どもに戻ったように観察を始めました。


ドアが閉まるとブー!と音が鳴ります。

「何の音!?」

「車掌さんからの合図だよ、電車動かしてもいいよっていう意味だね」

「出発、進行」と運転士さんが指差喚呼し、電車はゆっくりと動き始めます。


「へえ、電車はこうやって動かすんだ!」と感動?する未来。

「ちなみに出発進行はあそこの出発信号機が青、つまり進行を示してるって意味なんだよ」

「そうなんだ!沙羅は物知りだねー!!これであたしも電車を運転するときのルールを一つ覚えたよ!」


「いつ運転するの・・・?あそこのドア横のボタンが車掌さんがドアを開け閉めするやつで、足下の車のアクセルみたいなところを押すとプアーン!って警笛が鳴るんだよ」


「おー!!もっと見てみたいな」と二人でじっくり運転士さんを観察。

 運転士さんは炎天下で暑いですから汗だらだら。乗ってすぐよりも汗が増えてる気がします。というか可愛い子に見られてプレッシャーになってないか気になります。電車は静岡貨物駅の横を通過し、東静岡駅に進入。そしてぴったりのところに止めました。

「すごい!かっこいいな!」と未来。「そうだよね、私絶対できないよ」と私も同じ気持ちです。

 横を新幹線がすごいスピードで通過します。


「新幹線はどんな感じなのかな?」とかいろいろ考えてしまいますね。そしてすぐに静岡駅に到着。

もちろん時間、停止位置ともにぴったりです。

「あ、ここで運転士さん交代するんだね」駅のホームで別の運転士が待っています。

「私たちも降りなきゃ」交代する運転士さんを背に階段を降りて改札に向かいます。


 「どこでご飯食べよっか」

 リニア中央新幹線の説明板前でスマホと睨めっこ。

「ハンバーガーにしない★?」

「ハンバーガー・・・いいよ!」

 駅の中にはあのハンバーガーチェーンもあります。


「あたしおもちゃセットとナゲット頼むから、沙羅どうする?」

え、おもちゃセット?私も子どもっぽいけど、未来もけっこう・・・


「いや弟にあげるだけだからね!」

「私の心、読まれた!?」

 私はチーズバーガーとポテトです。二人で割り勘しながらふと、制服着てテスト終わりに女子高生二人でハンバーガーなんて「今すごいザ・青春っぽいなあ」って思っちゃう。

「なんかデートみたい…」

「デ、デート!?放課後デートだねー♥」

 その時、上からごうごうという轟音が鳴り響き建物が揺れます。

「そっかここ、新幹線の下にあるんだね」


 注文の品が来ました。

「テスト終わったって感じだねー!」

「開放感がすごいよねー」といいながら2階への階段を上がり、席に座ります。


 そしてチーズバーガーを一口。「美味しい!!」マックも久しぶりに食べたなー。未来も美味しそうに食べています。

((食べてる未来・沙羅可愛いな))

 私たちの真上をまた新幹線が通過していきます。

「沙羅、あーん!」未来がナゲットを差し出します。「ええっ!?」と思いながら食べると未来の指先に唇がちょっと触れて顔真っ赤。

「美味しい?」

「あ、うん、美味しいよ!」味を気にすることすっかり忘れていました。未来可愛いんですもん。



「次はセノザで映画だよ」店を出て北口の方面に向かいます。未来は楽しそうにスキップしながら勝手に先導して向かいます。

「なんで北口のロータリーに出ちゃったの?」セノザにまっすぐ行くには国1に横断歩道がないので地下道を抜けなきゃ行けません。

「・・・、ごめん沙羅案内して!!」

「しょうがないなー」こういう困ったところもまた可愛いですね。地下道を抜けて松阪屋のデパ地下に入ります。いろんな美味しそうな物が並んでいますが値段を見ていつも諦めています。


「私も大人になったらここで買い物したいな」

そのためにはいっぱい稼がないと。

「大人になったら・・・あたしどうなってるのかな」

「あ、ここ面白いよ!!」松阪屋の本館と北館の連絡部にはベンチが置いてあります。

「え、なんかあるの?」

「ほら、一回下がってすぐ、また同じ高さに戻ってるよ、変だと思わない?」

「確かに!でもなんでだろう??」

「この上には道路があるの、道路の下には下水道とかが通ってるよね」

「あ、じゃあこの上に下水道があるから避けてるんだね!」

「正解!!」


「わー、ペディキュア可愛い~」

 ウインドウに並ぶ、可愛いペディキュアを見て目を輝かせる未来。

「未来とお揃いがいいなっ!」

「えええっ///」

 恥ずかしそう・・・


 松阪屋を出て駿府屋とMOBIの間を抜けてやなぎプラザ静岡に。

「100均でなんか買ってこうよ」という未来の言葉に連れられて見てみます。


「ここ前は104だったのになあ」と残念がる未来。2017年までは104で、その後東横プラザになったのですが撤退して今に至ります。

「あたし小っちゃい頃、104は渋谷の丸いのしかないと思ってたからここは偽物かと・・・」

「私は始めてあるデパートを見たとき、オイオイって読んでたな・・・」

 誰にでもある勘違いですね。日本中に東京タワー(?)があるようなものです。


 100均の中にはいろんなものが売っています。だいたい100円でなんでも買えるんですからいい時代です。

「あ、これ買おうっと」と未来はおしゃれなマスキングテープを買います。

「わ、私もおんなじの買ってもいいかな・・・?」

「あたしとお揃いだね!!」


「ネイルシールも可愛い!!沙羅もつけようよ!!」

「に、似合うかな…」

「似合う」断言されました。



「困りますボタン・・・なにこれ?」おもちゃコーナーで見つけた物がちょっと気になってしまいます。

「なにこれー!!」と未来はそのままカートに入れちゃいます。

「え、買っちゃうの?」

「面白そうじゃん!!」と綺麗な目をしていたので、後で絶対後悔してそうですが止められませんでした。他にも可愛いペンとか買いました。


「ついでに上も行こうよ!」とエスカレーターで連れられたのは格安の殿堂。

「みてみて、警察官コスだって!沙羅が着たら本物みたいになりそー!」


 沙羅だったら毅然とした態度で交通違反を取り締まってその後で「あの人怖かった…」ってビクビクしてたりするのかな。


「そ、そう…?未来も似合うよ?」

 あの格好の未来は絶対可愛くてかっこいいでしょ。髪を後ろに一つ結びとかして拳銃構えて「止まりなさい!」って言ってるのすごいいい感じ。そのまま犯人を背負い投げできそう。子ども達と笑顔で交通安全教室なんかしててもいいよ。

「じゃあ2人で警察官だね!…わ、メイド服も可愛い…!」

 未来のメイドさん…ご主人様にも元気よく明るくてテキパキ、お客様の応対とかしてそうだね。

 沙羅のメイドさんは、お料理お掃除お洗濯、毎日一生懸命バタバタとやってそう!


 コスプレ服は買いませんでしたが、お菓子をちょっと買いました。


 スクランブル交差点を渡って、ちび○子ちゃんのマンホールを見て新静岡セノザに入ります。前ここで銃乱射事件に巻き込まれたのも懐かしいですね。

「わ、警備ロボットさんだ!すごーい!」

 警備会社のロボットさんが入り口で監視業務にあたっています。ロボットの下の画面には私達が映っています。

「すごいね、未来!!」

「うん、そうだね・・・」

「未来、どうしたの?」なんか急に落ち込んだような・・・

「ううん、大丈夫だよ!」にっこり笑う未来。なんだか違和感を覚えてしまいます。

 


「で、なんの映画なの?」と「バイバーイ」って私がロボットさんに手を振った後にエレベーターの中で聞く未来。

「涼子から突然貰ったから詳しくは知らないけど恋愛映画みたいだよ、これが予告編だって」

 エレベーターの中で動画サイトの映像を一緒に見ます。・・・なんで涼子がそんな映画のチケットを?なんかおかしい気がしますけどま、いっか。映画館は9階です。


 ポップコーン買ってチケット見せて中に入ります。

「映画館の通路、いいよねー」と未来。

「私も分かるなー」

 映画館の真っ暗な感じと他の映画の予告映像が流れて、まだかなまだかなってなる高揚感、私は好きです。

「一番いい席だよ」

「見やすいとこだね」

「あの映画面白そうだね!」とか予告を二人でこっそり話すのもいいですね。


「あ、映画始まる」富士山の画面が出てきたので静かに静かに。未来と一緒に映画見るなんて・・・授業以外だと初めてですごいな、ドキドキしちゃう・・・

 未来と一緒に見る映画、緊張しちゃうな…これで、私達もいい雰囲気になったりして♥







「良かったねー!!」

「あのシーンとかー」と映画の感想を語らいながらエスカレーターを降り5階までやってくると映画の余韻と店の音の現実に戻された感覚がたまりません。

・・・いや何やってんの私!!なんで普通に映画に集中しちゃうの!!映画を見てるときの定番のもっとお互いを見てドキドキしたり手繋ぐとかそういうイベントがあったりするでしょ!!!どうしてこうなったんだろう・・・


 「ねえ、本屋さん行っていいかな?」ちょうど目の前に角善ジュンク堂書店。たぶん静岡市内で一番大きな本屋さんです。本がいっぱいで圧巻の光景です。

「いいね!!」


 「・・・で、なんで絵本コーナー?」と未来。

「な、懐かしいなって思っただけで欲しいって思ったとかじゃ全然ないから!」

「ホントにー?わーこれ、懐かしいな!」未来も懐かしんでるんじゃん。

「あ、この地下鉄の絵本内容がすっごい大人向けなんだよねー」

 そんな絵本コーナーの横はマンガコーナーです。

二人が見たという想定の映画

映画「恋を知らない僕たちは」

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