「F33C4E9834E1」 ~ 【後書き:2024年7月】 ~
ご一読いただきありがとうございます。
2024年7月に提示されたテーマは【これが僕の運命】【後ろを振り返るばかりで】【別の道を行こう】です。
このテーマを見た時、人生の岐路に立つ話かと思いました。しかし、ジャンルはSFです。人生の岐路に立つなんていう展開では、SFらしくないと考えました。
そこで思いついたのが宇宙探査です。未知の資源を求めて探査に出るが、前途多難で帰還したい一心の船長と、前向きのクルーで一悶着みたいな設定を考えましたが、これも何かありふれていると思い、却下しました。やはりSFは突拍子もない設定が肝です。
そして行き着いたのが、人工生体脳の話です。
自分が人間だと信じてきた人工生体脳は、自身が置かれた真実を知り、人間くさく葛藤し、前向きに道を切り開いていくと言う、まあサイボーグやロボット、アンドロイドなどではよく見られる設定ですが、それを人工生体脳コンピュータに落とし込んでみました。
ネットワークで繋がる他人が、人間なのかAIなのか、今の時代でも分からないことあるので、それをモチーフにしました。
私の持論として、SFとは突拍子もない設定であることが大前提だと思うので、その点では及第点の発想が出来たかなと自負しています。内容はいつもの通り、もっと掘り下げたいなとは思いましたが。
あなたはどう感じましたでしょうか。
この作品が思索のきっかけになれば幸いです。次回は8月になります。よろしくお願いします。