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第1,123話 「新生徒会長は誰だ!?⑲」

愛読者の皆様!


『魔法女子学園の助っ人教師』

(小説書籍版:HJノベルス様刊)


※5月24日発売された小説版第6巻はもうご覧になったでしょうか。

嬉しい事に「買ったよ~~」というお声をたくさん頂きました。

本当にありがとうございます。

次に向けて、皆様の強力な後押しをお願い致します。


小説書籍版は既刊第1巻~5巻も好評発売中です。

店頭でお気軽に、お手に取ってくだされば嬉しいです。


既刊が店頭にない場合は恐縮ですが、書店様にお問合せ下さい。

この機会に6巻まとめ買い、一気読みなどいかがでしょうか。

ぜひ当作品を「ぐいっ!」と後押しして下さい。

何卒宜しくお願い致します。


既刊をご購入された方は、

小説家になろう様の活動報告、もしくはツイッターへご一報をください!

東導は感謝感激状態となります。

何卒宜しくお願い致します。


そして!


※『コミックス第1巻』が『5月27日』に発売されました。

こちらも購入報告をたくさん頂きました。

深く深く感謝致します。


『コミカライズ』連載開始しております。

株式会社スクウェア・エニックス様の刊行雑誌、

月刊「Gファンタジー」にて、

1月18日発売2月号より連載中。

藤本桜先生の筆致で描かれる華麗な魔法世界を体感してください。

発売中の6月号第5話は『センターカラー』掲載となります。

ぜひお楽しみください!


また「Gファンタジー」公式HP内には特設サイトもあります。

コミカライズ第1話の試し読みが出来ます。

WEB版、小説書籍版と共に、存分にお楽しみくださいませ。

 魔法女子学園生徒会長選挙における候補者の選挙活動が終わり……

 いよいよ最終決戦となる。

 立会演説会、投票、開票が行われ、いよいよ新生徒会長が決定するのだ。


 選挙活動が終了したのが水曜日。

 そして立会演説会、投票、開票がまとめて行われるのが週明けの月曜日である。

 オレリーもマノンもじっくり演説内容の確認をしているであろう。

 ちなみに期日前投票は金曜日まで、選挙管理委員会が受け付けている。

 月曜日、所要等で不在の者は生徒会室に赴き、通常の投票用紙とは別の書面に必要事項を記載し、自分の意思を示すのだ。


 さてさてそんな水曜日の深夜……

 魔法で姿を隠した4人の男女が、魔法女子学園の上空に浮かんでいた。

 ルウ、モーラル……

 そして悪魔グレモリーが転生した人間フランソワーズ・グリモールと従者の悪魔ウヴァルである。


 意外!

 と思えるメンバーかもしれない。

 しかし実際のところ話は単純であった。


 ジョゼフィーヌと彼女の父ジェラールをアルドワンの魔手から救った後、王都の邪気を払って以来……

 ルウは月に1回くらいの割合で王都の浮遊霊、地縛霊、瘴気の除去、小悪魔などの排除、浄化などを行っていた。


 死して、魂の残滓として地上に残り、人々に害を為す悪霊達は勿論……

 邪なる者とは外部ばかりから来るものではなく、人間が持つ様々な願望が叶わなかった場合、行き場のなくなった『思い』が『悪意』へと転化する場合も多いのである。


 その為、結局この作業に「終わりがない」のであるが、ルウは嫌な顔もせず、モーラルと共に淡々と行っていた。

 愛する家族、大切な仲間の為でもあるし、イレギュラーというか、予想不可能な原因から『とんでもない存在』が生まれて害を為すのも困るからである。


 そして何故グレモリーが居るのかというと……

 『友達以上恋人未満』の『親友』宣言をしたグレモリーが、この『王都パトロール』へ参加を申し入れて来たのである。


 そもそもルウは超が付く多忙である。

 愛する妻達とも滅多に個別デートをしない。

 というか時間が全く無くて出来ない。


 妻でさえそうなのだから、いくら『親友』といっても家族でもないグレモリーなら尚更であった。


 グレモリーが在学するヴァレンタイン魔法大学にだって、何か用がなければ出向く事はない。

 放置され、「遊んで貰えない」親友グレモリーは大いに不満を感じ……

 ウヴァルに命じて、何とかルウと会える時間を見つけるよう命じたのである。


 だが『調査』を命じられたウヴァルも、まどろっこしい事はしなかった。

 ルウと直接会い、グレモリーの希望をストレートに伝えたのである。


 その結果……

 月1回の『王都パトロール』にグレモリー主従が混ざる事となったのである。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


『ねぇ、ルウ……今夜はいつものように王都で亡霊退治じゃないのね?』


 グレモリーが甘えるように尋ねた。

 まるで恋人のように……

 ちなみに4人の会話は全て『念話』である。


 対してルウは、いつものように穏やかな笑顔で答える。


『ああ、今夜は魔法女子学園である事をやる』


『ある事?』


『うん、ある事』


『へぇ、珍しいわね。混沌とした王都に比べて、魔法女子学園は創立以来様々な防御方法が施され、中位以下の魔族や亡霊は侵入困難になっているじゃない』


『ああ、グレモリーの言う通りさ。学園に邪悪な者の気配はない』


『でしょ? じゃあ何故私を連れて来たの?』


『魔法女子学園はフランソワーズの母校じゃないか。たまには遊びに来るのも良いだろう? それにやっておかなきゃいけない事があるのさ』


 ここでルウは初めてグレモリーを『人間名』で呼んだ。

 女心は分からないが、グレモリーはとても嬉しかったらしい……


『うふふふっ、やる事って何? 教えて、教えてっ』


 相変わらずルウに甘えるグレモリー。

 幸せそうな波動を放つ主の様子を見て、ウヴァルはホッとした。


 ちらっとモーラルを見やれば、何の感情も見せず淡々としていた。

 どうやら全てを承知しているらしい。


 ウヴァルは心の中で、モーラルへ礼を言うのと同時に、主の暴走の危険が回避されているのを実感して、ルウへ深く感謝した。


 実は……グレモリーが本当に好きな相手、『本命』はあの『ルシフェル』なのである。

 但し、絶対に叶わぬ恋であり、グレモリー自身もそれは承知している。

 しかし耐えに耐えた叶わぬ恋のリミッターは外れた時、グレモリーはどうなってしまうのか……

 ウヴァルは心配でならなかったのだ。


 そんな所へ現れたのが、『ルシフェルの使徒』ルウであった。

 ルウと対峙したグレモリーは彼の秘密を即座に見抜き、『親友』宣言

したのである。


『ねぇ、ルウ。早くぅ……』


 せがむグレモリーの瞳はキラキラ輝いている。

 ルウが何を行うのか、もう待ちきれないらしい。


『了解! じゃあ早速』


 少し苦笑したルウは、『ある事』を行う為、3人を『ある場所』へ誘ったのである。

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