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第1,121話 「新生徒会長は誰だ!?⑰」

愛読者の皆様!


『魔法女子学園の助っ人教師』

(小説書籍版:HJノベルス様刊)


いよいよ本日5月24日発売です。

次に向けて、皆様の強力な後押しをお願い致します。


小説書籍版は既刊第1巻~5巻も好評発売中です。

店頭でお気軽に、お手に取ってくだされば嬉しいです。


既刊が店頭にない場合は恐縮ですが、書店様にお問合せ下さい。

この機会に6巻まとめ買い、一気読みなどいかがでしょうか。

ぜひ当作品を「ぐいっ!」と後押しして下さい。

何卒宜しくお願い致します。


既刊をご購入された方は、

小説家になろう様の活動報告、もしくはツイッターへご一報をください!

東導は感謝感激状態となります。

何卒宜しくお願い致します。


そして!

『コミカライズ』連載開始しております。

株式会社スクウェア・エニックス様の刊行雑誌、

月刊「Gファンタジー」にて、

1月18日発売2月号より連載中。

藤本桜先生の筆致で描かれる華麗な魔法世界を体感してください。

発売中の6月号第5話は『センターカラー』掲載となります。

ぜひお楽しみください!


※そして何と!

『コミックス第1巻』の発売もあと3日と迫りました。

来週月曜日『5月27日』に発売されます。

小説書籍版と共に、ぜひご購入くださいませ。


また「Gファンタジー」公式HP内には特設サイトもあります。

コミカライズ第1話の試し読みが出来ます。

WEB版、小説書籍版と共に、存分にお楽しみくださいませ。

 新たな事を行おうとする時、最初より2回目、3回目の方が難度は下がって行くもの。

 方法や手順が明確になり、試行錯誤しなくて済むからだ。

 初回で成功すれば、尚更容易となる。

 問題となった部分のみを修正し、後は踏襲するだけで済む。


 画期的といえる2年C組と1年C組の合同食事会の準備は各所への確認等でほぼ1日かかってしまったが……

 3年C組も含めた3学年合同の食事会の手配はとてもスムーズに行われ、翌日水曜日お昼に開催される事となったのである。


 今回、段取りを決める中で、問題となったのは『会場』である。

 学年全てのC組が参加するとなると、約90人の収容キャパが必要である。

 初回のように空き教室では到底無理だ。


 そこでミシェル、オルガ、フルールは、魔法武道部が普段練習場として使用している屋内闘技場を借りる事にした。

 広大な闘技場なら、キャパは全く問題ないし、屋根付きなので天候にも左右されない。

 手洗い場やトイレも完備している。

 また闘技場の倉庫には備品として長テーブルと長椅子もあったので、渡りに船。

 そちらも借用の申請を行う。


 そして食事会当日。

 学級委員長ソレンヌ・ケーリオの必死の呼びかけと、『王女』リーリャ参加に釣られ、3年C組は半数の15人が参加した。

 参加人数が少ないのは、1年C組が全員参加しなかったのと同じ身分制度による理由からだ。


 初回と同じく午後0時過ぎに会は始まった。

 前回同様ジョゼフィーヌとリーリャ達2年C組が頑張ったのは勿論なのだが……

 今回特に目覚ましい活躍を見せたのが1年C組の生徒達である。


 1年生といえば、魔法女子学園での立ち位置は姉妹の末っ子のようなもの。


 フルールのように部活やクラブに入っていて、先輩とのやりとりに慣れている者は既知ではあるが……

 以外の者は、先輩に思いっきり甘え、可愛がられる歓びを2年C組との食事会で生まれて初めて知ってしまった。


 今回も……

 末っ子の妹(1年生)が長姉(3年生)に甘えるという光景があちこちで展開された。


 但し、魔法武道部においてジゼルの指導をしっかり受けたフルールが居たからか、単に甘えるだけではないのも良かった。

 礼儀正しく、更に気配り上手で接したので3年C組の先輩達もすっかり感激してしまう。

 ちなみにミシェル&オルガの指示で2年C組の生徒達も同様に接したのはいうまでもない。


 こうなると目覚めたのは1年生徒だけではなかった。

 逆に3年生の『姉』達も『妹』を可愛がる楽しさを知ってしまう。


 こうして……

 3学年合同の食事会はまたも大成功に終わった。

 またC組以外の様々な学年の生徒達が、どこから聞きつけたのか、ぜひ参加したいとやって来たので……拒まず快く受け入れた事もあり、最終的な参加人数は150人を超える大規模なものとなったのである。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 歴史は繰り返されるというと、この場合は、少し大袈裟かもしれないが……


 昨日、ノエルとフルール以下1年C組が合同食事会後に訪ねて来たのと、まったく同じ光景が出現していた。

 3年C組の学級委員長ソレンヌ・ケーリオ以下15名の生徒達が、オレリーの選挙活動の手伝いを申し入れたのである。


「2年C組と1年C組の諸君! 今日の食事会はとても楽しく且つ有意義だった。身分に関係なく各学年の生徒が仲良く食事をし、楽しく語り合うなんて大いに感動した」


 ソレンヌ達3年C組の生徒達は皆、感謝から来る晴れやかな笑顔を見せていた。

 そして良く見ると……ソレンヌの瞳は少し潤んでいるようだ。


「ずっとずっと閉塞感に包まれていた我が3年C組に……ようやく明るい光が射した。今日の食事会の後は、明らかにクラスの雰囲気が違うのだよ。喜ばしい事に、今回は不参加の者達も変化の兆候を見せている」


 一気にそう言うと、ソレンヌは満足したように「ほう」と息を吐いた。


「私達はあと半年もしないで卒業するが、残り僅かな学生生活をより充実させたい……否、間違いなく充実した生活が過ごせるだろう。そしてオレリー・ボウ君!」


「は、はい!」


「今回の合同食事会は君の考え、そして提案だと聞いた」


「そ、そうです」


「素晴らしい!」


「あ、ありがとうございます」


 上級生に褒めて貰い、オレリーは反射的に礼を述べた。

 すると、ソレンヌは手をぶんぶん振って、


「何を言う! 礼を言うのはこちらだ!」


「は、はい……」


「君のような子が我が魔法女子学園の生徒会長になってくれたらと、私達は心から思った。何故なら生徒会長とは単に学園の顔というだけではないからだ。今回のように生徒の悩みを聞き、解決に向かって努力してくれる者こそ一番適任だと私は思っている」


「わ、私もそう思います」


「うむ! 私達が手伝いをさせて貰うのは当然ながら恩返しと、学園の未来に明るい希望を持って卒業したいからだ」


「そうだ! ソレンヌの言う通りだ」

「私達は君を応援する!」

「頑張れよ!」


「ありがとうございます! 仲間達と一緒に頑張ります!」


 学園の未来に明るい希望を持って卒業したい。

 級友達、後輩達に加え、先輩達からも熱く推され、オレリーは大きく頷いたのである。

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