皆さん、領地経営で競い合いませんか?
京の都の領主になったのは、室町幕府15代将軍の、足利義昭。
一方で、六角氏と三好三人衆は、信長の追撃を恐れて京都から逃げ出してしまっていた。
俺はいよいよ、本格的に蒲生氏郷と名乗ることになる。
信長とともに、足利義昭のもとへ。そこで食事が振る舞われた。
米は、貴重な白米だ。足利義昭は、自らの権力を誇示するために、豪華な本膳料理を振る舞った。
「うまい、うまい、いやはや、さすがは足利幕府の将軍、この京の都の領主様である、足利義昭様。
あなたは最高の位ですよ。これからも全国各地の領主たちの手本になるよう、励んでください。」
俺は、義昭をヨイショしてみた。
義昭「ところで、信長よ。そなたには管領の位を与えたいのだが。」
信長「いえ、けっこう。」
義昭「うむ、管領では不足かのう。では副将軍はどうじゃ?副将軍ならば、このわしの次に偉いということになるぞ。」
信長「それもけっこう。それよりも、堺や大津などを、我が領地として授かりたい。」
大津?大津なら、日野とは近いところだ。
義昭「なんと?堺に大津じゃと?」
信長「ははっ。」
室町幕府は、とっくの昔に形骸化。そんなところで、今さら管領とかになったところで、何になる。
ここで、ある提案をしてみた。
「これより先は、刀、槍、弓矢などによる戦ではなく、領地経営で競い合いませんか?
領地経営で競い合うんです。つまり、いかにして領地を豊かにして、発展させられるか、それぞれの領地の特産品の収穫量や、出来不出来などで、競い合うんです。」
さらに、誰も天下を統一しないで、あえてそれぞれの領地の有力大名たちが、自分達の裁量で領地を治めていく、
つまりは、分国制のまま、各地の戦国大名たちが、そのままそれぞれの領地を治めていく、という形にしてはどうか?という提案をしたのだった。
そして何より、この俺は木下藤吉郎よりも先に、城持ち大名になっており、領地経営のノウハウは、わきまえているつもりでいた。
信長の支配地域も、全国から見ればまだまだごく一部。室町幕府も、京都周辺にしか影響力が無い。
だから、そのままそれぞれの領地を治めていく、という形にするのは、悪い話ではないと、思って提案した。




