第16話 懸賞金
王様殺害されてから2年が経過する。
僕は1周目でお世話になった村で暮らしていた。
高校の制服から異世界の服にして、今回の2周目はハンター風な衣装っぽいのを着ている。
1周目のときは、村の端で小屋に勝手に住んでいたが、今回は村の住民として暮らすことができた。
王様殺害の指名手配にされているが、懸賞金は高くなる前で低いので、認知度が低いということを知る。
なんとかバレずに、暮らすことができた。知ってて通報しない人もいるかもしれない。
最初は、村の人達に頭を下げて住民にしてほしいとお願い。
【スナイパー】ということで、村の警備を任されたのが生き延びたキッカケとなった。
スナイパーを使う機会は少なかったが、何種類かある銃の出し入れができて、狙撃能力に特化したギフトみたい。
人を撃ったことはないので、使いこなせるかはわからないが。
そういえば、アイウエオは村に来なかったな。
1周目では訪ねてきて、逃げることにさせられたが。
給料マネーは少なくて貧しい生活だったとはいえ、村にはお世話になった。
そろそろ町へ行こう。
懸賞金が上がれば、村にも居場所はないかもしれない。
村を出て、町に着いた。
明るい表通りと暗い路地裏は懐かしいな。
1周目のときも違和感はあったのだが、村や町に名前がない。
城にもないが、異世界って普通はカタカナで覚えづらいネームついてなかったか?
ステータス画面にレベルも存在してないし、この異世界は色々と違和感あるな。
僕は掲示板を確認することにした。
1周目では転移者1人に1億マネーという、とんでもない額だったが今回もそうなのか。
「8000万マネー?」
金額が少し下がっている。大金ではあるが、2000万マネーも下がったみたいだ。
僕は何が変化したのか考えた。人数の変化かもしれない。
1周目では転移者は8人だったが、2周目はソポスが加入して9人になっている。
王国は8億までは予算あったが、9億は厳しいので1人8000万に減らしたという予想にした。
もちろん8000万マネーでも、かなりの金持ちだ。
パンや野菜ばっかり食べて暮らしていた僕には、めちゃくちゃほしい。
転移者を殺したくはないが、金額に揺らいでしまう。
1周目では、掲示板をみすぼらしい姿のエスティーヌが見ているのを発見した。
僕は苦しい生活なので、エスティーヌに相談しようと考えた。
時間になってもエスティーヌが現れない。
他の転移者が掲示板を見にこないか見張る。
誰もこない。
ギフトなどが変化した2周目は、転移者達の行動も変化しているのか。
エスティーヌの【バリア】が恋しい。
灯台には誰か住み着いてるというのを聞いた。
1周目では、キュウタが狙撃の立てこもりをしていた危ない場所だな。
行くべきかどうか悩むな。
1周目と同じなら、魔王はミミサイコーで倒せば元の世界に帰れる。
誰が住み着いてるのかは、今回もキュウタとは限らない。誰か気になるな。
【スナイパー】があるから、いざとなれば大丈夫か?
僕は灯台に行くことにした。
歩いて灯台の近くにたどり着く。1周目と見た目は変わっていない。
もし【トラップ】が仕掛けてあったら、僕も王様やカリンみたいに殺される。だけど、罠に怯えていてはこの異世界を動くことができない。
灯台の中に入る。
上に続く長い階段を登ってみるか。今のところは誰とも会わない。
いざとなれば銃を構えるが、ギフトがバレるのもリスクがある。
外の屋上に出る扉にたどり着く。扉を開けて、確認するが誰もいない。
「留守か?」
1周目では、ここでエスティーヌと共にキュウタを倒した場所だ。見晴らしはいいが、何もない。
灯台の中に戻る。
気になっていたところを確認しようと思った。
ハシゴでさらに上にいける部屋みたいなのがある。僕はハシゴを登ることにした。
たどり着いた部屋は、灯台テッペンの屋根裏部屋みたいなところだった。
今は使われていない灯台だが、この部屋で海に照らすライトを操作するところなのだろう。
誰かがここで生活してるっぽい。物や布団がある。
住み着いてる人は留守みたいなので、僕は灯台を出ることにした。
階段を下りてる途中に、灯台入口の扉が開く音が聞こえる。
誰かが灯台に入ってきた。
キュウタだ。キュウタと僕は出会ってしまった。
【転移者状況】
【男性】
ドーダロ 生存
(エスケープ→スナイパー)
キュウタ 生存
(スナイパー→???)
スタンファイブ 生存
(二刀流→???)
ギュウドン 生存
(トラップ→???)
ソポス 生存
(1周目不在→???)
【女性】
カリン 生存
(催眠→???)
エスティーヌ 生存
(バリア→???)
ミミサイコー 生存
(風→???)
アイウエオ 生存
(探偵→???)
残り9人
転波乱(てんはらん/Tenharan)とタイトル略してます。
周回ありサスペンスありの異世界デスゲーム作品です。完結まで構成を用意してから投稿を開始しました!
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※本作は「カクヨム」にも掲載しています。




