どうせ死に戻りなら
それから、ザビエルの一行は豊後に向かい、本州に上陸して、京の都を目指した。
京の都へ向かう道中でも、ザビエルの一行の乗った馬車は目立ち、沿道の人々の注目の的となっていた。
京の都は荒れ果てていた。
ヤジロウ「どうやら、応仁の乱という戦があって以来、荒れ果てているようです。」
ザビエル「これでは、とても布教するどころではないな。」
ヤジロウ「そうだ、途中に立ち寄った、山口という所に行ってみませんか?
情報によると、あそこは西の京都と呼ばれるほど、栄えているらしいですよ。
大内義隆様が、治めているとのことです。」
それから、一行は山口へ向かい、大内義隆に出会い、ようやく布教の許しを得た。
それから3年後の、1552年。
日本でのキリスト教の布教活動も、ようやく軌道に乗り始めていた矢先だった。
ザビエルは突然、苦しみ始め、そして倒れる。
「どうやら、寿命が来たみたいだ・・・。」
1552年、ザビエルは息を引き取る。
ところが、この話はこれで終わりではなかった。むしろ、ここからだった。
謎の声がする。
「今一度、死に戻りの機会を与えよう。」
死に戻りだって?
いや、たとえ死に戻りしたところで、また
1506年からやり直しになるのか?
ザビエルが生前に残した功績って、これだけ?
たとえ死に戻りしたところで、またこれをやり直すだけだろう。
どうせ死に戻りなら、ザビエルが広めたキリスト教が、日本中に広まっていって、それで世の中がどうなっていくのか、先の先まで見届けたいものだ。
ザビエルが見届けたいもの
1 自分が布教したキリスト教が、日本中に広まっていき、信仰されていくこと
2 自分が広めた西洋の馬車が、日本中に普及していき、日本中の公道を走るようになっていくさま
3 自分が広めた西洋料理が、日本中に広まり、
日本中の食卓で食べられるようになっていくさま
4 戦国の世の移り変わり、戦国武将たちや主要人物たちの最後、あるいは自分と同様に長生きしていくさま
これらのものを、見届けていきたいとリクエストした。
謎の声の主「よかろう。それならその願いを聞き入れてやろう。」
ただし、歴史改変の代償は、その時代の歴史だけでなく、その後の時代の歴史も全部、それをきっかけに変えていくことになるという忠告も受けた。




