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その魔法少女は物理系  作者: 須美音
第一部
13/50

13

トウコはギルドの依頼を断ろうと思っていた矢先、ミリアが依頼を引き受けたのだった。

サイクロプスと戦ってみたいと思う気持ちがあったトウコは軽くツッコミを入れるも反対はしなかった。


ギルド職員から詳しい話を聞くと、薬草が生えている場所はここから馬車で3カ月以上かかる場所と判明した。


「遠いわっ! 往復だけで半年かよっ!」


「お姉様、その様なご心配はご無用で御座います。半年程度でお姉様の雄姿を忘れる者などおりません!」


ミリアはトウコの、てへぺろポスターの事を言っている。


「そんな心配は1mmもしてねーわっ! むしろあんな黒歴史さっさと忘れて欲しいわっ!」


更にツバキもポスターの事を言い出したのでトウコがそれにツッコミを入れていたらギルド職員が口を開いた。


「エアボートがあれば1日もかからず着くのですが…」


エアボートとは空を飛べる船で小さい物は一人乗り用から、大きいのは数十人乗り用がある。

これは飛行魔法が使える魔法使いなら誰でも扱える物だが、飛行魔法を使える魔法使いが少ない上にエアボート自体が貴重な物なので、あまり普及はしていない。

トウコがギルド職員にエアボートの入手法を尋ねた所、この街には売って無いがエリーザがいくつか所有しているとの事だった。


(あいつが持ってるのか…結構貴重だって言うし、あいつ貸してくれるかなあ…)


取り敢えず場所が遠すぎるので、エアボートを利用する事が出来るなら依頼を引き受ける、と言う事にした。


それから数時間後。現在トウコ達はエリーザ邸にいる。


トウコはエリーザに事情を説明したら以外にもあっさりと貸してくれる事になったが、エリーザも同伴する事が条件だった。


「う、うーん…じゃ、じゃあ往復宜しく頼むわ…」


トウコは借りる手前、エリーザの同伴を拒否する事は出来なかった。しかし、ツバキがテレポートを使えると言い出した。

テレポートとは、行った事がある街に瞬時に移動出来る魔法。

ツバキは飛行魔法は使えないがテレポートが使えるので、送るだけで良いと言い放った。


「いや、そんな便利な魔法があるなら先に言えよっ!」


トウコは無駄にツバキを突っ込んでから、移動に備えて準備をする事にした。


次の日の朝。


エリーザ邸に来たトウコ達はエリーザとエアボートの運転者の魔法少女5人で目的地に向け出発した。

途中何度か休憩を行いつつ、日が沈み始める前に何処かの街で一泊する事にした。

街に到着して早々に遅めの昼食を取るため、食堂的な店に入った。

5人で同じテーブルに着き、注文を終えて待っていると、別のテーブルに居たチンピラ魔法少女達が近寄って来た。


(またこのパターンか…何でこの世界ってまともな魔法少女が居ないんだよ…)


トウコには今後の展開が容易に予想がついたのでミリアとツバキには指示するまで大人しくしておくように言っておいた。


「金を出しな」

「さっさと金を出せよ」

「おら、痛い目にあいたくねーならさっさと出せっ!」


チンピラ魔法少女達はいきなりお金を要求してきた。


(こいつら随分とストレートだな…店を壊される前に俺が…)


「なっ、なんですの、貴方達はっ! お姉様方に失礼ですわよっ!」


トウコが言い出す前にエリーザは堂々とチンピラ魔法少女達に意見をした。


「ああん? 生意気な奴だな。その可愛い顔をボコんぞっ!」


「ひぃぃ…お、お姉様…」


エリーザはトウコ達が居るから強気な態度だったが、いざ自分が狙われる立場になるとトウコの後ろに隠れてしまった。


「エリーザ、俺が許可するからその雑魚共をぶっ飛ばせ」


「お、お姉様…流石に私1人でこの人数は…」


「マジかよ、しゃーないな。よし、俺が…」


トウコは店から出てチンピラ魔法少女達全員を相手にする為、立ち上がろうとした矢先の事だった。

トウコが言い終わる前に、待ってましたと言わんばかりに、ミリアが数人をぶっ飛ばしてツバキが魔法で残りを黒焦げにした。

そして、当然の様に店は滅茶苦茶な状態になったのだった。


「お、お前等! 俺が指示するまで大人しくしてろって言っただろっ!」


「はい。お姉様が『よし、全員ぶっ飛ばせ』とおっしゃいましたので、ご命令通り致しました」

「姉上様が『よし、黒焦げにしろ』と命じて下さったので御意のままに」


「いや、『よし』の後にそんな事言ってねーわっ! どんな聞き違いだよっ!」


「喧嘩を売られたら即座に買う、それが魔法少女の理じゃ」


例によってポン太が口を挟んで来た。


「そんな理ねーだろ! お前はマジで勝手にしゃべるなっ!」


「しかし姉上様。喧嘩を売られたら即座に買う。それが魔法少女の理と存じますれば」


(あったよっ! マジで意味不明な理あったよっ! ほんと毎度毎度…どんだけ突っ込ませれば気が済むんだよ… まあ、それよりも今は、この雑魚共を何とかするか)


トウコはチンピラ魔法少女達をミリア達に叩き起こさせ正座させた。

当然文句を言う者も居たが、ミリアの鉄拳制裁により反抗する者は居なくなった。

そして、トウコが口を開こうとしたらエリーザが先に口を挟んで来た。


「貴方達、このお方こそ殺神の二つ名を持つトウコお姉様であらせますのよ!」


(いや、その二つ名はお前が勝手に付けた上に、こんな遠い街じゃ誰も俺等の事知らんだろ…)


そして、エリーザが長々と説教を始めたので、さっさと終わらせるためトウコが話をする事にした。


「お前等この店の修理代全額負担の刑に処す異論は認めない次問題起こしたら全員処刑。はい解散」


トウコは過去に何度か言ったセリフだったので淡々とした口調で言った。

すると、チンピラ魔法少女達の1人が他にも同じような事をしているグループがあると言い出した。

どうやら他のグループが起こした問題を自分達の責任にされるのを恐れての事だった。

店は食事が出来る状態では無いので、他のグループを鎮圧してから別の店で食事をする事にしたのだった。


翌日、目的地に到着したトウコ一行はエリーザ達を帰らせ依頼の薬草を求めて歩き出した。


歩き出してから数時間経過するも薬草を発見する事は出来なかった。


「うーむ…全く見つかる気がせんわ…あいつらを帰らせたのは失敗だったな…ツバキの魔法で何か発見できん?」


トウコは無理を承知でツバキに頼んでみると、ツバキは魔法で周囲の状況を観察した。

すると、ここから約1時間程度歩いた場所に大型生物を発見した、との事だった。


「大型生物か…薬草は発見出来そうも無いし、そいつ倒して帰るか…」


それから大型生物の元へ向かったら遭遇したのだった。


「あっ、サイクロプスだ」


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