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『東の魔王、西の勇者 ~普通のおっさんと少年ゲリラが世界を二分するまで~  作者: サラ男


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地域司令官

戦争が。


 少しずつ。


 形を変え始めていた。


 BAは。


 小隊長になった。


 18歳。


 異例の昇進だった。


 だが。


 戦場での判断力。


 兵士たちからの信頼。


 そして。


 これまでの戦果。


 それらが。


 BAを押し上げていた。


 小隊長になってからも。


 BAは戦い続けた。


 自分の部隊だけではない。


 周囲の部隊の動きまで見て。


 戦場全体を動かした。


 敵の進路を読み。


 味方を逃がし。


 時には。


 住民の避難まで指揮した。


 大きな戦果を上げても。


 BAは。


 自分の手柄にはしなかった。


「みんなが動いたから」


 いつも。


 そう答えた。


 そのため。


 兵士たちは。


 BAの命令を聞いた。


 そして。


 住民たちも。


 BAを信頼するようになった。


 BAの名前は。


 革命軍の中で。


 さらに広がっていった。


 そんなある日。


 BAは。


 上層部へ呼ばれた。


 部屋には。


 数人の幹部がいた。


 机の上には。


 一枚の地図。


「BA」


「はい」


「お前の部隊だけでは。


 もう足りない」


 BAは。


 黙って聞いていた。


「最近の戦いで。


 お前は複数の部隊を動かしている」


「そうですか?」


「そうだ」


 幹部が。


 地図を指した。


「お前の判断で。


 部隊が何度も助かっている」


 別の幹部が続ける。


「それだけじゃない」


「住民の避難も。


 お前が指揮した」


「兵士からの信頼も高い」


 BAは。


 少し黙った。


「だから」


 幹部が。


 地図をBAの前へ押した。


「お前を。


 地域司令官に任命する」


「地域司令官?」


「この地域にいる。


 複数の部隊を統括してもらう」


 BAは。


 地図を見る。


 そこには。


 東方エネルギーの施設があった。


「ここも?」


「含まれる」


「重要な場所なんですね」


「ああ」


 幹部が答える。


「この地域には。


 住民も多い」


「そして。


 東方エネルギーの施設もある」


「政府軍も。


 ここを狙っている」


 BAは。


 地図を見つめた。


 自分一人の判断で。


 多くの人間が動く。


 今までとは。


 責任の大きさが違う。


「俺にできますか?」


 幹部は。


 少しだけ笑った。


「だから。


 任せるんだ」


 BAは。


 地図を見た。


「分かりました」


 18歳。


 BAは。


 小隊長から。


 地域を預かる立場になった。


 まだ。


 革命は終わっていない。


 戦争も。


 続いている。


 それでも。


 BAの立場は。


 大きく変わった。


 数日後。


 BAは。


 新しい任地へ向かった。


 街には。


 兵士がいる。


 住民もいる。


 そして。


 東方エネルギーの施設もある。


 BAは。


 施設を遠くから眺めた。


「ここを守る」


 隣にいた兵士が。


 頷いた。


「はい」


 BAは。


 街を見る。


 戦争は。


 まだ終わっていない。


 だが。


 何かが。


 変わろうとしていた。


 BAは。


 その中心にいた。

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