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歌集 かるがもの横断歩道を渡るとき  作者: 天野幸道


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むくむく雲

おはようとむくむく雲に声かける

 むかしむかしの友達だから


  2021年抒情文芸冬季号佳作 選者 小島ゆかり 


 子供の頃体を壊した私は外に出られず、外に出ても人と遊べず一人離れた場所で空を眺めていました。膿胸と言う病気です、肋膜に膿がたまるのです。映る病気ではありませんが、当初血などはいたので結核と思われていたようで、親から言われたのかみなも私を避けるし、私の親もあまり外に出さないようにしていました。与えられたものは絵本とか子供の読む本です。当時の空は高いビルもなく本当に広い空でした。雲は刻一刻形を変え色々なものに見えてくるのです。けっして飽きることなく、心が和んだものです。

 今でも空を眺めながら歩くことが多いです。雲は昔からの友達だ、そう思ったときの歌です。







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