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歌集 かるがもの横断歩道を渡るとき  作者: 天野幸道


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ひとり鴨煮る

割引のとり肉一把鍋に入れ

 長々し夜をひとり鴨煮る


  2023年抒情文芸冬季号佳作 選者 小島ゆかり


お読みになられてお気づきになられたと思います。


あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の

 長々し夜を ひとりかも寝む


万葉集の柿本人麿の歌です。


 時々狂歌を書いています。現代狂歌は残念ながらあまり見かけません。NHK大河ドラマ「べらぼうめ」ではよく狂歌が出てきましたね。江戸の人は粋でした。大変教養のある人々だったのです。

 当時の狂歌はほとんど、本歌取りで今の笑いとはちょっと違っていました。「うむ」と感心させるものがないと狂歌になりませんでした。どうも最近の川柳なども、政治ネタ、女房ネタ、病気ネタが多くて、「そういうものでないといけない」と言う雰囲気になり、本来の粋のある句も無くなってしまいました。

 純文学の雑誌にこんなふざけたものを投稿したのに、選者の先生は採用してくださったのがすごく嬉しかったのです。粋のある狂歌を広めたいものです。などと意気込むほどのことでもないですね、それこそ笑いのネタにされかねないでしょう。

 投稿した歌は文字通りの内容です。

 



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