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無法者の詩  作者: 唯の屍
37/37

第三十六話「火星を殺すモノ」

※イメージソング

【歌ってみた】オレンジ/SMAP【covered by らでんばい】 https://youtu.be/OXYnh7wWh54?si=lL2S_FaVo4vOttE0 @YouTubeより


"Hands Up to the Sky" from SawanoHiroyuki[nZk] 10th Anniversary Studio Live https://youtu.be/bJdGE5miZVY?si=4jRIbjBEe4Y08Of4 @YouTubeより


To be continued… https://youtu.be/TTCISg67f_w?si=HyPinX7-O0fYAPc4 @YouTubeより


星をみる少女 / 星街すいせい (official) https://youtu.be/9ijHd0knEww?si=X5RqTsgVV8-eR7I4 @YouTubeより



なぁ先生...バンキッド=アルマニャック、どうして貴方は、唾棄にも劣る人喰いに堕ちたんだ?


それは成層圏外に存在する。ギベオン...超大型収監用衛星。その収監区画の一室より始まる。


顔には深い皺と白髪の髪に覆われた。壮年を越えて老成の時期へと片足を突っ込んだような容姿を見せる。


彼に対して、春幸は呼びかける。且つての青年は22年の時を経て壮年の男性へとその姿を変え、特徴的な白髪と赤く染まった一部の髪の艶やかさはそのままで


あらゆる経験を体感したであろうその老練にも似た、きびやかな動作を以て、閉鎖空間である尋問部屋での会話は続く


「何を今更の事を言っている。私は、はじめから星に恋願う人々...ステリス・クピドレス (Stellis Cupidores)だ。此の名に誓って云おう。」


「名を奪われ、追放されし物に刻まれし、放逐の歴史を語るに及ばず。」


「何もやましい事は無い。追放されし、且つての星に恋する我々こそが人である。」


「だが、今までその体臭はどうしていたんだ?人を喰らえばその泥濘の如き腐臭は隠せない。」


「何を言っているんだ?体臭など香水で隠せば良い。まぁ初期の時代には特定の性別の疑似排卵を促す甘い香りを放つ試作品をへて、一部の者には無味無臭のモノが手渡されている。」


「作成には大量の子羊と女豹を材料にして加工する必要がある為、潜入任務の者にしか与えられていないがな。」


「それは当然、額面通りの言葉じゃないんだろう?」


「そうだ、全て二足羊たる者どもの犠牲の上にある。」


「知って居る事は吐いてて貰うぞ。バンキッド=アルマニャック。」


「はっ知って居る事等既に吐いている。残された事は、貴様らが一方的に不義を働いた結果にしかり、そこ以外には無い、」


はぁ~と息を吐いて手をと首を回しながら、簡易式の机と椅子に座るその男に対して、凶暴な表情を見せながら思考を紡ぐ。


何かの記憶と符合するように、その事実に思い当たる。


...



約3か月後から数日を経て


此れより始まるは、且つて袂を別つた。少女は大人へとなり階段を上がる、いつしかその翠玉の瞳が語るは、


愛を唄う唱ではなく怨嗟の憎しみへと変わる。その燃え上がる様赤く染まった深紅の髪は、憤怒を顕す。怒りを戦場の暴風雨と化し、


乱れ染まった昂揚のする紅葉に染まる緋の輝きを放ち、纏い。


あらゆる戦場には現れては消えて、人喰い共の(はらわた)を食い破る獣と化す。


クピドレスはその怒りに触れ、その命の華を咲かせて、滅亡までのカウントダウンへと突入し、


その隙を伺い反転攻勢へと向かったマレディクトは、


同様の愚を冒し、其の身を唯の獲物として貪り、餌を食むだけの対象に成り下がり、


その怒りに触れ、驚愕するカルぺ・ディムは、不干渉を決め込む。


相対する者は、既にその姿を消し去り、



唯一つ遠き夜空の仕事人のみが打開策を撃つべく、宙へと飛翔する。向かうは星の海のただ中へと躍り出る。


放たれしは、火星を殺すモノを能わす。翆玉の輝きが天を貫き天の川を翔け、そして遠く離れた星の中核を穿つ。


星は崩壊し、翆玉に襲われたコロニーは、大食漢の胃袋へと収まり、無謀とも思える突撃を繰り返す。


その覇に威を唱えし、六等星は、其の戦線を拡大しながらも無数の戦場を渡り歩く。


しかして結末は、どの道を辿り、一つの結末を見せるのか?


嗚呼、一度怨嗟の声を上げる者となった。いずれかの人は、且つての姿を取り戻す事はあるのか?


それは、彼次第でも、彼女次第でもない。それは怨嗟の声を上げる当事者だけにある。


憎しみを捨てない限り、ずっとこのままだ。


その怨嗟の声を受け止め唱えし者は、既に戴冠すべき王冠の頂を失いそれでも闘い続ける一人の男とその娘への去就に注がれる。


「嗚呼、そうかい。俺がするべきことは変わらないし、意見を変えるつもりもない。」


それは、天使の環を追い墜とし、奇しくも7月4日、且つて滅びた自由の国の跡で暮らす人々が祝いの声を上げるその日にその事件は起こる。


地上と大気圏外で、行動を別つ、遠き夜空の仕事人の面々は、引き続き三番隊は、天使の環の解体作業を。


地上に降りた一番隊とおぜん立てをした五番隊の面々が


一堂に会する。


日々は過ぎ去り、ある日、


「隊長、隊長、体調悪々????」


「うーん...ちょっとね。調子が悪いよ。お化粧室行ってくるね。」


「あーなる。そういう事ね。僕はアイス喰ってれば僕の体質だと軽めだから、その気持ちは分からないけど、いってら!!!」


ソソソソ...。


アズカリー=シラユリは、慎重にその後を着けると、個室に入るその瞬間まで、その視界に収めると、グヌヌと、壁を喰む


その様子を、アイスを食しながら観察しているユウ=スクリームは...。


何をしてるんだろうか?と訝しむが、聞き耳を立てているその姿に...うーんでばガメじゃん?普通トイレまで付いて行くかな?


昔から、連れ合ってトイレに向かう光景を訝しんではいたけれどもあれは自衛の為の行動の為、理由が分れば単純明快な行動ではあるが、


これ僕も後を付いて行った方が良いのかしら?と思い悩む。


何ごとかの処理を済ませて、鉢合わせになるかと思えた瞬間に、さっと視界から消えるアズカリー=シラユリ姿に、


ユウ=スクリームは、疑問に思う。


何故普通に話しかけない。終夜たそも普通に話しかければ聞く耳をもつであろうに、まぁどうしても無理な事に関しては断るとは思うが、


普通に話しかければ会話は成立するはずだが...。これは厄介な捻じれ方をして、厄ネタ化しているな?と


最後のアイスの一欠けらをほう張り。そして、何も見なかった事にする。



うーん...とうとうこの期間に入ってしまったか。今までは低用量ピルで騙し騙し、症状を緩和させていたものの、アレには副作用がある。


副作用を嫌い飲むのを辞めてから数週間、とうとう重めの物が来てしまった。


実に大きな誤解があるが、低用量ピルは、避妊以外にも生理の症状を緩和させる効果がある。


其の事を知らない男性や女性は実はかなりその数が多い。


戦場で戦うモノにとって体調不良の要素は出来るだけ排除するべきであろうが、体調不良となる時期は3日から7日...


次の戦闘時期は、ずらす必要があるなと、手早くスケジューラーを起動して確認を行う。


う~ん、特に依頼の予定は入って居ないな。


残っているのは転送弾で回収した残骸と捕虜の回収はリペアマトンで済ませてるし、五番隊に任せればいい。


一番隊の面々は此処の所の連戦を考慮して、休養としよう。


問題は、大気圏外から坂東への侵入の際に、事前にギベオンと五番隊の調整により、スムーズな入国を済ませている。


久しぶりの休みにきっとハンザスは歓ぶだろうな、奥さんとの久しぶりの再会に、きっと華を咲かせるだろうと、


下腹を抑えつつ、さりとて、毅然な姿勢を以て、歩き、再びユウ=スクリームの元に合流し、


「ユウ=そう言えば、アズカリー=シラユリさんの扱いどうしようか?今人員が開いてる隊はどこがあったけ?」


「んーそうだなぁ一機のみの七番隊か、外部招隊の四番隊か六番隊かな?どこに入れようか各隊の隊長と相談しよう。」


「七番隊は厳しいかな?一番有力なのは四番隊の固定外の隊員と入れ替えるぐらいかな??」


「ほーん!そなんだ。じゃぁ久しぶりにショッピングする!!!富士中腹の軌道エレベーターで、買い物できるよね?」


「んーどうだろうか?坂東も22年前の地軸捻じれに巻き込まれて、温暖且つ四季の姿を映す機構から寒暖差の激しい気候へと変動してるから、特にハンザス以外はロシナンテの中で過ごした方が良いと思うんだけど?ショッピング出来るような場所は...」


ッて、


「ユウの目的は服でも化粧品でもなく、アイスの新作かー?!じゃぁ僕も付き合うよ。」


「わっほーぃやったぜ!!!!」



(/・ω・)/がおー



(なんですと?!私の王子様、私と言うものがありながら、アゼリエールとやら以外にもデートを!!!!)


ぐぬぬぬ


「だってさ?アズカリー=シラユリさんも来るよね?」



突如水を向けられ。


アッウッス。ア”ッァァァァァァァァァチョアヨ、チョアヨ、デスヨネ~。


アイ、アイ、キャプテンッア”ッオケショウドウシヨウフクモ、カミモ、ユルフワ、私服が、雌伏の時お越えて火を引くぜッ!!!!ウッス、ア”ッァデュフフフ、ウッスウッスウッスハスハス、ハウスッ!!!!。


デート之は、純然たるデート、これはもう既に婚前交渉!!!婚約迄のカウントダウン!!!!1,2,3、カンカンカーン!!!!!


自らの妄想で大量の鼻血を流して、沈む。うら若き乙女に対して、


「えーなんだっけ、この娘、こんな人だったっけ?」


場面と時間軸が切り替わり、アシンメトリー状に短く揃えられた、スカートに、動きやすさを重視したスパッツを合わせ、短めなカットソーと、黒を基調とした半袖の上着を羽織り、


服の内部には、寒暖差対策の為、ヒートの導線を張り巡らし、清涼な風を呼び込むファン機構を備えたモノをふた揃い。


気を利かせて同じモノの用意するも...


アイスル、ジョセイカラノ、コーディネート...スンスン、これは残り香ッ!!!!!私の匂いで汚染する訳にはッ!!!!!!


はっ自分は、ゆるふわコーデで攻めるであります。


ふわふわの紫色の生地とレースに包まれた、舞踏会に現れるような、ペンタゴンネックの首回り、肌を強調したオープンショルダーのドレスに、


高い黒を基調にした装飾品が施されたヒールを履き、併せる様に、髪をカールさせつつ、セットに三時間かけた巻髪を、まるで付けて居る意味があるのかないのか分らないサイズの小型の帽子とレースに身を包み、


いざッ尋常に勝負!!!婚前交渉はッ!!!!!!貰ったッ!!!!


「いやー良い感じにおかしな娘になったな...僕たちはアイス買いに行くだけだよ?」


「お父さんは、許しませんよッ!!!!」


「いや誰だよ。」

...


「アイス♪アイス♪アイス~♪」


「愛す♪愛す♪愛す~♪」


「うーん、なんかさっきから殺気を感じるなぁ...」


後の処理を五番隊に任せ一路を亡い年式の旧式車の接地面調整タイアを駆使して独特の擦過音を走らせ進む、一行は


「で、ところで隊長、なんで、こんなに雪降ってるんですか?今、七月ですよね。」


「なぁ、ユウ、君、僕の話を聞いてたのかい?22年前の戦役の影響で、地軸が反転と地場の異常を誘発して、それまでの通常の気候と、所々反転する様になって、それまでの暮らしから何もかも変わってしまったんだよ。」


(まぁ、何も知らない奴らにその原因も全て慈聖体である。おじいちゃんの所為にされてしまったんだけどね?)


気を取り直し、ハンドルを掴みアクセルを吹かせながら、駆ける車が向かうのは、途中まで道路で舗装されたマウント富士と呼ばれる中腹に聳え立つ軌道エレベーター。


流石にこの場から離れた坂東の都市に向かう訳も行かず。


単独行動をみとめられたのはハンザスのみで、ミーは機体の整備に、フーは、上空に残った三番隊と依頼人の今後について協議し、ミカンガムは、居残りを買って出て、


いまもコックピット内で、好きな模型の制作をしている事だろうよ。


と、物思いに耽る。終夜=ナイトワーカーは、軌道エレベーターに近づくごとに、各所に備えれた検問所を抜け、いよいよ、坂東が誇る軌道エレベーターへと迫る。


謎の鼻息荒い何者かの視線を一身に受けながら...


うーんやり難いなぁ、アゼリエールに贈る新しい詩を考えないと、と天を仰ぐ...。



対して、天使の環...《アグリオ・ステファ》のコアブロックの解体の後処理を任された三番隊の面々は、その警備を一手に引き受け、


隊を預かるDMS(※Dead Man's select)‐774は、正気を取りもどし、レグヌムから離反した、北アメリカ大陸を中心に活動を行っているVox Liberaウォクス・リベラ《自由の声》の


受け入れ作業に専念していた。


ふと、軌道エレベーターないの展望台から覗く、その光景にDMS(※Dead Man's select)‐774は違和感を感じる。


(誰か、強烈な思考波を放つ何者かが居る?!一体誰だ?眠る2万人の人々を強制的に目覚めさせるには、手順が必要だと、依頼人たちは言ってた。)


(今はその作業を慎重に行っているが...チッそう言う事か?)


手に装備した思考制御リングでの通信を開始、僚機へと電信を贈る


「オータム。至急地上に連絡。狙撃許可をッ...」


「えっっちょっと敬?!なにを2万人の人間が居るんですよ。出来る訳ないでしょ?!」


(俺単独であるなら出来るがッ...ここで露呈するのは問題がある...機体からであれば...機体性能の応用として処理できるが、時間が、ままよ。)


...


「あっだめです隊長、今、体調不良の休暇で居ません!!!!!」


チッ...体調不良...女性のあれか?仕方ない...



軌道エレベータ―内で鳴り響く、緊急事態を知らせるアラートに耳を傾けながら、DMS(※Dead Man's select)‐774は、走り、自らの乗機へと向かう。



(間に合うか?)








機体エレベーターの管制室内において、上層部が一斉に捕縛され、僅かに最低限の稼働可能な人員のみで、現場を回していた。


ハッコウ=フグウは、アラートの発生原因を特定するべく、コンソールを前に、指示を出しながらも自ら、率先して動くも、


指揮なれないその動きに、現実の問題に追い付くことは能わず。


「フグウ補佐ッ...軌道エレベーターのメインジェネレーターがひとりでに、離脱を開始。これなんですか?なんでジェネレーターが?!ひとりでに?」


「パワーダウン、非常電源に切り替わります。」


「私にもわからん。一体何が起きているんだ?!遠き夜空の仕事人へ電信。タワーの戦力は、既に抑えられている。対応を依頼しろ。」



...



オータム事、秋光は、解体現場の指揮を執りつつ、異変を感じ取り、解体中の天使の環...《アグリオ・ステファ》の中心地、コアブロックに対して、


一筋の流星が墜ちる姿を見る。


溶鉱炉の如き熱量に晒され頑強であろう外壁へと大穴が開く、急ぎ、補修用のトリモチを射出するも補修が間に合わない。取れる手立ては、ナノテク物理シールドによる


現場保存...


残る僚機の二機に対しても、飛翔体への対応を指示するも。


そこに現れしは、球体然とした体に手と足と長く伸びるシャープな胴体と大きく歪んだ咢の中に潜む三つ目の頭部に、寡欲を欲しいままにする深紅の翼手をはためかせ


異形の姿、顕わでいでしは、何者か?


それは深淵より抜け出した悪意の塊、


我は、...火星を殺すモノ


その咢より放出される深紅の輝きが、何を思ったのか、眼下に広がる、軌道エレベーターへと向かい。直撃する。


崩壊の一途を辿るかのように、崩れ落ちるかに見えた、その瞬間


宙に輝く、無数の金属片らしき基部が、宙へと撃ち上がり、立体状に組み上がる防壁を七重展開。


最初の接触点が、瞬く間に融解し、剥がれ落ちると共に爆劫を放ちながら、貫く光の柱を押し戻すも、都合七枚の防壁を貫き


翳る中、一機のCarpe Noctem (カルペ・ノクテム)が、銃口を構え、事態が錯綜する。


星の命を屠るべく放たれた。流星の光にも似た、極太の光の柱が天を地に地を天へと換えて、全てを粒子の残骸へと帰さんと欲する。


帰人するは、灰燼へと帰するカウントダウン。其れに相対するは、名も無き兵士が上げる。


抵抗の御首級みしるし


太陽の紅炎こうえんの輝きを無数にその身に宿して、繰り出されるは、絶望の産声、


放たれる光と光は対消滅を起こし、暴虐の嵐を降した、異形の機体は、満足したように、宙を翔け離脱していく。


「隊長ッ!!!!隊長ッ!!!!隊長ッ!!!!イーラ・パルワ、ダートル、隊長の機体は視認したか???敬らは探すんだ。」


「機体のセンサーがブラックアウトして...復旧まで...秒。」


「レーダを頼りに探せッ!!!」


「オータムッレーダーも磁場の偏重で、使い物にならない。機体制動にも、阻害や不具合が出てやがる。」


「チッ敬は、地上にこの異変をしらせて、破損した筐体の補修を行う。不具合箇所は、ナノテク物理シールドで補修して、再起動しろッ」


各自が思いの行動をとり、事態の収拾へと入る中、そんな状況とはうって変わって平穏な空気が流れる地上では...

※2026年8月2日修正


...



...



...




「あれ、終夜たそ?なんかラジオの調子が悪いんだけど??」


コンコンと叩けば治ると思っているのか、しきりに叩くユウ=スクリームの姿に、


そこは、私の定位置、そこは、私の定位置、そこは、私の定位置、そこは、私の定位置、そこは、私の定位置、そこは、私の定位置、そこは、私の定位置、そこは、私の定位置、そこは、私の定位置、そこは、私の定位置、そこは、私の定位置、そこは、私の定位置、そこは、私の定位置、そこは、私の定位置と何者かの、驚くべき怨嗟の声。


(うーん、さっきから殺気を感じるなぁ)


(隊長、それきっと殺気じゃなくて、嫉妬ですよ。(ノ・ω・)ノオオオォォォ-シット!!!!!ノォライフ!!!!!!)


(ちょっと、なんで頭の中で会話してるの?)


(Σ(・ω・ノ)ノ!なんで入ってくるの????)


「さて、アイス確保用のクーラーボックスも確保してるし、久々の休暇を満喫しよう。」


「デート!!!!!デート!!!!!デート!!!!!デート!!!!!デート!!!!!」


「隊長の香ッスンスン、ヘイ (屮゜Д゜)屮カモォォォン. 」


「ねぇ、隊長なんかすごく変な娘、勧誘しちゃったね...」


「まぁ、腕は確かだから...あっお疲れ様です。」


機動するバビロンの翻訳機能が機能し、検問所の兵士に、挨拶がてらIDと許可書の提示を行い、進む車の足取りは軽く、さりとて些少な、不和の香りを寄せて進む。


「で、休暇って何日取る心算なの?」


「そうだなぁ」


(僕の体調が戻る2,3日から7日...)


「ハンザスの久しぶりの家族との再会だし、長めに一週間かな?それまでは、残りの僕ら4人で、ローテーション組みながら休むよ。五番隊にも休暇は必要だしね。」


...


...


...



「ナクワイ、シエル、パッパが戻ったぞー。」


久方ぶりの自宅に戻り、家族に声を掛けると...。


突如としてアックスボンバーを食らわし鮮やかな動きで脇固めへと移行し、Takeダウンを奪う。何者かの姿。


「タップ、タップッ!!!!この感触、と技の冴え、ナクワイ、タップでござるよ。男尻が割れる!!!!」


「帰りが遅いッ!!!!帰るなら、還るコールは必須。一つお家で帰りをご飯を作って待ってる家族の身を考える事」


「二つ、月一とは言わず、毎週連絡する事、三つ、シエルに、お土産をッ」


「すまんでござる。通信設備の不具合で連絡が出来なかったでござる。ストップシエル、その手に持った棒を降ろすんだ。」


ぺち


「違う、男尻を叩いちゃらめー」


ぺち ぺち|ぺち ぺち|ぺち ぺち|ぺち ぺち

(ドン)  (タン)  (ドン)  (タン)


「8ビートじゃないッ!!!」



ぺち ぺち ぺち ぺち|ぺち ぺち ぺち ぺち|ぺち ぺち ぺち ぺち|ぺち ぺち ぺち ぺち

(ドン)     (タン)     (ドン)     (タン)



「違う、十六ビートで叩かないで。」


ぺち、ぺち、ドン、タン、ぺち、ドン、タン


「なんだ、そのリズムは?!」


「さてと、シエル、一通り満足したら、お父さんに見せてあげなさい。貴女のドラムスティック捌きを!!!」


「ご飯はいつでも食べれるように、作り置きしてたシチューとカレーがあるからどっちが良い?、ご飯、お風呂、それとも...」


「もちろん...!!!トクゥン」


「溜まってるもんね?」


・・・


・・・


・・・


「たっはー」


その力づよい指使いは、あかぎれの手を温めるかのように、激しく上下して、確かに深雪の様に積もった雪上へとスコップの如く交互に突き入れる。


「家の雪かき...楽しいなぁー(´;ω;`)」


「丁度家の融雪用の電熱ケーブルの調子が悪かったのよね。ほらそこ腰に力を入れるの!!!!さっさとしないとご飯抜きよ。」


「きびちぃぃ~」


一通りの雪かきを終えて、家に入り、温めたシチューに、スプーンを差し入れると同時に、苛烈な電熱と電波素因と地響きの様な過電圧の衝撃が走る。


家中の電子機器は過電流によりショートを起こし、家族の団欒に置いて、眺めていたTV画面が、火花を散らして霧散する。


辛うじて使用可能なのか、音壊れたレコードの様に這い出し続ける。



「坂東全域及び北半球全域で生じている通信障害及び電子機器の破損から、坂東政府、永年首相リン=山崎は、非常事態宣言を発令。」


「カルぺ・ディエムへの支援要請及び、軍警部隊の出撃を要請。」


震える様に、時に遅滞と、停滞を招きつつ吐き出される情報に耳を歌詞ながら、ハンザス=フライハイは一早く行動に移る。



「ナクワイッ!!」


「あいよぅあんた。」


と、滑らかな動きで災害用のリュックと防災品を抱えて受け渡すと


「シエルを連れて、義母さんの所にッ...」


「良いや違うわよ。私たちが行く場所はッ...」


...


...


...


富士山麓の軌道エレベーターへと向かっていた終夜達は、最後のゲート通過用のIDと許可証のチェックに手間取り、其の足を止めていた。


頭を捻りながら何度も、チェック用の電子機器とにらめっこしているその姿に、


焦る兵士の姿を眺め、終夜=ナイトワーカーはある推測を立てる。


「もしかして、さっきのラジオの不調と関係あるのか?もしかして電子機器全般が使用不能になっていないか?」と、問いかける。


見ると上空にそびえる軌道エレベータには、夕暮れにも関わらず、其の灯と言える、電気の光が見られず、完全にブラックアウトお起こしている。


「その通りだ?何故わかった?まさか?」


「いやスパイじゃないよ。ただここに来る途中新品の筈のラジオに不調がでてる、ほれ」


そう言って、途切れ途切れに流れるラジオ音声を耳にして、事態の大きさに直面し、兵士は、本部と連絡を試みるが


その電信機器の反応は無しの礫である。


「ユウ、シラユリさん、ギベオンとのリンクで、坂東本部へのチャンネルを開く。兵隊さん、本部のリン=山崎さんに、繋ぐから事態の収拾と状況を確認して貰える?」


「ん?どういうとだ?何故、首相との連絡ラインを持っていいる?」


「うちの隊には義理の息子と実子がいるんだよ。良いから早く。ギベオン、リンク繋げるか?」


「隊長ッ!!!」


「ん?どうしたその声はオータム、どうした?いま丁度君のお母さんに連絡するところだったんだけど?」


「隊長、えっと紛らわしな、DMS(※Dead Man's select)‐774が、MIA(作戦行動中行方不明)で、北米地域の軌道エレベーターにも多大なる損害が見られます。」


「いったいどうしたらそんな状況に成ってるの?」


「突如、軌道エレベーターから、現れた火星を殺すモノ...恐らく語られぬ者の機体の一つが現れて、大出力の砲撃を放って、その影響で、周期の機体が一斉にフリーズして、


漸くギベオンのアシストと現場の機転で、復旧したものの、砲撃の直撃を防いだDMS(※Dead Man's select)‐774が、其の後行方知れずに。」


「その時の観測情報はギベオン経由で送ります。受け取ってください。」


「ちょっと待ってくれと、今、ロシナンテじゃなくて坂東の軌道エレベーターに向かう途中なんだ。一旦戻る前に、坂東軍の電子機器も使用不能になってる。」


「ギベオン経由で、君のお母さんに繋いで、指示を伝えてくれ。此処には、そうだな、ユウ...君を残すから、僕らは一足先に、戻る。」


「了解ッ!!!アイス補充任務に(`・ω・´)ゞしゅびッとな」


「シラユリさん良いね?」


「はいッ恋のランデブーですね!!!!判ります!!!!!」


本当にわかってるのかなぁと、疑問顔のまま、ギベオンへのリクエストで、瞬間武装転送システム《アーモリーディスワン》を起動し、


突如現れたその機影に驚く兵士を他所に、Third wheelサード・ウィール《お邪魔虫》に、乗り込む二人を見送り


ユウ=スクリームは、現場の兵士と、会話をしつつ、



その姿を見下ろし、一路、五番隊の面々が、待つ誘導灯を設置した坂東の山麓地地域の中腹の平野へと輝ける飛翔し向かう。


「じゃぁ、其れじゃぁ仕事をしますか?この国のおすすめのアイスって何かな?」そう問うべきユウ=スクリームは、


「いや、この分だと、冷蔵処理されているアイスは、機械が止まって。全部溶けてるぞ?」そう答える兵士の声に


「Oh!!!No!!!!!!!!!!!!」


「とりあえ、本部との連絡を頼むよ。アイスなら後で届けてやるからさ。」


「えっほんとう???あーテステス。オータム、お母さんと繋いでもらえる?」


...


...


...


「いったいどうなってるの?軌道エレベーターとの連絡は?!( ゜Д゜)ハァ?秋光から?連絡?何故?あの子は内を出て数年、顔を見せてないのに?!」


「軌道エレベータの保安員?良いからこちらに回線を回しなさい。」


「此方、軌道エレベーター最終ゲート保安員。K1023‐Tです。ご子息から提供された回線でご報告申し上げます。」


「周囲一帯の通信網と連絡が尽きません。今、軌道エレベーターへ、ご子息の同僚である遠き夜空の仕事人と、一緒に、軌道エレベーターへ向かっています。」


「現状の状況的に軌道エレベーターの機能もダウンしていると思われます。到着次第、状況を確認いたします。」


「また、遠き夜空の仕事人の報告では、北米軌道エレベーター直上で発生した、戦闘の影響で北半球全体で同様の状況になって居ると思われます。」


「引き続き、ご連絡いたします。」


「どうやって繋いでいるのか分らないけど、通信はこのままで、軌道エレベーターの復旧状況が知りたい。軌道エレベーターが使用できなければ、暖房や医療機器の使用が滞り、凍死やそれに類する何かが起きかねない。復旧を第一に。」


「アイ、マム!!!!!」


(秋光が、傭兵?!もしかしてナクワイ...の婿殿が、関係してるの??!いったい、これ以上状況をややこしくして欲しくないのだが?)


...


「わぁーい、お姫様だっこッ!!!!!(*´艸`*)ウフフ」


「うーん、ひらひらスカートが邪魔だなぁ...この状況、アゼリエールになんて言おう。まぁ浮気じゃないんだけど?」


「えー何ですって、私の魅力にお気づきになって?ご十分にこのお御脚を堪能なさって。」


飛行する。終夜=ナイトワーカーは、Third wheelサード・ウィール《お邪魔虫》の姿を仰ぎ見るその光景を見下ろし、


周囲に、突如現れた機体である自機に対するスクランブルが掛からない。恐らく坂東軍の機体もブラックアウトして、


起動できていないのか?


「ギベオン、ハンザスとの戦術リンクの確立は確認できてるか?」


「オーダーが来ている。家族と共にロシナンテへ向かうらしい。フーとミーが受け入れ態勢に入っている。」


「五番隊は、引き続きどうだ?」


「影響直下にいた三番隊は、避けれなかったが、基本的にCarpe Noctem (カルペ・ノクテム)は対電磁シールされてる五番隊への影響は軽微だ三番隊も早々に復帰するだろう。」


「DMS(※Dead Man's select)‐774の安否は?」


「機体をロスト、未だ不明」


「引き続き、捜索を。」


「了解した。」


脳内で今後の計画に対して、調整と対応を試みるが、鈍痛が鳴り響き、遠き世界の果ての島で行われる祭り太鼓の如く、


打音を響かせドコドコドコドコドコっと鳴り響き、集中できない。


痛みの波が太鼓のリズムで押し寄せては返す波の如く


一度に神輿と神楽舞に、自身に地震が巻き起こるかのように


腹痛、腰痛、頭痛が謎のコラボレーションを行い。


コックピットのシートにうずめるも其れだけでも痛いしだるい。


再びの異痛に、低用量ピルに手を伸ばそうとして自重する。



それでも、握る操縦桿に己の意思を宿らせて、到着までの数十秒、痛みに耐えて、撃墜した機体の処理を行っていた


五番部隊の面々がThird wheelサード・ウィール《お邪魔虫》の姿を視認したころ、


オータム事、秋光=山崎は、消えた僚機の姿を探し始めて唯々過ぎる時間を眺め、封鎖されていた無線の解放を諦め、


ギベオンとの戦術リンクに一縷の望みをかける。


そこにギベオンからの警告が飛ぶ。


「軌道エレベーターに接近する機影を確認。その数20。中には大型機から中型機...所属は推測するに、クピドレスと思われる。注意されたし...」


独特の機械音声による呼びかけを受け


捜索から警戒へとその機動を変えて、ギベオン経由での他の隊への救援コールを読み上げようとする中、


其れは起こる。



先ほど計測した地場の乱れと閃光が瞬き、


ギベオンは、観測情報の計測を行う


「敵機は、その姿を全て消され、勝敗は決した。どうやらあの機体は、クピドレスと、敵対しているようだ。」


「朗報だ、DMS(※Dead Man's select)‐774は、今も戦闘を続けている。瞬間武装転送システムである《アーモリーディスワン》での援護申請が届いている。」


「なんだって敬らも援護に向かわなくては?!」


「DMS(※Dead Man's select)‐774からの言では、戦局は混迷し、単騎で抑えるとの事だ、各自持ち場を守れ。だそうだ。」


遠くでチカチカと煌めく閃光は、その鮮烈なる功績を夜空の星の背景に焼き付かせ、ハレーションを起こしながらも、宙に光の隆盛と流星を誇る。


「カスタム機のNo one lives, lie.(ノー・ワン・リヴズ、ライ)...ミッドナイトカスタム以外は近づくだけでも、電磁場の影響を受けて行動不能になるらしい。」


「そんな機能があったのかは私も与り知らぬが、あの機体はDMS(※Dead Man's select)‐774の独自改造が施されているから、何か既に対策をしていたのだろう。」


「急ぎ対策を行う必要がある。全機、帰投の上、機体改修を受ける事を提案する。」


「了解」


...



...



...



帰投を終えた遠き夜空の仕事人の面々は、急ピッチで、機体の回収作業へと入る。


素肌にオーバーオールの油まみれの作業員である。ルイズ=ミー=キャットは、手荷物工具と、交換用の部品の懸架作業と交換に、


手間取りながらもてきぱきとその処理を開始する。


対電磁シールド用の逆位相の磁場シールドの展開機構の処理を試み、試作段階で在ったその機構を転用


一先ずの対策とするも、問題は、あの大出力口径のビーム砲の斉射を防ぐ方法。有効と考えられるのは、アンブレイクシールドかライトブレーイカーの二種で有るが、


生産コストと現状では大量生産が困難ではある。急ピッチで準備は進められているモノの想定している完了時刻は、未だ未定。


その間にも事態は刻一刻と進み、しかし差し迫った状況はそれを待たない。



遠き夜空の仕事人の元に新たなる依頼人の報が舞い込むも、


同時に、北アメリカ、オデッサ、サハラ草原に存在する軌道エレベーターのエネルギー生成出力が落ちていき、其れ迄、人々の暮らしを支えた屋台骨が


徐々にその恩恵から外れ始める。


事態を重く見た各国は、自国以外の起動エレベーターの動力を求め、暗躍と衝突を繰り返す。


平穏と思えた日常は辛くも崩れ去り、無惨な結末へと変わる。


「どうしよう隊長、戦争が始まっちゃう。」


世界を支える御柱は七つある、坂東、キリマンジャロ、オデッサ、北アメリカ、チベット、サハラ、南米、


其の内の三つ北アメリカ、オデッサ、サハラ草原を保持する勢力は、キリマンジャロと北アメリカの二つを保有していたレグヌムより離反し、


北米の一柱を保有するVox Liberaウォクス・リベラ《自由の声》とオデッサを保有するストラーナの両陣営、そして中立地帯だったサハラ砂漠


其々が、残された柱の利権を奪い合うかのように、現状を維持しているチベットの一基を保有する《グオジア》と富士山麓の坂東、中立地帯の南米へ


狙いを付けての進軍が確認され各地で徐々に火の手が上がり始める。


昨日の友は今日の敵、今日の敵は明日の仲間と様変わりする戦局の中、坂東の地に滞在する遠き夜空の仕事人にも、難しい舵取りが求められる。


だが、今は動けない。


報告では、北米の地で衝突したVox Liberaウォクス・リベラ《自由の声》とレグヌムが衝突し多数の被害と破壊の跡が深くその地に残す結果となり、


両陣営より救援の報が届く、


更に、坂東政府及び南米の中立勢力よりの救援もこちらに届く。展開できる部隊の数は、七ツしかし、其の内の二つは外部招聘の為、常時備えている訳でもなく


展開できる部隊の数は五つで、其の内三つは、対電磁シールドの回収で動けない。


残る二番隊と七番隊で、現状基本装備のまま電磁場の影響を受けないであろうは、七番隊の一機のみで、二番隊は、オデッサで、ストラーナの行動に牽制を入れている。


換装している時間がない...


考えられる手が現状打てない中、己の不利を自覚しながらも、この窮地を打開すべく意を決して飛び立つは、一羽の大鴉。


且つてその頂には五つの王冠を備えていたもののその見る影を失い。


それでもいくつもの夜空を越えて、跳び続ける。それはレグヌムの支配領域から離れた南米へと向かう航路の一端での海上で行われる。


「うちのじゃじゃ馬娘は、どうしてるか?って、聞く暇もないか...。」


管制室より、各機...スクランブル。接敵迄、25秒。カウントダウン...


封鎖されているはずの無線チャンネルの声を、その耳に受けながら、盲いた大鴉は語りかける。


「此方、遠き夜空の仕事人。この空域に存在する全ての機体に語りかける。今すぐ戦闘行為を止め。来た道を戻れ。」


「之より先に道なく、此れより先に、平穏はない。安息を求めるのであれば、日を跨がす。寄港しろ。」


その声を受けて一斉に、戦闘態勢へと入る。変則編隊の機影が都合四つ、合計16機と更には敵対行為を行う12機の機影が、一斉に数に劣る


大鴉へと目標を定める。


1対12対16機による編隊戦闘が、開始される。


それは、一方的な蹂躙で在った。


其々の機体の攻勢は


且つての姿の一部を残しつつも、様変わりしたその機体は、かつてアンリミテッド、限界を超える者を冠するその名を知るモノは、絶え、


セカンドアーヴルtype2と名図けられしその名だけが残る黒い機体色そのままに、喪った王冠を補うかのように、その機体の手に備え付けられしは、深い緑色にクリスタルを銃身部に備え


如く燦然と輝く、インターフラクターライフル《対象限定殺傷兵器》...中型のやや幅広な特徴的な銃身の姿を見出した獲物を手に、


機体バランスを崩さない程度にその左腕に懸架された。半透明な緑黄色の刃を備えた突撃槍にも似た実体剣が、互いに大気中の粒子を吸引し、その輝きと出力を増す様に


設計された武装が、既に戦端を開き、何らかの界域が展開される戦場に置いてその効果を遺憾なく発揮する


そして、対峙する勢力は、クラン《血族》を中心に、無数のアルトバーレン《原初の獣》とファルクトフォーゲン《境界を生む者》に、


珍しい可変機構を備えたアクレアトル(acreator)の姿とアル・マンティコレ(獅子型)、ハイ・サテュラル(虎型)とその足下が煌めく破断する刃と化しているギムラックが編隊を組む


クピドレスの一勢力



その構成はクラン《血族》一機、ファルクトフォーゲン《境界を生む者》一機、アルトバーレン《原初の獣》二機の四機編隊が二セット


更にアクレアトル(acreator)一機にアル・マンティコレ(獅子型)一機、ハイ・サテュラル(虎型)一機、ギムラックが一機の四機編隊が一セット



相対するレグヌム所属機である。ディエム・エクス五機を頂点に、ディエム・ディエ、ペル・ディエム、ディエムレインの翳が踊る


ディエム・エクス、五機に、ディエム・ディエが三機、ペル・ディエムが四機機、ディエムレインが四機、


のそれぞれが、射程距離に入った瞬間、砲撃戦の光のラインを暗く淀んだ暗澹たる未来を照らすかの様にいくつもの光が


宵闇の空へと放たれ、そして...消え去って行く。



まずは最初の邂逅により、互いの機体がスクランブルからのドックファイトを仕掛け、無数のその手に保持された武装の数々を駆使しての射撃戦を展開。


いくつもの砲門と実体兵器の投射が放たれ、そして其の全てが一呼吸の内に、その奇妙な形の獲物より吐き出される。


深い紺碧の光に阻まれ、霧散する。


互いに最高速へと達する刹那の邂逅に、まずは先頭を飛ぶ《血族》とディエム・エクスが、初撃を受けて、その頭部と脚部をそれぞれ喪い、


落下する。


その一撃は極小の刀身を形成する。シュバルトレーゲン《黒い雨》の刃が、瞬く閃光の輝き、その甲より伸びし、無数のラインが、戦陣を切り拓く中、


その機体のメインカメラには、武装が放つ、余波よりメインカメラを保護するように黒い遮光眼鏡の如き保護処理機構が、沈みかけの陽光に照らされ光る。


獲物を手にしたまま、急旋回を試み、追いすがる敵機を引きつけながら大鴉が飛翔し、


其の背を追いかけるは、無数の思考誘導弾が放つ噴炎の輝き、32基の一斉投射が、唯一機の機影に対して襲い掛かり、


ディエム・ディエとペル・ディエムは、その手に持つ多目的中型ライフルを構え、弾頭の種類を実体弾による散弾へと変更。


群がり迫る空中の弾体を撃ち抜き誘爆させつつ、一羽の大鴉へと肉薄する。


その光景に歯嚙みしつつも冷静に対処し始める銃火を放つ、過大な負荷と連射速度を示すその光は、同じく連射速度を誇る


四機のアルトバーレン《原初の獣》が放つ大型支援火器たるサーチプレデター...重層構造の装甲厚きアルトバーレン《原初の獣》のその(かいな)より構え出でし、鋼鉄の牙は、毎分八千発に迫る勢いで放たれ、曳光弾を伴った光のラインが交錯する。


追いすがるように機体を反転させた大鴉へと迫る。それらの攻撃を、機体を傾け最小限の動きで回避すると、反撃の狼煙として、


その深緑の光が真っ向からそれらの攻撃を精密緻密な動きを以て、回避しきれない一打を濃密なる銃撃の壁を以て封殺する。


ファルクトフォーゲン《境界を生む者》の光波防御帯で、友軍機を守るその姿に、ひと際高く発振する深緑の光が突き刺さると共に、対象の防御を投下し


瞬く間に、コックピット内部に、荷重を載せる重力子と機体のピンポイントで衝撃を伝えるその銃撃が突き刺さり、


今も尚、抵抗を続ける一翼の一枚を引きはがす様に、鮮血の華を咲かせる、


衝撃を殺すべく展開されるエアバックが衝撃を殺しきれずに破裂と共のコックピット内部でまるでミキサーにかけられた材料の様に一瞬で霧散と蒸発する結果を指し示す。


《対象限定殺傷兵器》の威力は、登場するパイロットのみに限定され、無力化していく。


「悪いな。俺は、愛娘と違って甘くはないんだ。材料にされた人たちだけでも返してもらうぞ。」


不殺を旨とする遠き夜空の仕事人にあって、独りで隊を預かる。春幸=ブラットワーカーは、握る操縦桿に一層力を籠め、目の前の苦難に対して対処行動開始する


「隊長ッハンスとヴィクティムが殺られたのか?!無線に応答しない。しかもフリム・エルドゥルの効果が...半減しているのか?効果が見られない。」


コンソール上の散布状況を示すインジケーターには、自機が示すサングィネ・イネブリアートゥス《血に酔いしれた者》の効果が、徐々に減じられている事実に驚愕しながらも、


更なる加速を以て対抗するべくその歩を進め、罹るGを第九世代機に標準搭載されている重力制御機構で相殺。


一瞬の交錯の果てに、既に二機を喪ったクピドレス陣営は、相対する様に存在するレグヌム所属の機体も同じく界域兵装の展開を確認。


違いのフィールド効果が、友軍機の機体同士では干渉しない様に調整されているモノの違う陣営が行使するその効果は、競合する。


同時展開されるディエム・ディエのモルス・ケルタ・ホラ・インケルタ《死は確実だが、その時は不確実である》


ペル・ディエムのアウト・ウィンケレ・アウト・モリ 《勝つか、さもなくば死ぬか》が発動するもその効果が不可実な物の


無謀の砲撃の折り返しと空中分解を誘発させるその効果に対して、セカンドアーヴルを駈る春幸は、武装の選択を終え、命の洗濯たる選択を行う。


湾曲しその狙いを惑わす縦横無尽に走る光の柱を、切り払うシュバルトレーゲン《黒い雨》の刀身で弾くと、接近戦を試みるペル・ディエムと接触を果たす。


加速する自壊を誘発させる。粒子の舞は、セカンドアーヴルtype2に備わった自機の周囲の粒子を吸収し、その場にフィールドの空白を作り出す


その機能に阻まれ、唯の高速移動を行使するのみのその動きに光剣と光剣の眩き光が目を焼き乍ら、遮光機能が自動的に展開され網膜を保護し、


切り合いの最中に繰り出される足撃から繰り出されるは、結晶自在剣の冴え、膝蹴り気味に繰り出された刃は、目標の脚部を抉り、一旦の離脱を試みるが、


何かを想起させる様な、其の御手の動きに合わせて展開される実体剣の刃を右腕で引き抜くと同時に、その空域を一閃する刃の冴えを見せる。


コックピットへと寸分たがわぬ刃先が突き刺さる中、其の切断面はナノテク物理シールドの防御を抜け、コックピット内部で、今まさに操縦桿を掴み取ろうとした


パイロットのその腕の身を切り落とす。


絶叫を上げる敵性パイロットは、残る腕とフットペダルを踏み込んだ瞬間、何かが決定的にズレる音を聞く、


徐々に傅いていく視界を眺め...無念の声を漏らす。



「チッあっという間に、三機墜ちたぞ?!敵は残り何機だ?!」


足を折りたたみ、前屈する様に畳まれた胴体に背負われた母衣の如き背面機構を上に、左右に可変する翼手を掲げる何者かの姿。


その機構は、この世界に置いて数の少ない可変機構を備えた機体の一部。アクレアトル(acreator)と名付けられ


データーベースの一端に刻まれたその機体は、牽制射撃として、弾速早き無数の《ファルクス・グラナートゥス》を放出と同時に旋回、


両機の思考誘導弾の弾幕に限れセカンドアーヴルと相対距離を取りつつ指揮を執る


クピドレスの指揮を任された。ディー=ウィールは、墜とされた友軍機、アルトバーレン《原初の獣》二機と敵対勢力であるペル・ディエムの撃墜を確認。


過大な加速と、追従する機体の自壊を誘発するアウト・ウィンケレ・アウト・モリ 《勝つか、さもなくば死ぬか》の動きに対応しながらも、


まるでその影響を受けない様に、宙を進む一機の大鴉は、


其々の四機編隊を崩し、同型機による高速強襲を試みるその姿に、一手を降す。


その手に持ったクリアーパーツの刀身を振り上げ、目標とするペル・ディエムの三機と、ディエム・ディエがその背面の砲身より射出される


射線の反転と湾曲を繰り返し、乱れ飛ぶ光弾を回避し、その刃に周囲に散乱していた変容した粒子を吸収放出。


放たれる粒子の刃は、其の方向を敵機が裂けた瞬間に歪曲、偏向し、追撃に入ろうと相対距離を詰めるペル・ディエムの内、一機に炸裂する。


その効果は...


それまでアウト・ウィンケレ・アウト・モリ 《勝つか、さもなくば死ぬか》が周囲に巻いていた


自機には膨大な加速を、追従する敵機へは、諦観にも似た遅延を施し加速すれば、自壊を促す。その効果が反転する。


何も言わず自壊し空中分解を起こし無力化されたその姿を視認し、さらに周囲に残されたアウト・ウィンケレ・アウト・モリ 《勝つか、さもなくば死ぬか》と


セカンドアーヴルが放った、反転攻撃により巻き込まれたアクレアトル(acreator)の《ファルクス・グラナートゥス》が、その躯体を空に散らして、霧散する。


その光景を視界の端に捉えつつ、レグヌムの編隊リーダーとして、指揮するジンジャー=エールは、慄く、切り札としてのディエム・エクスの五体合体を行使、



変形合体中の隙を埋めるかのように、友軍機よりの援護射撃の中、機体を多重障壁である五機分のナノテク物理シールドの防御で厚みを持たせ合体シークエンスを試みる


その間にも粒子の刃がファルクトフォーゲン《境界を生む者》一機を巻き込み、自壊を伴う空中分解を起こし、その躯体をばら撒き果てる。


「自壊した機体は後で回収するとして、この分だと、まだまだ処理には時間が掛かるな...一つ案を...」


...


...



...


何故だ?何故だ?我らが切り札が悉く、逆効果になる。この現象には、心当たりも、聞いた事もない...唯一つ、戦場に纏わる御伽噺として


聞き知る。王冠哭き王に見つかるな、見つかれば、生きては還れない。


且つての戦場で、最後にそう言い残した兵士の末期(まつご)の声は、いつしか都市伝説となり、戦場で独り歩きをしていたが...


眼下に広がるその光景に歯嚙みしつつ、此処は切り札であるその行使だけではなく、対策を思考する。しかし次々と友軍機が、一体、また一体と、墜ちていく


何故だその刃が、なぜ届く、フィールド系の機体行使は、その出力と範囲でその影響が決まる。其れなのに容易くその効果を突き破る動きと、直前の光景を逆算すると


自壊の空中分解を誘発しているのはペル・ディエムではない...。しかもこちらの界域兵装もその効果が徐々に、乱入者である大鴉を中心に、半減し続けているし


刃を振るわれたアルトバーレン《原初の獣》がまた一機、氷雪と高温にさらされ、機体の動きを止め落下していく。


アル・マンティコレ(獅子型)とハイ・サテュラル(虎型)の両機が放つ思考誘導弾も、空中で熱気に晒され誘爆し、その行為が無為に終わる。


現状の残機は、


クラン《血族》二機、ファルクトフォーゲン《境界を生む者》一機、アルトバーレン《原初の獣》二機


アクレアトル(acreator)一機にアル・マンティコレ(獅子型)一機、ハイ・サテュラル(虎型)一機、ギムラックが一機


相対するレグヌム所属機である。ディエム・エクス、五機に、ディエム・ディエが三機、ペル・ディエムが二機機、ディエムレインが四機、


其の内、一機の《血族》とディエム・エクスは、頭部と脚部をそれぞれ喪い、喪った箇所を応急措置としてナノテク物理シールドとナノ・マテリアルタイト...補修用のナノマシーンが詰った、インゴットによる修復を行使しながら、戦闘を継続



その間に生ずる。天を翔けるドックファイトの様相を見せる。追い付き追い越されのデットヒートの最中、落下する。


急上昇からのストールを起こし、機体が錐もみ状に落下する中、輝ける太陽を背にして、降下するセカンドアーヴルの姿が、擦れ違いざまに


機体を交差せ、再度の撃墜の華を咲かせる。


クラン《血族》が行使するサングィネ・イネブリアートゥス《血に酔いしれた者》...周囲五十キロ圏内へ粒子拡散を促し、消費されるは、血脈が起こす。不断の強制的なる


酩酊と...さらに自身を鼓舞する様に、舞う鉄錆深き、血潮の香りを頬に寄せ、それまで、単調だったその動きに明確なる差異を以て、緋色に染まる機体色を魅せながら、


残像すら残さぬ軌道を空に描き、浮幻ふげんの舞いを踊り、機体性能を三倍にあげるその行使する効果が...。


何をまかり間違ったのか、目の前の敵機も同様の機動を誇りながらも更なる一手として、酩酊を押し付けられた


残るアルトバーレン《原初の獣》二機は、何も目立った戦火も上げられないまま、撃墜されて行き最後に残ったファルクトフォーゲン《境界を生む者》と共に...


コックピット内のパイロットの身を撃ち抜かれ、制御を失い。大海の海へと落下していく。


合体を果たした。ディエム・エクス・マキナは、其の連結された五機のジェネレーターの出力を以て戦場に置いて、大火力を行使し、後退するディエム・ディエの編隊と


代わりに前進するディエムレインの四機の姿、ファルキスとなった多目的中型ライフルを操り、蒼空を翔け、追撃戦を仕掛けるべく


天に浮かぶ、城塞の如き其の姿に、フル稼働する五機分のジェネレーター出力が誇る、偏向フィールドと五機分のナノテク物理障壁での多重重防御で、此方のインターフラクターライフル《対象限定殺傷兵器》による


荷重を載せる重力子と機体のピンポイントで衝撃を伝えるその銃撃が機体直前で、弾かれ、無力化される。


フィールドの出力を破るには、人体のみを損壊させるその息吹では、貫通力が足りず、降す手が欠けたまま、何を思ったのか、セカンドアーヴルは、スモーク・ディスチャージャより


周囲に煙幕をまき散らし、無数の弾幕を右に左へと、機体を揺らし、ディエム・エクス・マキナとディエム・ディエによる砲撃を回避。離れ行くペル・ディエムは、その射線上から退避し、クピドレス側へのけん制とまわり、


撤退戦にも似た動きをみせるセカンドアーヴルに対して。


追従する四機編隊のディエムレインは、その手に持つ多目的中型ライフルとナノテク物理シールドによる防御で、此方を牽制してくるも、だが、偏向フィールドを伴わない


その防御では、インターフラクターライフル《対象限定殺傷兵器》の一撃は止められない、相手の防御を突き破り、パイロットのみを焼く連射が、その姿を焦がし、


みるみる内にその姿を削って行く、機体を捻転、バレルロールからの急速下降で、海面すれすれまで、機首を墜とすと、追撃の外れた射線が、海面に大きな水柱をあげ、


当る事の無い結果だけを目に焼き付かせる。残り二機まで減ったディエムレインのその姿に、


逃がす気が無いようにディエム・エクス・マキナは、サイクロイドボムによる絨毯爆撃を強硬、選択される悪手に対し、


咄嗟に、インターフラクターライフル《対象限定殺傷兵器》を対象限定モードから殺傷モードへと切り替え、器用に後方へ照準を合わせると


ダブルタップで放たれる銃火の一撃が、敵機のナノテク物理シールドの側面を焼き、僅かに機体の制動を揺らし、続けざまに放たれる銃火に押し出されるように


軌道が揺れ、対象を外す様に繰り出された筈の爆撃が、防御態勢であったディエムレインを巻き込み、その衝撃により、その防御のベールを一枚、二枚と引きはがし、


機体が中破...不調をきたし戦線を離脱する中、再度のインターフラクターライフル《対象限定殺傷兵器》の一撃が、友軍機の離脱に気を取られた最後のディエムレインの


コックピットへと突き刺さる。


視界を塞ぐ煙をなにするものかと無数の砲門から延びる砲撃と、五機のジェネレーターによる同期励起機構を働かせ、宙では行使できずに墜とされたその切り札を見せる。


「だが...王は一人とは限らないッ!!!悉く、神意を以て支配の王権に降れ、ディヴィナ・レガリタス《神意ある王権に降れ》」


同心円状に広がる。


光と衝撃、そしてその空域全てを掌握するべく放たれる。無情の波動は、昇華と伴う一撃となり、反撃の一手となるナノテク物理シールドから離脱した物理投射攻撃と共に、


昇華させ、大気や真空を固形化し機体を固定。個体を気化膨張させて炸裂させる。


釣瓶撃ちの射線と煙幕を抜けて、その姿顕わにしたセカンドアーヴルに対し、周囲の空間を支配する昇華の拘束が襲い掛かる。


加速すれば固形化した大気と衝突し、誘爆の結果が生ずるその絶体絶命に、無数の弾体が飛翔し、更に迫る



その余波で三倍の出力と加速でまう二機のクラウン《血族》は、為す術もなく、空中で固形化された大気と接触、仇花の断末魔を上げ、砕け散る。


あわや同じ結果がセカンドアーヴルへと襲い掛かる中。其れは起きる。


それまで、使用範囲を右腕と獲物である実体剣へと限定していた対象を0と1の間に滑り込む効果の対象を機体全体へと押し上げ、透過する。


突如として発生した。一方的なる不利の押し付けに対し、五分限りの対抗策で、対応するセカンドアーヴルと、


残るクピドレス陣営のアクレアトル(acreator)一機にアル・マンティコレ(獅子型)一機、ハイ・サテュラル(虎型)一機、ギムラックが一機は、


機体の推進器から吐き出される推力を限界まで、軽減、音速に達しない低速帯での機動により、機体前面へと、ビームシールドと光刃による大気の専断をもって


その効果範囲からの離脱を選択。それに追いすがり向かうは、残り二機のペル・ディエムに


必然上、相対する事になるにはディエム・ディエ・マキナと、砲撃戦を仕掛ける二機のペル・ディエムが二機の姿、


五機分のジェネレーター出力に推され、刀身と銃身に粒子を吸収し、界域兵装に対抗するべく行使されるその力が、許容量をオーバーし、


無力化できていない。走るセカンドアーヴルは、ディエム・ディエ・マキナから機体を放しつつも低空飛行から、再度の急上昇からの限界まで加速しての急降下と急襲を試みる。


こちらの主な兵装は、その厚い防御に守られ、此方の通常兵装で破れる可能性があるのはシュバルトレーゲン《黒い雨》とヘイロン《黑龍》...ノワール・アヴェルス《黒豪雨》...それらの武装の選択を、思考しながら、何が最適解なのかを推し量る。


その間。0.02秒


放たれる一手は、乱れ飛ぶ、粒子を吸収してから放たれる実体剣ソルプティオ・フェルムの輝きは、其れ迄保持していた。


粒子貯蔵量を全て吐き出すかの様に、乱れ飛ばし、空白の空洞化を果たしたその基部へと、再度の貯蔵を開始。


五機分の出力差を踏み越えるべく、可変する刀身は、答申する言葉と共に、起動。


震えるクリアーパーツ上の刀身と同じくクリアパーツの銃身を鉤状に繋げ連結させると、粒子貯蔵効果を倍加させ、周囲の空間に界域フィールドに穴をあけ、


放つ刃から放出される光刃は、その刃筋が通った空間の大気を固形化と共に個体を気化膨張させて炸裂させる


強大な爆圧を生じさせ、大きく撓んだ空間が海面を揺らし大波を形成...


その効果に歯嚙みしつつ、残るアクレアトル(acreator)一機にアル・マンティコレ(獅子型)一機、ハイ・サテュラル(虎型)一機、ギムラックが一機は、


指揮をするディー=ウィールは、友軍に撤退を知らせるべく信号弾を空へ撃ち、


同じく、レグヌムを指揮するジンジャー=エールは、棄損された戦力では、本来の目的である。軌道エレベーターの奪取が不可能と判断、


これ以上の戦闘行為を無駄と判断し同じく信号弾を打ち上げる。


ピピッコンソール上の画面が音声で、目の見えぬ春幸=ブラットワーカーに対して、信号弾の存在を知らせてくる


「撤退信号か?!チッそれよりも、この海面異常は...。不味い沿岸部に被害が出る。」


残された一手として下されるは。


宙に掲げし、鎮座する居城への戦術リンクによる行使をオーダー。


独特の電子音声が告げる言葉は、


クラウンリングとレヴェルシオ・ハンズ《逆転の一手》の使用を認証。


瞬間武装転送システム《アーモリーディスワン》起動...衛星軌道上から、数々の中継衛星を中継して、


その戦場へと下される。一筋の閃光が、戦場の二次災害を封ずるべく奮われる。


起動するは、二つの御手、大きく肩部かた胸部、そしてそこに繋がり、それまで持っていた両手の武装を、機体のペイロードに懸架し、宙に向かって掲げる手に装着されるは、


大型の前腕部と、複数の小型のマニュピレータが統合された


非対称の装備。


装着と共に腕部を180度回転し、備わった球体状のジェネレーターが蒼く深緑の光を放ちながら離脱する。


結合を伴う前後運動により、大型の右腕は、その装甲から解放する為に開かれる噴出孔を開放し、左腕の小型の腕は、その一本一本が手の指と化し、大型の前腕の姿を見せる


眼下に広がる荒々しい波間の海面へとその手を掲げると荒ぶる水面を空へと吸い上げ、何を思ったのか球状へと纏めると、


今まさに撤退へと入る。二つの集団の内、争いの必然性からレグヌム陣営の編隊へ、吸い上げた水球を放出し、放たれた膨大な水の塊は、


狙いを外さず、防壁に守られた巨大な一体へと直撃する。


豪雨の如き、水滴を地上へと降ろす中、対応を終えたセカンドアーヴルは、幾度目かの安堵し、空模様を一変させたその光景に対し、


光を喪った男には何も見る事はできないが、自らが向かう先を定め、後の処理を自陣の仲間に頼み、その場を離れてその姿を消し去り背を向けて次の戦場へと転身する。


その戦端は、勝者無き争いとして記録され、それ以後の観測された戦闘行為では、暫しの平穏を得る。


何故ならば、磁場嵐の影響で、動作が困難な機体以外の無事だった戦力が、地上を転戦する一機の行動に抑えられ、


そして、大規模な戦闘の舞台を地上から、宙へと様変わりさせる。



...


...


...


坂東が保持する軌道エレベーターの使用許可を得て、宙へと上がった遠き夜空の仕事人の一同は、会話を続ける


「ねぇ隊長。僕らも空に上がったけど、まだ出撃出来ないの?」


「機体の改修まで、まだ時間が掛かる。地上の勢力へのけん制は七番隊が、制してる。今の所、大丈夫だよ。」


「今はそれよりも、宙の大問題を片付ける方が先だよ。」


ピピッ


「また、ギベオンからの報告が上がってる。また一基マレディクト系のコロニーが墜ちたよ。これで今月に入ってから六基目だ。嫌になるな。」


観測されたその光景を見ると、三番隊の報告にあった。あの特徴的な機影を誇る。


球体然とした体に手と足と長く伸びるシャープな胴体と大きく歪んだ咢の中に潜む三つ目の頭部に、寡欲を欲しいままにする深紅の翼手をはためかせ


その咢より放出される光が、マレディクトが潜む難民が集う旧式のコロニーへと突き刺さり、崩壊するコロニーを他所に、


去り行くその背に何か寂しい感覚を覚える終夜は...言葉を続ける


「謎の存在は、執拗にマレディクトと、クピドレスだけを狙って行動している。」


「僕もオータムから送られてきた映像を見たけど、あの一撃を防ぐ方法が思いつかない。」


「そぉっか、僕も心配でアイスが毎日朝昼晩と5本しか食べられないよ。」とユウ=スクリームが反応を見せる。


(いや喰いすぎだろ?...まぁ、静かに待ってるだけの現状ならそれも良いか?)


「ジョン・マイケルさん達はどうしてるかな?祖国は取り戻せたんでしょ?ただ、クピドレスとマレディクトの勢力は、ズタズタだよ。


その隙の漁夫の利を狙ってカルペ・ディエ陣営が進軍してる。他のみんなが抑えてるけど、地上はあの情勢だ、帰国までのケアが出来なかったのが心残りかな?」


「まぁ、大丈夫でしょ。問題はもっと根深いし、これからが大変だけど。」


「で、新しい、依頼人は?」


「今も客室で寝ているよ。今度はマレディクト勢力圏のコロニーの代表権を持った人だけど、そのコロニーはもうこの世には無い。」


「辛いだろうけど、僕たちに今できる事は対処療法しかない。ギベオンにも打開策を打診してる。きっと上手く行くだろう。」


「問題は僕らが動けるまでのあいだの被害をどうするかだ。対策も無しに突っ込んでいっても、全滅するだけだ。」


「んーそうだね。だけど宙に上がるのは何処と何処にしたんだっけ?」


「まず一番隊と元々宙に上がっていた三番隊、そして外部招致の四番隊...シラユリさんと合流させる必要があるからね。」


「七番隊の奮戦で、どうにか招聘が間に合ったよ。」


「シラユリさんは今、イゴール隊長にシュミレーターで扱かれてる。Carpe Noctem (カルペ・ノクテム)の操作と武装には特殊なものがあるからね。」


「五番隊は。引き続き坂東との調整で地上のまま、二番隊は、オデッサで、どうにかストラーナの動きを止めて貰ってる。」


「残りは六番隊だけど、六番隊は、七番隊のフォローで、宙の問題は一緒に宙へ上がった三部隊で対処する。」


「はぁー面倒そうな依頼になりそうだね。でも、何だって目標のブギーマンは、マレディクトとクピドレスだけを集中して狙ってるんだろう?」


「それは分らないけど...」


(何故、父さんの名前を呟いてたんだ?)


その答えは未だ知らず。


断末魔の叫びが響き渡る。アッウッス、アノ...。オウジサマセイブンガ、デスネ。ウィッス...タリナクテデスネ。エッマダハヤイ...デフュュフフ


イッショニ、お風呂に...えっ個人のシャワー?あと男以外のシャワーシーン禁止?そんな?!そこを何とか?ダメ?デスよね~


アッはい。此のタオルの残り香...ハスハス。


おーい、ステイだぞ。まだまだだ。というか何故、カタコトから流暢に話し始めてるんだ?


「なにか怪しい叫び声が聞こえてくるけど、とりあえずなかった事にしよう。」


「僕は、ミカンガム氏とハンザス氏と、打合せしとくよ。隊長は、体調を治すのと、ギベオンに頼んでいかした、奴を一つお願いね?」


「嗚呼、分かってるよ。」


さてと、僕がこれからする事は、体調を整え、準備を整え、彼女へ手紙を書くだけだ。


現在の情勢を読み解きながらも、筆を滑らせ書き留める思いのたけは、白滝の流るる水となり、その身からにじるように先走る


突如として依頼人より報是られた事実は、どうやらクピドレスの本拠地は、火星にあるらしく、その情報をキャッチしたマレディクトの勢力コロニー群は、


同朋の待遇改善と捲土重来を狙い反転攻勢に出ようとしていたが、その準備の最中でのこの状況らしい。


何者かの介入により、今は反れどこれではなく、依頼人である。ムルド=アサミティは、敵討ちとそのこれ以上の虐殺の阻止を依頼してきた。


しかし分かってるのかな僕らは遠き夜空の仕事人、その手で命を散らす事は無い。


説明しても分かって貰えない。まぁ、仕事だけはこなしつつ、その結果で納得して貰おう。と筆を走らせ


思い浮かべるは、これから事、航路の選定や、補給物資、僕の避けられない体調不良のタイミングを考慮する必要があり、まずは近々の問題である航路について、


大まかに火星への直線航路はいくつかある


主に. 推進剤や出力を抑える為の、月か地球を利用したスイングバイ(重力アシスト)軌道に


最新技術を使用した、直線加速・直線減速航路と一般艦船によるエネルギー効率を考えたホーマン遷移軌道)


僕らが選択するのは、そのどれでもない。途中で、クピドレスとマレディクト勢力圏になって居るL4、L5宙域へ経由して目的である火星へと進路を変えて進む


スイングバイを利用するのであれば推進剤の消費を抑えられるが、到達迄数か月、ホーマン遷移軌道での航路に至っても期間は短縮されるも数か月かかる


だが、最新技術を使用した直線加速・直線減速”航路と、ホーマン遷移軌道とスイングバイを組み合わせれば、その航路期間はグッンと少なくなる。


早ければ数日から数週間で到達可能。世界のいたる所であらわれるクピドレスの居城と目される火星に到達できる。


実は他にもう一つ抜け道的な航路があるのはあるのだが...使用するべきかは、判断が付かない。途中、僕の体調と隊の休養にあわせての小休止と、情報収集を挟むも、


アゼリエール、君は今頃どうしているのだろうか?先日、贈った詩は聴いてくれたかい?


毎日嫌になる事が多いよ。


こんな愚痴を聞いて小首をかしげる君の姿が見える。君はいつも言っていたね。化粧は薄化粧でも紅の一つでも引いた方が良いと言うが、


生憎僕に化粧をする趣味がない。精々ムダ毛の処理をする程度で...


ユウの奴は、無駄に何もしなくても肌艶も毛の形も、全てアイスだけを食べれば問題ないと言った様子で。って、


嗚呼、さては君はユウの奴に、嫉妬してるのかな?


まぁ、僕らの関係にそういうのはないよ。気の良い仲間さ。


先日新しい。隊員が補充されたのだけれども、その様子は...また他人に対する詮索は、君に怒られる理由を作るものだと自重して、


君が恋しいよ。君への愛を伝えて、君が僕の目の前から去ってから2年。この手紙もギベオンに頼んで転送して貰っているけど、


届いてるかは分らない。だけど、僕は君への愛を唄うよ。


君の道行きが多幸感に包まれる事を祈る。親愛なる友人、終夜=ブラットワーカーより。


はぁ~(*´Д`)


っと、自室の机と椅子に座り、一仕事を終え、伸びをしながら欠伸を一つして、早く寝ないと肌や髪の艶に、翌朝のむくみが酷い事になる。


今日は早く寝ようと思うも、ついつい夜更かしをしてしまう。



天使の環を墜としてから機体の改修にすでの二週間が経過、更に諸々の手続きを地球圏から火星への航路に乗るまで数日、


更に火星へ向かう途中で地球⇒L4⇒L5⇒火星を辿り、被害状況の確認及び救出と、大虐殺の行使を止めるべく、公転方向のL4へ向かい調査と警備にあたり、


補充は、クピドレスが隠れ住み勢力圏の一部とと目されるL4では行わず。続いて月の公転軌道滑るように進みL4宙域からL5宙域へと進み、


軌道へと向かう合わせての逆進調整を挟み。太陽の重力を利用して外側に膨らむホーマン遷移を形成し、後ろにいる火星へと惑星間航行への一手を打つ。



僕の体調は本来であれば28日前後の周期で訪れるが...生理軽減用の低用量ピルの副作用により服薬を止めても、バイオリズムがズレる。


その調整に更に一、二週間


もろもろの都合を合わせて一ヶ月強はかかる公算が高い。


それまでこの宙のどこかに居る君の安全をもう一度祈る。願うように。



・・・



・・・



・・・


途中のL4、L5での移動および調査、経過観察及び、被害状況の観測に手間取ったモノのタイムスケージュールとしては、数日の遅れが出ているが


宙に浮かぶ箱舟は、無惨に消え去り、遺体や状況を把握する為のブラックボックスの回収すらままならない。


恐らく膨大な熱量に晒され全て消え去ったのであろう。一足遅かった。だがミーミル及びヴァルハルやその他のコロニーの現存を確認。


コロニーの座標を示す星図にいくつかの欠損が見られ、警戒行動中と思われる。編隊との接触を避け、撤退と調査を続け、


補給や休息も儘ならない中、事態は、刻一刻と進み、ギベオンとの何度目かの邂逅を経て、カレンダーが、8月へ向かう途中を指す頃。それは起こる。


《ロシナンテ》を中心に、三隻の艦影が魅せるのは、同型艦の僅か三隻で展開される艦隊の姿、三番隊が預かるメメントモリに外部招隊、四番隊が預かるスカーレットヒップの姿、


何故か転属と配属を果たしたアズカリー=シラユリは、何かにつけて理由を付けて、ロシナンテでのシュミレーター訓練に勤しむも、


目的である怪しい動きには、気付かれる事もなく物語は進んでいく


「あれ、僕のタオル知らない?」


「終夜たそ~どげんとしたとー?!そっかぁーじゃぁ代わりに僕のタオル使う?」と、差し出されたタオルを受け取る姿を眺め、


その手があったかと、叫ぶ何者かの姿をイゴールは頭を押さえて、引きずり倒していく。


七月の月の半ばを過ぎて、生じる危機は...


地球圏から火星への航路の中間点、自転と公転を繰り返すその星には、直進するだけでは到達できず。相対距離と速度を合わせる逆進による減速が必要となる。


其の為、転進を試みる瞬間。


突如、眼前に顕われしは、その数。十隻を超える艦隊の姿、この時代における物資事情から鑑みればその数は少なくはなく、搭載される機体の数も数十機から百機にも迫ると思わる


その姿が一瞬で、ロシナンテの眼前に現れ、そして、次の瞬間には、最大加速を以て、無窮の宙を翔け、消えていく。


艦隊の指揮を任されていたフー=ワズーヒーは、DEFCONデフコンを発令、臨戦態勢へと入り、終夜らへと、機体の登場を促す。


「隊長ッ!!!各員、機体に搭乗後、本艦を守りつつ後退、離脱戦を仕掛けるぞッ!!!!ありったけのダミーとチャフを展開。光波防御帯展開ッ!!!と共に出力全開。推力にも回せよ」


「えッ観測手は何やってたの?!」ユウ=スクリームが、声を上げるも


「違う、この感覚は...大量の人間と質量がが突如現れた...恐らく第四の航路...である。ワープ航法で、突如現れたんだ。観測手の所為じゃない。」


となれば...


「この戦闘直ぐに終わるぞ?!」


「えっなんで?」


臨戦態勢へと入り、出撃の時を待っていた。一番隊の面々は、艦橋からの報告で肩透かしを受ける。


突如現れた艦隊は、その姿を現したと同じ様に、再びその姿を忽然と消し去っていた。


「えーなんで隊長分かったの?なんで?」


「当然の帰結だ恐らく、短距離ワープでの中間地点に偶々我々とかち合ったんだ。連続ワープ中での、戦闘は危険だからな、あちらさんも避けるだろ?」


「なによりロシナンテや他の艦は見た目上だと、唯の輸送船だしな。」


「そうでござったか、寛容寛容。」


「て、ハンザスの旦那、家族との団欒中にツイてかったな。」


「いや、寧ろ行幸でござるよッ出会い頭に撃ち落とされなかっただけ良かったでござるよ。」


ほっと、胸をなでおろしたものの終夜は、独り訝しむ


「あの物量の艦隊が、次にどこに向かうのか?もしかしてコロニーを墜とすブギーマンの迎撃に部隊を出したのか?」


「だが...航路上のコロニーは虫食いの様に喰われた後だ...となれば、次は、本拠地である火星本星が狙われる。」


「残存する他のコロニーへと救援を出すよりも、自陣の防衛に力を割いた方が、良さそうなものだが...」


意を決して、告げる


「また、同様の状況になるかもしれない。パイロットはローテーションでコックピット内で待機&休息」


「判ってるな?ユウ?」


「うん!!!アイスの補充は十分か?!途中の軌道エレベーターでしこたま補充したからあるよぅ!!!!」


「各自、センサー及び目視警戒を厳にッ!!!!」


「「「「「了解ッ!!!!!」」」」」


...


...


...


途中の航路でのそれ以外の接触がないまま、その静けさの残る宙域を進むも、ロシナンテらの船体を覆う光波防御帯と、宙を漂うデブリとの接触音のみが


艦橋で警戒する。フー=ワズーヒーらの耳に届く。


「なんとも不気味な光景だな...この全てが、たった一機が起こした事なのか?」


交代要員と交代したナンニシ=ヨウに、語り掛ける様に独り言ちる。


「そうですね。艦長、我々は勝てるのでしょうか?」


「今、ギベオンが新装備を開発してる。完成までは...間に合うかは微妙なところではあるが、大丈夫だろう。」


みると艦橋の観測画面に赤く揺らめき、人心を惑わす星の模様、赤銅色の惑星の景色が目に入ってくる。


未だ火星は健在か?と呟く艦長の言葉に...


「熱源センサー及び粒子観測共に、通常、人の営みの光は見られますが...恐らく目標は、まだこちらに到着する前なのでしょう。」ナンニシ=ヨウが状況を説明の上


其れに反応したブロッコ=リーは、


「艦長。このまま降下しますか?」


「いや、いいあまり刺激したくない。各艦へと通達。このまま距離150万〜200万kmをキープしたまま、本船は、第二種戦闘配備のまま待機。」


「パイロットは、全機、機体に搭乗したまま待機&休息を。気を引き締めろ。」


緊迫する中、在るモノはアイスを頬張り、在るモノは、音楽に耳を傾け、精神集中へと入り、家族との談話で、唐突に繰り出される。


尻よさらば、男尻とは、諸出しと見つけたり、パンパンッと柏手を一つ、うーん、今一つ尻の収まり具合が良くない。


慎重に男尻の位置を調節し、今回の戦闘では機外に、放り出される可能性がある為、いそいそと、その魅惑的なプリケツをノーマルスーツで覆い隠し


誰かが嘆息する息声が耳に張り付く。


これで通常時に比べパフォーマンスが15%低下するモノの、いざとなれば...この紐を引き千切れば...。


えっそれ隠すとパフォーマンス堕ちるの?


そうだぞ漢たるもの尻は出すべきだ。女性は違うぞ?シエル?淑女足るモノ隠さねばならぬ。


えーずっこいずっこい。あたしもパフォーマンス15%上げたいッ!!!!


情操教育的にこれはまずい。と、推し留める応酬が重なる。


そうだと先ず男尻を出すならば、三か条を暗記せねばならない。


尻上げる尻は陰る翳る尻はシリカゲルは絶対に食べるな


急に最後だけ所帯感があるな?


そうだ、妖艶な尻を出し入れすれば、戦局は変わるし、子供も産まれる。その使用は、気を付けねばならない。


それはレーティング上の問題に波及し。 BPO(放送倫理・番組向上機構)が過剰に反応し、放送倫理委員会は紛糾する。


最悪...発禁に?!


違う、最悪、白筋の尻が見える。


いやこれは違う。真面目な話そう言う話は子供の頃にしておいた方が良い。反発はあるだろうが、この男尻の弾力ではじき返す。


そうこれは、世界の根幹に関わる問題だ。男尻は世界を救う。


そう私は信じている。


男尻はすべからく変態する。大臀筋は、振動し、臣道は緩やかに曲がる


そして、またBPO(放送倫理・番組向上機構)は男尻に巻き込まれる。故にそこに救いはあるのか?


ある。


確実に、第二第三の男尻が確実に表れ、君に幸せを届けてくれるだろう。


何故ならば、世界は震える男尻に包まれているのだから...


一抹の余韻を残してまた一つ男尻談議が消える。


だが、誰も知らない。次の男尻はもう愚かにも震え始めている。筋肉を鍛えれば尻も締まるしな。


そしてあるものは未だ戻らぬ隊の代表の安否を案じ、怒りの感情を湛え、留め置く者の胸に去来するは、他の僚機達が直面するであろう問題への所感


遥か彼方の空域で広げられる。無情の戦闘を伝える声は未だ届かず。



それは、且つての同朋との哀しき再会。絶える事の無い波間に揺れる想いの発露。別れて過ごす。地上に残された遠き夜空の仕事人の面々は、


ストラーナと坂東で、牽制する二部隊の他、七番隊とそれをフォローして、転戦を繰り返す六番隊が


地上で残された楽園の残り香を嗅がせる。


現状を何とか軌道エレベーターの勢力と動力を維持しつつ、キリマンジャロを有するレグヌムは、南米への進軍を阻止され、戦力を喪い。攻撃の手を緩める事となり、


チベットの一基を保有する《グオジア》と富士山麓の坂東、中立地帯の南米は、それぞれ防御を厚くし、


その勢力圏を喪うも復調の気配を見せるVox Liberaウォクス・リベラ《自由の声》の北アメリカと未だ復興のならないストラーナのオデッサ、


中立を保ったもののサハラ草原が、互いににらみを利かせながら、三機から四機編隊同士、程度の小規模戦闘を繰り返す。


未だこの地上で、我が物顔で荒らしまわる。クピドレスが地上のどこから来ているかは、未だ不明なモノの


七基の御柱の内、動力を維持している四基へと集中攻撃が仕掛けられる。


壮年から老年にも達する白髪交じりの苦労人の表情を浮かべ、且つての精悍だった面影を残したものの、外部招隊、六番隊を指揮する


《ライヒデ―ル=アルマ》は、「やれやれだ。ひよっこども、準備は良いか?ウォズ戦術演算開始。警戒モードのまま、破損機体回収に付け。」


「はいはいッ!!!隊長!!!!」


「どうした?グベル=アッカンバーグ?」


「今現在の情勢が複雑になって居ますが?僕らの当面の敵は、クピドレスって事で良いですか?」


「嗚呼。地上に置いてはな?だが宙では救援の仕事をやっている。まぁ保護目的の主な対象は、マレディクトでもあるがな。」


「整備は終わったか?ニムズ=スミス」


「ちょっとぉぉ基本的にうち等は、七番隊の墜とした機体の回収と捕虜の受け渡しで、宙のギベオンに送るだけですけど?整備は怠っちゃダメですよ。」


「ちょっと、待った。嗚呼。分かった。」


「今、ギベオンから連絡が入った。七番隊が交戦を開始。どうやら、ここ数か月その姿を探していた。目標をグオジア領で確認。戦闘に入った。」


「我が隊もフォローに入る。ウォズ掃海モードから、定点観測による警戒モードを解除。南半球の現在地から、目的地までは...少々時間が掛かる。」


「戦闘が終わる前に到着できれば良いのだがな。」


...


場面は変わり、対峙するは七番隊を指し示すセカンドアーヴルの姿と、対峙するは、チベットにその姿を堅持する軌道エレベーターの姿を背後に庇い


その懐かしい機体の姿を機体のデータベース上の照会により音声回答を受け...


長年の疑問に決着を見せる。


「終夜とも二度、遭遇したらしいな。その機体、この感覚には覚えがある。エクィタス=ユースティティア...。会うのはもう十年ぶりか?壮健か?」


「目が見えずとも君は分るんだね。春幸君?その声、随分と老けたね。且つての義理の父親と同じ年代かい?腕はまだ鈍ってないかな?」


「何故何も言わずに俺達の前から去った?その声の張りと、精気の盛り上がりが感じられる。何故、クピドレスと一緒に行動している?お前も青葉さんと同じなのか?」


「おいっ良天秤ッ世間話をしてる場合じゃない。残りの目的の奪取を...」


「その声...アニス=フライヤ-か?何故生きてる?確かに死んだはず。そのおかげでアイは...。」


「一体何の話でお前は一体誰なのか?あたしはあたしだ。消えた偽物の身体の事なんてどうでも良い。実験体の行方だってどうだって良いんだ。その過程で産まれた存在なんて唯の荷物だ。」


「オーグル...」


「嗚呼、無駄話は終わりだ。奪取した機体が調整中だったなんて言い訳はするなよ?」


「はっホーリーグレイルでも、十分戦えるよ。それを今見せよう。」そう言って、正三角形の実体盾から引き抜いた、実体剣を構えつつ、


抗戦を示す。動きと連動する様に背面部より《グレンデル・ヘグニ》と《ホーリーグレイル》は、肩部と背面部に備えられた実体投射用のウェポンラックより、


弾体と湾曲した複数の筒状何かが脱落させ臨戦態勢へと移行する。


(結局はエクィタス...君はなにもはなしてくれなかったな。凡その状況から、恐らく先生と同じく...)


いまだ話足りないものの、それでも向かってくる目標は中口径の砲身から、大きく機体を漏斗状の軌跡を描き放射線状に展開される無数の【falcis(ファルキス)】の姿、


チッ会話を一方的に打ち切られ、春幸は操縦桿を強く握り込み、フットペダルを足でひと蹴りすると、加速軌道へと入り、機体を其のまま横倒しに120度傾けながら、


海面へと飛び込む様に急降下を仕掛け、追撃が伸びる射線を潜り抜け、前進と共に急上昇。


掬い上げるかの様に、接近を試み射撃線から一転、敵の機体が魅せるのは、ホーリーグレイルとグレンデル・ヘグニの姿をモニターの中央へと照準を右に左へと合わせ、


トリガーを引き絞る中、その手にもった如く燦然と輝く、インターフラクターライフル《対象限定殺傷兵器》...中型のやや幅広な特徴的な銃身の姿を見出した獲物を手に、


射かけるも、過大な推力を備え付けられた、二つの機影は、一度目の接触から、一撃離脱を選択、離れ行く機影を追いかけるべく、推進機構に灯を入れんと欲するも


更に、横から接近する機体の翳を其の光を捉えぬその眼で鋭敏なる感覚をもって察知。


音声アナウンスにより、可変機構と独特な母衣を有するアクレアトル(acreator)に、ギムラックが、機体に備わった咆哮から稲光にも似た、射撃兵装とその手に持った中型のビームライフルを掲げ、同時にその弾速早き無数の《ファルクス・グラナートゥス》を放出と同時に転進、先行するギムラックが、突撃体制へと入るも一転して回避を選択、


駆ける推進力の推力を以てして、捻り込みを入れつつ避ける間を空かず反撃の一手として、射撃戦に応ずる事無く、付かず離れずの態勢を維持しつつ、左腕に懸架された。


緑黄色の刃を備えた実体剣を引き抜き、その刀身に蓄えられた変容粒子を圧縮解放。膨大な熱量と電熱を帯びた一撃が、空域を切り裂き、迫る《ファルクス・グラナートゥス》の迎撃を試みる。放たれた刃は、何もない空中へ注ぎ込まれると。気体を固体へ固体を機体へと換える。其の一打が、空域を占有する障壁と化し、空中で迫る《ファルクス・グラナートゥス》の群れを


その接触で、誘爆の華を咲かせて、起立するその姿を仰ぎ見ながら、上昇からの追撃、上下左右と乱れ飛び接触と追撃を繰り出しながら


無数の弾体の華を開かせる。インターフラクターライフル《対象限定殺傷兵器》の一打が先進するアクレアトル(acreator)と迫り、接触と共に母衣の一部が反応、コックピットへの直撃を防ぐと、その姿を警し包囲射撃を仕掛けて、此方の逃げ場を防ごうとするホーリーグレイルとグレンデル・ヘグニの姿を見やり、春幸は不敵に笑う。


四対1の不利なれどこちらには既に刀身に充填したディエム・エクス・マキナより奪った変容粒子を十二分に貯蔵したまま、この戦場に置いても活用する術を己の理とする。


重力制御と粒子制御による空力成形機構を以てして再加速へと入り、見えない壁を形成しながら形勢を転ずるべく転戦の妙として、進む機体の軌道を左右のブレイクで敵機の


狙いを外しつつ、身体中で受信する感覚を頼りに、銃口と【falcis(ファルキス)】から走る。常に二機で自らを挟み込むかの様に捻り込みからの銃撃がセカンドアーヴルの側面へと襲い掛かる中、銃撃の檻を器用に傾き、時にその動きを止めての蹴り脚に合わせて自機のストールを自ら起こし、失速。敵機が追い越した瞬間に、自機のバランスを推進器の噴射調整を以て


復帰その後を追いかけるように、一射、二射を、射かけ続ける。次第に剥がれていく母衣の姿に危機感を覚えたアクレアトル(acreator)が、可変機構を開放し、人型となってエアブレーキをかけて更にオーバーシュート(追い越し)を誘発させるも、


敵機に背後を取られた瞬間に降下を選択、ロールやブレイクでの回避機動を挟み込み、山間部のギリギリの高度まで下降、堪らず相手が再上昇を選択、


それに見計らってこちらも上昇(ズーム)し、背後から刀身と銃身を重ねる様に連結すると二つのクリアパーツより放出られる膨大な粒子量を以てして


敵機の進行方向、やや10度先へと照射。固形化された大気が一瞬で暴発。気体から固体、個体から気体へと変わる昇華をもってして、その波涛に巻き込まれ一機の機体が、燃え盛り墜落する。


その姿に、15機分の機体出力を誇る《グレンデル・ヘグニ》は、その片手に牙踊る砲身を掲げ、産出される出力は、直撃すれば軌道エレベーターすら屠りかねない威力を湛えつつも


空戦機動するセカンドアーヴルへは届かない。


水平飛行から急上昇し、ループの頂点で180度ロールを実行。進行方向を逆転させる軌道を互い違いに繰り返し、急速上昇による敵機から引きはがしを以て、


敵機の後方を上方を堅持しつつ、敵の目標を軌道エレベーターから自機へとその狙いを映らせる。刀身と銃身に込められた変容粒子は、その凡その量を半分まで減らしたものの


まだ、使用可能の範囲と効果を保持したまま魅せる。


痺れを切らした《グレンデル・ヘグニ》を操るアニス=フライヤーは、その鼻腔を擽るその香りに違和感を覚えつつも、その華麗なる舞に、翻弄され、


徐に取り出した光剣を、肩部の孔へと差し込み上下運動させると、溢れんばかりの光子を蓄えつつ放たれるは、更に小型化されたオービットマインの弾頭。

蓄熱された小型の無数のイグニス・パルヴァスは、その莫大な熱量を誇り、飛散しながら蒼空を逝く、且つてThird wheelサード・ウィール《お邪魔虫》へと襲い掛かったその武装にコックピット内のの荒々しいアラートは、その弾頭がイグニス・パルヴァスであることを指し示し、


その数32発...


春幸は一切の動揺を見せないまま。それは戦闘記録で見た。その兵装使うだろうさ、お前達ならば...。無数の熱量と効果範囲を誇るその攻撃に対して、


前方を向いたままの後方軌道での逆放物線を描き、左右に振れ幅を持たせ相対距離を引き離すと、軽やかな足並みを乱さず


冷静に一つずつ照準を合わせると、一呼吸の内に、放たれる。ダブルタップのインターフラクターライフル《対象限定殺傷兵器》の連打は、狙いを外さず。


次々と眼前に広がる空域一杯に派手な炸裂音を響かせながら、まるで夏場の花火大会の如く、一瞬で霧散し蓄えられた熱量の放出が無力化され撃ち落とされる。


「ライフルでこいつを撃ち落とすのかよッ!!!連射速度がおかしいだろッ!!!」


その最中に、「腕は堕ちてない無いようだね?」と語りかける且つての友人の問いに、併せる実体剣の刃が互いに刃をかみ合わせつつも


付かず離れず、舞い踊り、接近戦による突撃と、イグニス・パルヴァスと、中間距離からのビームライフルの多重攻撃を器用に防ぎながらも、


その手に隠していた一手を繰り出す。


同時にイグニス・パルヴァスの連打がまるで効果を見せない事にしびれを切らせて、追従するギムラックは、背面の可動式ブースターを操り、相対距離を調整しつつ


脚部を切り放し。隣でまさに突撃体制へと入ろうとしていた《グレンデル・ヘグニ》の手へと差し渡す。脚部を大型の実体剣へと切り離したギムラックは、


可変ブースターから吐き出される360度展開式のバルカンポットを起動、互いに接近戦と一撃離脱を試み、背後を取ろうとするセカンドアーヴルの動きに呼応して牽制射撃を試みるも


其の全てが、大気を固形化する壁に阻まれ無為に終わる。


その最中、《グレンデル・ヘグニ》と《ホーリグレイル》の二機は挟み込むように実体剣を手に切り合いの様相を呈し、


連結していた銃身と刀身を分離し、右へ左へと迫る《グレンデル・ヘグニ》へと銃撃を加えつつ、もう片方の右腕で、《ホーリグレイル》との切り合いを行いつつ



接触と共にを上下逆さまに反転させると蹴り脚を相手のメインカメラへと叩き込み、放つ結晶自在剣の刀身射出が、《ホーリグレイル》の構えた盾へと延びて炸裂し、


その衝撃で機体バランスが崩れるその隙に、接近を繰り返す《グレンデル・ヘグニ》への牽制射撃を試みつつ、放つ位相空間固定アンカーの2番、4番が連続射出。


浸透する先端部が振り上げた実体剣へと接続されると、出力差による暴風雨の如き、振り回しに晒されるかに見えたモノのその先端は僅かに狙いを逸らし


その手に持った獲物の柄と繋がり、巻き取ると奪い取るかのようにすっぽ抜けた刀身に対して、続いて1番の位相空間固定アンカーを射出。


その刀身を射出した一番アンカーへと送り込み突如現れた刀身が《グレンデル・ヘグニ》の装甲に突き刺さると同時に、その頑強な装甲に阻まれ刺突が阻まれるも


エアバックが起動、衝撃で、その手から操縦桿から離れ、その行為は、前戯を挟まず既に完了されていた。


再びの銃身と刀身との接合を測り、繰り出されるは、全方位での昇華反応による大気の固形化と気化膨張化による絨毯爆撃。


中空で炸裂する暴風雨の如き荒々しい手つきで行使される繊細な指使いは、開いた花弁を押し開くかの様に、降される末端の内部まで浸透し


放つは、ディヴィナ・レガリタス《神意ある王権に降れ》の一撃、蓄えられていた変容粒子の一斉放出


チッ...逃げッ


包まれる閃光と衝撃に襲われ《ホーリーグレイル》、《グレンデル・ヘグニ》とギムラックの三機が巻き込まれ...


機体が、固形化した気体に包まれ、崩落の一途を辿るギムラックと、十五基分の出力で、無理やり離脱を選択しようと《グレンデル・ヘグニ》が、反応からの退避が間に合わず


機体各部より火花をまき散らし、コックピット内部では衝撃に晒され、ノーマルスーツのヘルメットに亀裂を奔らせ、目に入った鮮血が、半自動の吸引機構で回収され


破断された脚部と、前腕部を晒し、無防備なその腹で、伸縮するエアバックの稼働音のみが静かに響きく


その中央部で光のラインを奔らせ展開する。湾曲した複数の筒状の【falcis(ファルキス)】が描く空域を覆う対粒子攻撃用のバリアを形成...


唯一無傷でやり過したエクィタス=ユースティティアとホーリーグレイルの姿...


「ふむ、中々難しね。」


「答えろ?何故だ?」


「簡単な答えだよ。僕の任務は、先の戦役で行方が分からなくなった二つの物の回収だ。一つは慈聖体、二つ目は...我らが祖となるべき代表者の残滓の回収。」


「其の為に、あくまで君たちに協力していただけだよ。」


「クピドレス特有の体臭はどうした?」


「それは簡単な話だよ。香水を効かせていたのさ。ただその反動で、僕は、慈聖体の到来を告げるあの香りを感じ取ることが出来ない。」


「だが、全ては些末な問題だよ。春君ッ!!!!ンゲルム・ガドゥンガンモード起動。」音声認識により、実行権限を確認。


両腕の二等辺三角形と正三角形の実体剣と楯を構え、そのひと際高く発振する。光の刃が、構えた刃筋より、周囲で、狼狽える友軍機に対して、強制的なオーダーを通す。


各機の起動状況を、炉心融解モードへと書き換え、その上昇した出力を機体へと取り込み、高速移動する。弾丸として、友軍機を流用。


「良天秤ッ!?!」アニス=フライヤーは抗議の声を上げるが...


戦闘は、続き、積み木崩しの様に崩れていくかつての同朋との繋がりに...


やはりそうだか...


それでも何故だ?と問いかける。反転する天星は何時しか空は夕闇を越えて、宵闇の空へと換えて星空が覆う、奇しくも空と宙を繋ぐ一路となり、繋がる、


・・・


・・・



・・・



それは、余りにも美しくも落涙に似た、禍々しき怒りを以て哀き光景が広がっていた。


センサーと観測用の光学望遠鏡による視認ですらその発射する瞬間まで、気取る事の出来ない、超超々長距離から放たれしは、死線を容易く踏み越える非情の光、


地平線の局面ごとを抉り奪う。獣の牙は、唯散らす命だけを霧散せしめ、星の命すら削り取る。


されど、去るモノの翳は無く、唯々、日々の糧を得るべく暮らす。人喰いの覇を打ち砕くべく放たれる。その赤々と燃える火の牙が、


浅く、その威力を欲しいままに、奮い。古きものたちの命を奪い去る。


其れは、火星アルカディア平原、数十百キロメートル直上より奔る、光の奔流がもたらした破壊の渦は

※2026年8月2日修正


万人を超える何者かの姿が掻き消える断末魔すら、掻き消し、そこに唯残されたのは...。


その暴虐の嵐が過ぎ去った静寂のみ、艶やかな深紅の輝きが、(そら)一面を灼き焦がし、半自動的に起動される対閃光防御機構が作動するも、観測していたナンニシ=ヨウの目を浅く灼く


溜まらず、目を覆うナンニシ=ヨウの代わりに、艦長であるフー=ワズーヒーは、敵機の接近を終夜達へと知らせる。


「光波防御帯出力全開、船体を90度回頭後、全機、各々のタイミングで発進ッ!!!各艦はダミーバルー及びチャフをありったけ放出後、艦砲射撃及び弾幕を張れ。操舵手、射撃戦を仕掛けつつ。逆噴射と共に後進ッ開始。」※2026年8月2日修正


「艦長、本艦並びに他の艦影共にダミーバルーンの残数、有りません!!!」操舵手が答え



チッ何故だと、思い返し事前に自らがダミーバルーンを先のクピドレス艦隊との邂逅で放出していた事実に思い当たり...


「良いから、撃て、撃て、撃て!!!!!砲身が焼け付いても構わん全機放出を急げ。」


まずは、先陣を切るは、Third wheelサード・ウィール《お邪魔虫》を操る終夜=ナイトワーカー、機体内部で鳴り響く、語れぬ者の到来を知らせるERROR音に耳を傾けながら、掛け声は省略し自らのタイミングでの出撃を果たすべく。


「ギベオンの新装備は...間に合わなかったか...今あるモノでなんとかしなくちゃ...」と呟き


光り輝く機体は目立つとして、推進器の発光を抑えて、射出機構である電磁加速レールによる加速のみでの静音射出を敢行。


未だ此方への砲撃は、未だ確認できず。さりとて眼下に広がるその砲撃の爪痕の規模的にその影響範囲の甚大さかうかがい知れる。


浅く撫でられた地表の10%程度が見事に消失していた。その光景に、終夜=ナイトワーカーは、初めて背筋に冷たいモノを感じる。


「なんて火力だ...あれの直撃を止めたのか?」と、今は行方不明の僚機の姿に思いを馳せて、


ロシナンテ、メメントモリ、スカーレットヒップより次々と後続の機体が吐き出されていく。


最後の機体を吐き出したのち、思い思いに、通信を確立し、互いの連携を保持する為の戦術データリンクを確立。


ギベオンが存在する地球圏から此処まで、機体へのバックアップが確立していることに関して驚きの声を上げるも、


既にこの距離に置いても確立されるそのアシスト機能に対して、口々に感謝を示しつつ、


秋光=山崎は、乗機であるCarpe Noctem (カルペ・ノクテム)D型ライトブレーカーの威容。


「三番隊の隊長は不在の為、隊の敬が指揮を執る。敬らは、敬の防御の翳に入り、ダートルは味方機の援護。イーラ・パルワ「小さな怒り」は、敵影の接触迄、待機しつつ援護射撃を」


(問題は。あの熱量と効果範囲をライトブレーカーの対粒子防御の限界が、果たして、冷却材の噴霧だけで補えるかは...試してみなければわからない...)


その会話の中で吐き出された機体の数々は思い思いの武装に身を包み、その姿を宙の星々の輝きの様に指し示す。


先頭を行く一番隊のThird wheelサード・ウィール《お邪魔虫》は、稼働する推進器の勢いを最小限とする静音航行に終始し、


その機体に備えしは、《カインドバイト》...大きな推進器と見紛うばかりに突き出した四本のロケットを備え、その先端には薄く細い砲口を見せ、


更には増設された補助アームに懸架された二本を追加して、合計六本の増加推進器を備え飛翔する。


次に続くはハンザス=フライハイのCarpe Noctem (カルペ・ノクテム)D型アンブレイクシールドが続き、


その背後に、ユウ=スクリームが保持するCarpe Noctem (カルペ・ノクテム)C型(Combat:戦闘)ドリルマスターの大型の衝角(ラム)にも似た、螺旋軌道の動きを魅せる


大型の先端部を保持しながらも増えた機体重量を補うべく追加の増加装甲と、二機の大型推進器の破劫が輝き


「切り札は、貴公らだぞ?と釘をさす。」《アルトバース=ミカンガム》は、武装をCarpe Noctem (カルペ・ノクテム)E型(Extended Rang:拡張射程)の超長距離狙撃を想定した。


新武装である。パルーダメントゥム・アークバリスタカスタムの姿、その機体全体を覆うかの様に展開される。


多積層の増加防壁と、展開する防壁を弾頭として打ち出す。エネルギー実体兵装である大型投射兵器を構え、牽制代わりに一打する


その間にも二番隊の秋光=山崎機の翳に入る。《アンガー=ブライデット》が操るCarpe Noctem (カルペ・ノクテム)C型(Combat:戦闘)のワイヤードアンカーに装備する兵装はは変わらず


対する《ルードリッヒ=ビーデンガルド》もCarpe Noctem (カルペ・ノクテム)E型(Extended Rang:拡張射程)は中長距離戦用のE装備の多目的兵装を主軸としたを備えた大型の可変式ライフルであるアン・マスト・ダイを構える


跡に残されしは、外部招隊、四番隊であるスカーレトヒップからの出向部隊


さらに続いて逝くは、その顔に深く刻まれた皺と、それまでの経験からくる。その僅かに笑い、そして手を共に男尻を叩き、鼓舞する。


既に退役間近の年齢にも達するかに見える。且つての僚友、イゴール=マッケンジーを先頭に、フォイマン=ハイマン、ミスルギ=劉に、新しく参入したアズカリー=シラユリの姿


其々の装備は頭から。Carpe Noctem (カルペ・ノクテム)A型(Advanced:先進的)ネファース・サルム(禁忌の影)、Carpe Noctem (カルペ・ノクテム)B型(Ballistic:弾道)アインバンダ―、Carpe Noctem (カルペ・ノクテム)F型(flare:光・炎)ディフラグ


Carpe Noctem (カルペ・ノクテム)U型(Unnamed target;名前のない標的)パルーダメントゥム・ブルムと


思い思いの装備を備えたモノの、名乗りを上げる事の出来ない、静音出撃の中、まずその効果を征すは...


アズカリー=シラユリが保持する新規造影されたその機体効果による。敵機への惑乱と敵機体の狙撃を警戒しての機能は...大まかに二つ、多重装甲にも似た積層式のナノテク装甲のマントとそれを原資として


加工応用するは。戦場において重要な、敵の目を塞ぐ事、既にダミーバルーは放出しタネ切れと化した艦船から、目を逸らすべく放たれるは、小型のバリスタスコルピオより放たれ


その穴を埋めるかのように、自機とデコイとなって放出される無数の光点が、此方の機体にのみ、その正誤が明らかになるモノの


宙を逝くブギーマン...火星を殺す者の目からは、突如として、対処となる目標が増えたように見える。基本装備としてCarpe Noctem (カルペ・ノクテム)に備わっている敵レーダーの誤認機能を

更に強化したその機体は、方々の空域へとデコイとなる弾頭の放出を開始。


それに反応するかのように遠く離れた場所で、明滅する光を受けてその姿が掻き消える。


母艦の退避が完了するまでの間の時間稼ぎとして放出それらに対して、待ての姿勢のまま保留されていた。三機の狙撃可能機体は、その射程距離に目標が収まるまで、無駄な狙撃は行わず。


唯々静かに接近を試みる。


その中でも、先行する一団が、大きな楕円軌道を描き、敵機の観測範囲内に達した瞬間、ものの見事に蒸発する。


第二陣、第三陣と送り込みながらもその狙いを外させるもその威力の差に、遠き夜空の仕事人の面々には、僅かな打開策すら見いだせず。


その光景を見守りながらの唯々、射程距離までの接近に全てのリソースを注ぎ込む。


敵機の大火力の放出から次弾の発射迄のタイムラグを計測し、戦術リンクを以て共有。その数...一分30秒...次射の攻防を捌きつつも


粒子の濃度を上げつつも機体の隠蔽を試みる。数百キロを超える道のりを越えて接近するには、その時間は短く


火星直上の宙域より、敵目標までの距離550000は優に超える距離を各機体が保持する武装を駆使したとしても147秒から200秒未満、猶予された時間が明らかに足りない、※2026年8月2日修正


それでも次射の準備が完了するタイミングのズレを使っての最接近を試み、それを可能とするは、イゴール=マッケンジーが駆る


Carpe Noctem (カルペ・ノクテム)A型(Advanced:先進的)ネファース・サルム(禁忌の影)とミスルギ=劉が駆るCarpe Noctem (カルペ・ノクテム)F型(flare:光・炎)ディフラグの姿、


交互に展開されるは、界域効果を産み出すべく開かれる。静かな重々しさを告げる。


「悉くその翳りを降し解け、ヴィ・エクソルウェ嘆きの川を渡れ賽は投げられた!!!」


無限の闇と化す夢幻の夜を惑う。趨勢を期すべきその姿を隠すように解き放たれる漆黒の粒子は、その組成を組み替え、対象の効果を変える。


発散と収束を繰り返し、転進する無数の機影は、時にその姿を翳に隠し、飛散と共にその姿を顕わにす。


更に熱源センサーを惑わすディフラグの誘導型チャフが、更に狙いを外す様に散布、隊の進行方向から外れた宙域に到達後点火、赤々と燃える熱量を放出し、


夜を覆う翳が、敵機のセンサー類一切を無力化、多重発動されるデコイと、直撃を受けた際の保険を何重にも重ね。飛空する。


相対するただ一人、広大な宇宙の空間で、怒りに震える女傑と呼ぶには幼く、少女と呼ぶには年を重ねすぎていた。


且つての何者かは?怒りに震えツ言葉を重ねて


「春幸ッ!!春幸ッ!!春幸ッ!!春幸ッ!!春幸ッ!!春幸ッ!!春幸ッ!!春幸ッ!!春幸ッ!!春幸ッ!!春幸ッ!!春幸ッ!!春幸ッ!!春幸ッ!!春幸ッ!!

何故?どこにもいない。殺す。なんで私を一人に...したのクピドレスも、マレディクトも一人残らず殺す。そして私は、春幸の子を産むッ!!!!」


既に喪われた内臓の一部を愛おしげに人撫でし、


溢れもれる情念を胸に、乱暴に操作される操縦桿と呼応するかのように、放たれる深紅の砲撃は、三度、星の大地へと照射され、


砕ける地表と、地下に存在したであろうクピドレスの本拠地たる。都市群と基地が存在していたであろう其の全てを押し流し、遺恨となる其の全てを押し流し消し去る。


喪われた命はもう二度と戻らぬ。その単純な理すら知らぬ者に与える慈悲など無いと、降す。


次射までの砲身冷却時間が、更に1分30秒


星の大地を蹂躙するその機影に対して、迫る11機の翳に隠れし機体が迫る。道半ばを走破し、さらに次射の砲撃のタイムラグが生じ、


「隊長...電磁シールド正常に稼働してます。これでいつでも逝けます。」


「ノクト・ルエル、ダートル、狙撃の射程距離に入ってもまだ撃つなよ。全機の射程距離に収まるまで、待て。」《アルトバース=ミカンガム》と《ルードリッヒ=ビーデンガルド》の


コールサインであるその名を呼びかける


「「了解」」


既に道半ば以上を走破し、警戒を厳にとする。遠き夜空の仕事人の面々は、失念していた。


敵機に備わっていた砲口が一つではない事を...


「隊長ッデコイ反応消失...敵攻撃...熱反応なし、発射から着弾までの...早いッ弾速からみて光学兵器ッノクト・オリジン...警惕(ジンティー)!」


それはそれまでの巨大な星を貫く光と異なり、繊細かつ大胆に放出される


「ノクト・オリジン...到達迄、20秒足りない。どうする?」


「各機、次射が来る。一撃を僕が止める...三番隊。四番隊は...手はず通り...正面は僕ら一番隊が受け持つ。」


(バイオリズムの不調は、まだ大丈夫なはず。)


「残り20秒。散ッ!!!!!」


敵機のセンサーを乱す界域のベールから解き放たれた四機の機影は、一斉にその躯体から吐き出される推進機構を全開に、その目立つ機体色に


それまで目を潰され、漏れ出た熱源へ機体下部より無数の象眼から吐き出される。広域放射の光のラインが、大きく迂回軌道を取りながら、


熱反応を頼りに撃ち抜き、撃墜していく。


が、


その手ごたえから、アイ=フライヤーは、鈍く痛む下腹部を掴み。一言告げる


「騙したな...?私から春幸を奪うのは誰だ?!」


(敵の動きが変わった。だが、この距離で素体を確認できたのは僥倖...みるに近接兵装の姿が見えない。接近戦に持ち込めば勝機はある。)



可ッはっッはッそんなものか?この懐かしい匂い...だけど違う。嫌な匂いが混じってるな?アイ=フライヤーは、


エメラルドグリーンの瞳を湛え、目標を眺め落胆する。


「春幸じゃないィィィ?!偽物だッ!!!」


「ノクト・ライズ...全力防御。ノクト・カエル、ノクト・ルエル...砲撃後、援護射撃による突貫で、崩せッ!!!」


《アージナリーワン・ウェポンⅣ》...アンロックワン  罪喰い(つまみぐい)


突き出すは、パルフェ(Parfait)フランス語で「完璧な、完全な」をその甘美なる惰食の罪、暴食を喰らい、放たれしは、


保存が難しいアイスクリーム(冷菓)の一種を保存容器に備え代償として、喰わせると、それに呼応するかのように、


その特徴的な女神像を寄せる頭部のオブジェより吐き出される、無数の断層に分かれて重ねられしそれは、優美なる比肩するモノすら、その強力な光の奔流で押し流し、



打ち砕かんと、その狙いを先頭を逝くThird wheelサード・ウィール《お邪魔虫》へと注がれ、


展開される障壁を一枚一枚付き焦がし、完璧なる防御の幕を削り取って行く


それは幾度目かの死線を容易く踏み越える非情の光、地平線の局面ごとを抉り奪う。獣の牙は、唯散らす命だけを霧散せしめ、星の命すら削り取る。


されど、来るモノの翳は無く、無数の光の散乱を巻き起こし、その先端と戦端が触れ合う最中、先ぶれの光が其の先端より打ち砕くべその白濁とした閃光を


叩き付け、最後の幕を荒々しいその吐息で貫通させる。


視界一杯に広がる、妖艶なる鮮血が舞う中、閃光がパイロットスーツに曲線の光を当て目を覆わんばかりに伏せられた眼の漢が、


目をつぶり呟く。


「父さんッ...」


その赤々と燃える火の牙が、あわや直撃する瞬間に、それは起きる。


...


...


...



遠き夜空に浮かぶ光景は、四対一の攻防から、既に形勢は決し、二対一へと変わりその残された二体も手傷を負い、最後の一押しとなる。


その時に天より知らされるその知らせに


チッ...ちょっと待ってろよなッ!!!!


「ギベオンッ!!!!」


瞬間武装転送システム《アーモリーディスワン》を起動、天より奔る光の柱を辿り、一気に大気圏内から、成層圏...遥か彼方の火星直上下へ、


その姿を現したセカンドアーヴルは、ギベオンへのクラウンリングの使用を打診、


喪った王冠を自らへと掲げ、突如現れると主に、星系を貫く一打へと対抗するべく重量子崩壊砲奏蒼穿弓アバリスを起動。


半減休息と、射角の調整すら一瞬の瞬きで告げえる。変形を伴った発射体制へと移り、


画面に映り込む射程が示すインジケーターは、測定不能を指し占めし、その威容を晒すべく稼働する重量子崩壊砲奏蒼穿弓アバリス砲身冷却及び、...ドライヴ及び...エネルギーリチャージ...1000%...発光する光が、急激に膨れ上がり、一対の羽がその手へと収まり、其の羽を重ね長弓の如き威容がまざまざと現れ、遠く離れたその場所で発行する五つの漆黒の王冠が浮かぶ、装填される膨大な熱量と、


冷却機構の出力が、∞の一文字が翳りを見せつつ指し示し、急速冷却を実行。それまで徐々に溜まっていた出力のリチャージが一気に1000%へと到達番える光の矢が、蒼く、碧く、青く、煌めき藍より青く、一射が、膨大な熱量と、その存在を崩壊しこの世から消し去るべく放たれる覇劫の奔流が、彼我の距離を一気に縮め、天に向かって唾を吐き、そして己の絶対的優位を誇る。その矮小なる存在へと、無慈悲なる断頭台の刃となって振り下ろされる。互いに放った一射は、中間の宙域で炸裂し、多大なる熱量と放射する粒子を散らしながら、強大な炸裂の暴風雨を巻き起こし、その光景をその場で見た者は、半自動で起動する対閃光防除のフィルター越しに眩い光を目撃し、見開く画面一杯に閃光の奔流が視界を塞ぐ。


光のラインは、僅かに僚機を巻き込まない路を通り火星を殺す者へと注がれる。洗い流す波涛となり二つの天ソラと大地を繋ぐ回廊を繋ぎ、襲い掛かると、その射撃延長上に到達した。矢が直撃した半径数キロの範囲を尽くさんばかりに放たれる。その絶大なる威力は、射線上に存在するその機影ごと、無頼の徒を飲み込まんとその牙へと振るうが、直撃した瞬間、その光が、



極光の光の柱と深紅の柱が火星上空で、衝突、あわや防御を突き破られたThird wheelサード・ウィール《お邪魔虫》を庇うかのようにアンブレイクシールドを展開した


ハンザス機がその間へと、其の身を乗り出し、その余波が。機体全面に襲い掛かる※2026年8月2日修正


浅く、その威力を欲しいままに、奮い。古きものたちの命を奪い去る光のラインは、当初の目標からその狙いをズラし、突如として顕わて砲撃へとその狙いを写し、


星を覆う膨大な空間を灼く灼熱の業火は、全てを掻き消し、そこに唯残されたのは...。


その暴虐の嵐が過ぎ去った静寂のみ、艶やかな深紅の輝きが、(そら)一面を灼き焦がし


混沌とする戦場のなかで


世界を焼く、砲撃が界域を維持する変容粒子すら焼き尽くし、星の命すら焼き焦がす。


クピドレスの本営と目されていた火星に対し、攻撃を仕掛ける。その姿は、既に遠き夜空の仕事人たちへとその矛先を変えていた。


静寂が残してこの世界から消えさる一射が、無為のまま終わる。


残されたのは、砲撃の直撃を受けて大破するセカンドアーヴルの姿...


「ギベオンッどうなってる?!打開策が見えないッ!!!」


望遠画面から確認できるその無惨な姿に、Third wheelサード・ウィール《お邪魔虫》を駆る終夜=ナイトワーカーは、


持ち場を離れて、戦域を離脱。


「終夜ッ持ち場を離れるなッ!!!!」


チッ


「拙者がカバーする。各自全力攻撃ッ、死んでも時間を稼げッ!!!!」


浮遊する残骸に到達すると、破損した外装を剥がすと、コックピットを開き


五体満足のまま額から血を流し項垂れる姿に、其の無事に、安堵し、


久しぶりの娘との再会に、頬を綻ばせ、顔に手を触れてその感触を頼りに、


薄れゆく意識の中、「美人さんが、台無しだな、」


僕のお父さん...


「春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!

春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!春幸ッ!!!!!

やっと会えたこれで殺せるよ(愛せるよ)。殺し合おう(愛し合おう)


その女、一体誰?、うん、娘?私の胎から産まれた命、戻さなきゃ。営みはないけれど、其れは私が産むはずだった命だ。もう一度、...に戻って産まれ直しなさい!!!」


アイ=フライヤーはエメラルドグリーンの眼にその光景に涙し、喚起する。


「私の赤ちゃんッ!!!!」


「ウッん?私は、...を殺して...ママになる。」


次に放たれる絶望のまでのカウントダウンは、90秒...。


事態は荒々しく、過ぎ去り、そして、物語は続く。


毎月、月末最終日に2話更新予定。⇒今のところ月に一話に変更予定

※来月の分量かなり多いから、一ヶ月に二話やってたら体調崩すから裏では一ヶ月で二話書いていくけど

アップだけ一話にしてストックしとく。多分今年中に全部描き終わったら、年末年始に全部ぶっぱする


⇒家事をしろという意見が頻繁に届く場合や、家族の体調不良が重なった場合、


月の更新が一話のみか若しくは、休載となる場合があります。


また、作業の邪魔や文章の勝手な削除が発覚した場合、問答無用で休載します。


→何度注意しても度重なる作業の邪魔が繰り返された為、次回から更新が難しくなりました。


締め切りが間に合ってるのは単純に命を削って無理やり間に合わせてるだけで、今月は可成りギリギリの綱渡りで行ってる為に次回からは普通に原稿落します。


待ってる人達には申し訳ないですけど、此ればかりは私にもどうにもできない。

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