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「どうすれば、浮遊魔法が使えるようになるのかしら…。継承序列は1位と言っても、このままでは私は女帝にはなれない」
「俺が協力してやろうか?」
私の目の前に現れたのは頭に角で黒い羽の見るからに悪魔だ。この、城に潜り込めたということはこの悪魔はかなり強いのだろう。城には結界が張られていて、魔獣や悪魔は入れないようになっているから。
「結構です。悪魔には力など借りわしないわ」
「お前を侮っている人間を簡単に皆殺しにできるぞ?それでもか?」
「私はこの国の皇女よ!国民を守ることが使命であり幸せにするのが当たり前のことなのに、殺すなどあってたまるものか!!悪魔よ、去れ!!」
悪魔はニヤリと笑い消えていった。
悪魔が消え去り少しボーッとしているとルミーナが近づいて来た。
「フィナ様、先程の騎士とお知り合いなのですか?」
どうやらあの悪魔は私以外には騎士に見えるよう魔法を使っていたようだ。
「ううん。何でもない」
ルミーナは何か言いたそうな表情をしていたが、私が話さないことは絶対話さないと分かっている為諦めたようだ。
浮遊魔法の特訓を早めに終え自室に戻ることにした。
ルミーナが車椅子を押してくれながら、今日の予定は何も無いことを教えてくれティータイムにするか聞いてきた。特にやりたいことも無いのでティータイムにすることにした。
自室に戻っている最中に兄の第5皇子とその婚約者が私の道を塞いで来た。
「継承権を放棄しろ!」
「弟が弟なら、兄も兄ですね。先程第6皇子も来ましたよ。貴方と同じで礼儀もなくです。それと、第5皇子の婚約者の貴方?皇族である私に会ったのですよ?挨拶も無しですか?」
第5皇子の婚約者は確か伯爵令嬢でしたっけ?伯爵令嬢が皇女である私に、こんな無礼を働くのはある意味凄いですね。
尚も伯爵令嬢は無視してくるので、第5皇子と伯爵令嬢に向けて、水魔法を使い頭上から大量の水を落とした。
「な、何をするだ!!!」
「え、」
2人は驚いているようなので「格下の令嬢が皇女である私に無礼を働いたのです。こうなるのは当たり前のことですよ?皇族侮辱罪にしてあげても良かったのですよ?それを親切にたったのこれで許したのですから、感謝があっても可笑しくありませんよ」と言い、ルミーナに車椅子を押して貰い2人の前から去った。
「フィナ様は優しすぎます」
「何人かのお兄様やお姉様は私の派閥に入ってくれたけど、まだまだ力が足らないのよ。公爵達も私を後押ししてくれてるけど、皇太女になっていないから話にならないしね」
自室に入りルミーナに車椅子からソファーに移してもらい、のんびりしていると父である皇帝陛下からの使いが来た。
「フィリアーナ皇女様、こちら皇帝陛下からの書簡でございます」と父からの手紙を渡され、父の使いの人は部屋から退室した。
私は父の手紙を開け読むとチャンスが巡って来たと確信した。
手紙には3ヶ月後私の成長過程を見ると書かれていた。
「このチャンスをものにすれば皇太女になれるかもしれない」




