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セカンドオピニオン

「テロか…」

ロサンゼルスの軍警察の一人、グラハサ・マッケンジーはニュースを見て、何かを感じていた。

その何かは彼自身にもわからない事なのだが、警察ということもあって、探究心が最近の仕事にも影響して、成績にするとマッケンジーは署では最高だった。

「グラ、ちょっといいか?」

椅子に深くもたれこんでいたマッケンジーは、ちょっとした眠りをやめて話を聞く姿勢をとった。

デスクには大量の灰皿とそれに比例するタバコの吸い殻があった。

「ヘビースモーカーさんよ、聞いたかリンドバークスの話。」

「あぁ?それはさっき見たな、新聞に大きな見出しで、【軍試験失敗か!?】ってな。」

「ずいぶんアナログだな、グラはどう思う?」

「どう、思うってそりゃテロしかないだろ。」

「だよな……」

軍警察の一人であるキース・ロマノフは最近ここに異動してきたベテラン軍警察だ。

 軍警察というと真っ先に思い浮かぶのが今から50年前の裏金問題。当時の長官が大企業や政府に金を貢いで、巨大犯罪組織ベイカーのボスを釈放し、自分のために利用したという黒い汚点が今は有名な組織だ。

「昔、正義について考えたことがある。」

キースは真剣にその話をきいた。

「まだ駆け出しの頃で、何も知らないうぶだった。そんな俺はある一人の政治家の女性監禁を追っていたんだ、まるで貴社のようにな。ようやく、証拠を掴み終えて、俺の憧れてた大先輩に『今夜捕まえるぞ』って息巻いたもんだ。確かにその日には捕まえた。捕まえた後、被害者と判明したその女性はその日に死んじまった。なぜか、分からなかった、その時はな。だが、今気づくとああそいうことだって思うんだ。正義ってのはいつも自分が思い浮かべる妄想にすぎないだって、余計なことは正義ではないらしい。」

マッケンジーの座る椅子からはキィキィと音が鳴った。

「俺達には何が求められるか軍警察ここに入った時教わったよな。」

「「正義は必ずしも正しいわけではない、だからと言って悪は見過ごすものではない。」」

キースとマッケンジーの声が重なった。それは二人での了解を意味している。

「テロリストについて、調べることがありそうだ。」

「勘弁してくれよな。今日は残業か?」

二人はやる気を取り戻して、机に戻ったのだった。

─────────────────────

場所、グリットエッジ。

「作戦は昼間に行う。それが現状、俺たちにとってできる最善の策だ。」

「今回の作戦は共和国の魔法隊の偵察と新兵器の破壊、ですよね。」

パッカーは自身も魔法を扱えるようになれば、ニックの助けになれると信じていた。しかし、いざ教わってみると防御魔法も立派には展開できない。それほどまでに魔法の技術は難しいものがあるのだ。

「帰ってきたら、魔法の訓練お願いしますよ。」

「ああ、帰ってくるさ。無事に…」

人がいくらそれを払おうとしても、それが概念として存在している限り、消えることはない。もちろん例外はなく、一時的な救済の期間が人に行動力を与えるのだ。行き着く先がたとえ、真っ暗な沼であっても…






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