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ユニーク賢者物語  作者: ハヤテ
第10章 断罪官の逆襲

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第508話 激突、「悪魔」vs「天使」?

 今回はいつもより短めの話になります。


 そして、今回は皆様にご相談したいことがあります。


 「だから、その神々の為、そして俺自身の為にも、ここであんたには退場してもらう!」


 そう言って、フランクに向かって翼丸を構えた春風。


 そんな春風の言葉に、レナをはじめとした周囲の人達は緊張のあまりゴクリと唾を飲む中、


 「……へ! 『退場してもらう』だとぉ?」


 と、フランクは小さくそう呟くと、


 「上等だガキがぁ! レナ・ヒューズの前に、まずはテメェとその背後にいる『異世界の神々』とやらからあの世に送ってやるぜぇ!」


 最後に激しい怒りに満ちた表情で叫んだ。


 その瞬間、フランクの全身からブワッと白い光が発生したので、


 「うわ!」


 「ま、眩しい!」


 と、その光に鉄雄と恵樹が驚きの声をあげて、


 「は、春風様……」


 「イヴリーヌ様、我々の後ろに!」


 イヴリーヌを庇うように、ヘクターとルーセンティア王国の騎士達が彼女の前に立った。


 一方、


 「くぅ……」


 と、目の前で雰囲気が変わったフランク見てレナがそう呻くと、


 「レナ、お(・)願(・)い(・)があるんだけど……」


 と、春風が声をかけてきたので、それにレナが「え?」と返事すると、春風はレナにとある「お願い」をした。


 その後、


 「じゃ、お願いね」


 と、春風がレナにそう言い、


 「うん、わかった!」


 と、レナが返事した次の瞬間、


 「死にやがれぇえええええ!」


 フランクは背中の白い翼を大きく羽ばたかせて、春風に向かって突撃したので、


 「フーちゃん!」


 と、それを見た歩夢が悲鳴をあげたが、


 「……」


 とうの春風は落ち着いた表情で突撃してきたフランクを見つめると、


 「っ」


 背中の赤い翼を広げて、力いっぱい上へとジャンプし、その突撃を避けた。


 すると、春風の全身が背中の翼と同じ赤い色した光に包まれて、そのまま春風を空へと上げたので、


 「はっ! 空(・)中(・)戦(・)をやろうってか?」


 と、突撃を避けられたフランクが上空にいる春風を見上げながら呟くと、


 「いいぜ! やってやるよ!」


 そう言って、フランクは再び白い翼を羽ばたかせて、春風を追うように空へと飛び上がった。


 「……来たな」


 もの凄い勢いで自分のもとに飛んできたフランクを見て、春風はそう呟くと、


 「こっちこっち!」


 と、すぐにその場から飛んで移動し、それを見たフランクは、


 「逃すかぁ!」


 と、鬼のような形相で追いかけ始めたが、そんなフランクに向かって、春風はスッと銀の籠手を纏った左手を翳し、


 「くらいなよ」


 と、静かにそう呟くと、次の瞬間、ドンッという音と共に春風の左手から、掌(・)サ(・)イ(・)ズ(・)の(・)風(・)の(・)塊(・)が発射されたので、


 「うお!?」


 それを見たフランクは、咄嗟に持っていた剣でその風の塊を防いだが、


 「ぐうう!」


 その勢いでフランクの体が後ろへと吹っ飛ばされた。


 その後、フランクはどうにか空中で止まると、


 (い、今のは『魔術』……いや、風(・)属(・)性(・)の(・)魔(・)力(・)そ(・)の(・)も(・)の(・)を、砲弾にして放ったのか!?)


 と、先程の春風の攻撃についてそう結論付けたが、そんなフランクに向かって、


 「どうした、レベル100の癖にその程度か!? ギデオンのおっさんはもっと強かったぞ!」


 と、春風がそう挑発してきたので、


 「なあんだとぉ!?」


 その言葉にフランクはピキッと青筋を立てると、


 「ぶち殺してやる!」


 と怒声をあげながら、春風に向かって再度突撃した。


 その後、森の上空を舞台に、「赤き悪魔」こと春風と、「天使」となったフランクによる激しい追いかけっこが始まった。


 「ははは、遅いよ遅いよ天使(笑)さん!」


 と、フランクに向かって挑発……というより小馬鹿にするようなセリフを飛ばし、時々先程の風の塊を放ちながら逃げる春風を、


 「まぁちやがれぇえええええ!」


 と、更に鬼のような形相を浮かべながら追いかけるフランク。


 幾度も春風に追いつき、そのた度に春風に向かって剣を振るったが、


 「あらよっとぉ!」


 と、春風はそう言いながらその攻撃を避け、またフランクから離れたところまで飛んでいったので、それをフランクがまた追いかける。


 そんなことを繰り返していくうちに、


 「はぁ……はぁ……」


 と、春風は疲れが出てきたのか、だんだん飛ぶスピードが遅くなっていって、その後もある程度飛んでいると、


 「や、やばい、流石に疲れたかも……」


 とうとう限界が来たのか、春風は空中でピタッと止まったので、それを見たフランクは、


 「もらったぜ! ギデオンの旦那ぁ! あんたには悪りぃが、俺がここで『赤き悪魔』を討たせてもらうぜぇ!」


 とニヤッとしながらそう言うと、すぐに春風に近づいて、


 「死ねぇえええええ!」


 と、思いっきり剣を振り上げた。


 だが、


 「そう上手くいくかな?」


 と、春風もニヤッとしながらフランクに向かってそう呟いたので、その言葉にフランクが「何?」と声をもらすと、


 「っ!?」


 不意に背後に3(・)つ(・)の(・)気(・)配(・)を感じたので、すぐにフランクが後ろを振り向くと、


 「な!? レナ・ヒューズ! 獣人のガキ! それに勇者だとぉおおおおお!?」


 そこには、全身を金色の光に包んだ、丸太を振り上げた「獣人」の姿に変身したレナとピート、そして「神器」と化した籠手を振り上げた鉄雄がいて、


 「「「落ちろぉおおおおお!」」」


 と、フランクに向かってそう叫ぶと、3人それぞれの武器を振り下ろした。


 それを見たフランクは、


 「ちぃ!」


 とすぐに剣で防御しようとしたが、


 「『ファイアボール』!」


 そんな彼の背中に、春風は炎属性の攻撃魔術を放った。


 ーードォン!


 という音と共にフランクの背中に炎の剛球があたり、


 「ぐあ!」


 と、フランクが小さく悲鳴をあげたが、そのすぐ後にレナ、ピート、鉄雄の攻撃もくらってしまい、


 「ぐおあああああ!」


 フランクは先程以上の悲鳴をあげながら、もの凄い勢いで真下へと落ち、やがて、ドゴォンッと大きな音を立てながら地面に激突した。


 その後、レナ達もフランクを追うように地面に落ちていき、


 「ふぅ……」

 

 と、春風はひと息入れると、地面に落ちたフランクを見て、


 「あんた相手に、1人で挑むわけないだろが」


 とボソリとそう呟いた後、ゆっくりと地面に降りていった。




 


 


 


 


 


 


 


 


 

 


 

 どうも、ハヤテです。


 連載投稿500回目を超えた本作ですが、これを機に今まで作品を整理したいと考えています。


 といっても、長編を本作だけにして、タイトルを「ユニーク賢者物語(修正版)」から「ユニーク賢者物語」と改めてこれからも投稿し、他は短編2作品を残して残りは削除するという予定ですが。


 とはいえ実行するにはちょっと勇気がいる作業ですので、皆様、誠に申し訳ありませんが、これからも本作をよろしくお願いします。

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