第395話 「和解(?)」と、更なる「カミングアウト(?)」
お待たせしました、1日遅れの投稿です。
そして、今回はいつもより短めの話になります。
「フロントラルを守ってくれて、ありがとうございました」
と、フロントラル市長のオードリーが、春風達に向かってそうお礼を言うと、
「……そんな風に言われると、なんだか照れちゃいますね」
と、春風は照れくさそうに「ははは」と笑いながらそう返事した。それと同時に、レナをはじめとした春風と共にギデオンに立ち向かった者達も、
『いやぁ、それほどでもぉ……』
と、皆、表情を緩ませた。特にギデオンと直接戦ったレナ、ヴァレリー、タイラーは、恥ずかしそうに顔を真っ赤にしていた。
そんな春風達を見て、
「うふふ……」
と、キャロラインが小さく笑うと、
「さて、ここまで色々あったけど……」
と、ひと息入れながらそう言って、
「エヴァン・クルーニー」
と、エヴァンに向かって真面目な表情でそう声をかけた。
キャロラインに話しかけられて、
「は、はい! 何でしょうか!?」
と、エヴァンはビシッと背筋を正しながらそう返事すると、
「春風ちゃんとの戦い、お疲れ様。で、もう春風ちゃんに変な怒りとか抱いてない?」
と、キャロラインは真剣な表情でエヴァンに向かってそう尋ねた。
その質問に対して、
(いや、『変な怒り』って……)
と、春風が心の中でそうツッコミを入れてると、エヴァンは「それは……」と表情を暗くして、
「もしも、その『変な怒り』というのが、ルーセンティアの王城での出来事の時に芽生えたものをさすのでしたら、それは先ほどの戦いで全て吹き飛んでしまいました」
と、真っ直ぐキャロラインを見つめながら、彼女に向かってそう答えた。
その答えを聞いて、キャロラインが「そう……」と声をもらすと、
「しかし……」
と、エヴァンが続けてそう口を開いたので、それにキャロラインだけでなく春風達までもが「ん?」と首を傾げると、
「今私が彼に抱いているのは、『勝負に負けた悔しさ』から生まれた怒りのみです」
と、エヴァンは真っ直ぐキャロラインを見つめながらそう答えたので、
『な、なにおう……!』
と、春風を除いた周囲の人達、特にレナと歩夢らクラスメイト達は若干ムカッとしながらそう反応した。
しかし、
「ですので……」
と、エヴァンそんな彼・彼女達を無視するかのように更に話を続けると、春風の方へと振り向いて、
「私はもっと強くなる。そして、もう一度勝負を挑ませてもらうぞ。当然、次は私が勝つ」
と、真っ直ぐ春風を見つめながらそう言った。
そんなエヴァンの明らかに「挑戦」とも言えるその言葉を聞いて、
『な、な、何おう!?』
と、春風を除いた周囲の人達、特にレナと歩夢らクラスメイト達は先ほど以上にムカッとしながらそう反応したが、
「……」
春風だけは落ち着いた表情でエヴァンからの「挑戦」を聞くと、
「……ちょっと失礼」
と、そう言いながらエヴァンに近づき、彼のすぐ傍に立つと、腰に手を当てて胸を張り、
「勿論、受けて立ちますよ。そして、次も俺が勝ちますから」
と、エヴァンに向かって渾身のドヤ顔でそう言った。
その言葉に周囲から「お、おぉ……!」と声が上がる中、エヴァンは目をパチクリとさせると、
「ふふ……」
と、真っ直ぐ春風を見つめながら小さくそう笑い、
「いいや。勝つのはこっちだ」
と、不敵な笑みを浮かべながら、春風に向かってそう言った。
真っ直ぐお互いを見つめ合う春風とエヴァン。
そんな2人の雰囲気に、誰もがゴクリと唾を飲んでいると、
「あらあらぁ! 同じ年頃の男の子同士が生む独特の雰囲気って感じねぇ!」
と、キャロラインが表情を明るくしながら、少し興奮気味にそう口を開いたので、
(いや、キャロライン様、なんか変な誤解してませんか……?)
と、そんなキャロラインの言葉に春風はそう疑問に思ったが、
「……ん? 『同じ年頃』?」
と、すぐに何かに気付いたかのように首を傾げると、
「あのぉ、ちょっとお尋ねしますけど、エヴァンさんって歳今幾つなんですか? ああ、因みに、俺は今年17歳になりましたが……」
と、春風はエヴァンに向かって自分の年齢を言いながら、恐る恐るそう尋ねた。
その質問に対して、
「む? 今、17歳なのか?」
と、エヴァンが春風に向かってそう尋ね返すと、春風は黙ってコクリと頷いたので、それにエヴァンが「そうか」と呟くと、
「私も今年17歳になったばかりだ」
と、春風に向かってそう答えた。
その言葉を聞いて、
『ま、マジで!?』
と、歩夢らクラスメイト達が目をギョッと見開く中、
「えっと、じゃあ『エヴァンさん』じゃなくて『エヴァン君』って呼べばいいのかな?」
と、春風がエヴァンに向かって更にそう尋ねると、
「いや、呼び捨てで構わない。それと敬語も必要ないからな。同い年なんだろう? 俺達は」
エヴァンは「ははは」と笑いながらそう言ったので、その言葉に対して、
『え、えぇ……?』
誰もが少しだけ引いていると、
「オッケー。わかったよエヴァン」
と、春風は「あはは」と笑いながら、エヴァンに向かってそう言い、その言葉を聞いて、
『いや受け入れ早いなおい!』
と、歩夢らクラスメイト達は春風に向かってそうツッコミを入れたが、
「でもいいぜ。俺達もよろしくな」
と、鉄雄がグッと親指を立ててニコッとしながらそう言い、それに続くように、残りのクラスメイト達も、エヴァンを見て「うんうん」と頷いた。
そして、そんな春風達の様子を見て、
「おやおや、『若い』っていいものですね」
「あら、私達だって若い者には負けたくないでしょう?」
と、フレデリックとオードリーはほっこりとした会話をした。
謝罪)
大変申し訳ありませんでした。この話の展開を考えてたら、その日のうちに終わらせることが出来ず、結果として1日遅れの投稿となってしまいました。
本当にすみません。




