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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第8章 「再会」の時

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第393話 「カミングアウト」、からの……・4

 お待たせしました、1日遅れの投稿です。


 そして、今回はいつもより短めの話になります。


 それから春風達は、「断罪官」を裏切ったアメリアと、2人の「異端者」である、アメリアの妹ニーナと「獣人」の少年ピートについての説明を始めた。


 勿論その際に、


 (すみません、アメリアさん達)


 と、春風は心の中で、この場にいないアメリア達に向かって謝罪していた。


 まぁそれはさておき、アメリア達のあまりにも凄惨な過去に誰もが絶句していて、


 「ひ、酷い、こんなの……酷すぎる……」


 と、歩夢が涙を流しながら震えた声でそう言い、そんな歩夢を美羽と夕下が慰めていた。


 その後、重苦しい雰囲気の中、


 「……これが、アメリアさん達の話です」


 と、春風がそう話を締め括ると、


 「……そう、でしたか。そのような事情が……」


 と、イヴリーヌはゆっくりとそう口を開いた。その表情は酷く真っ青なうえに、今にも倒れてしまうのではないかと思われるくらい両足もガタガタと震えていたが、それでも倒れずにその場に踏ん張っていたので、


 (ああ、きっと『王女』としてのプライドとかが働いてるのかな)


 と、イヴリーヌの様子を見て春風はそう考えた。


 そんな春風を他所に、


 「これはまた、随分と残酷な話ですね。その前の春風さんが固有職保持者だという話や、『人間(ひと)』を超えて『天使』となったギデオン・シンクレアの話も凄まじかったですが、アメリアさん達の話はそれ以上ようです。何せ、多くの人達を殺してまで守りたかった大切な家族が『異端者』で、それを守る為に仲間達をその手にかけたのですから」


 と、フレデリックがそう口を開くと、


 「そうですね。やったことは許されることではないですが、事情を聞いてしまうと……」


 と、オードリーは右手で顔を押さえながらそう言った。よく見ると、その表情はかなり複雑そうで、春風達の話を聞いて、「どう感情をあらわにすればいいのかわからない」といった感じだった。


 すると、


 「あ、あのー」


 と、野守が恐る恐る「はい」と手を上げながらそう口を開いたので、それに周囲の人達が「ん?」と反応すると、


 「ちょっと変なこと聞きますけど、今回雪村君達が、そのギデオン大隊長って人をぶちのめしたって話、五神教会の方にまで届いちゃったりするんですか?」


 と、野守は恐る恐るといった感じでそう尋ねた。


 その質問に対して、


 「それは……そうですね」


 と、イヴリーヌが真っ青な表情のままそ答えると、


 「てことは、やっぱりウィルフレッド陛下の耳にも入っちゃうってことですか?」


 と、野守は恐る恐るといった感じのまま更にそう質問してきたので、


 (あ、それは……)


 と、春風は今になって思い出したかのようにハッとしながら、心の中でそう呟いた。そして、それは他の人達も同様で、皆、野守の質問を聞いてハッとなっていた。


 すると、


 「確信は持てませんが、少なくともその可能性は低いと思います」


 と、イヴリーヌは真っ直ぐ野守を見ながらそう言ったので、


 「え? それは、どういうことですか?」


 と、春風が首を傾げながらそう尋ねると、


 「断罪官から『裏切り者』が出た挙句、その『裏切り者』を倒す為にここに来たギデオン大隊長が返り討ちにあった。このような()()()()()()()()が世間に知られたら、人々の間で『恐怖』や『不安』、『混乱』を招くことになるでしょう。それでしたら、まずは教会の中だけに留めて、情報が『外』にもれないようにするでしょう。そして、その『外』には、わたくし達ルーセンティア王国の王族も含まれてます」


 と、イヴリーヌは顔が真っ青なままではあるが、それでも真面目な表情でそう答えたので、


 『な、なるほど……』


 と、周囲の人達は納得の表情を浮かべたが、


 「ですが、だからといって教会もこのまま黙ってるというわけではありません。今回のギデオン大隊長の一件で、皆様は教会から『悪』とみなされてしまったでしょう」


 と、イヴリーヌが春風、レナ、アデレード、ヴァレリー、タイラー、ディック、フィオナを見回しながらそう言ったので、その言葉に皆、「うぐ!」と呻くと、


 「特に雪村春風様、『見習い』とはいえ『賢者』の職能を持つあなたは、ギデオン大隊長を破った人物として、教会から『危険人物』とみなされると思います」


 と、イヴリーヌは春風をジッと見つめながらそう話を続けたので、


 「「そ、そんな!」」


 と、歩夢と美羽はショックを受け、


 「な、なんとかならないんですか!?」


 と、野守がイヴリーヌに向かってそう尋ねたが、


 「……ごめんなさい」


 と、イヴリーヌは申し訳なさそうにそう謝罪したので、


 「ま、マジかよ……」


 と、鉄雄はショックで膝から崩れ落ちそうになった。


 すると、


 「……ま、そうなるのも無理はありませんね」


 と、春風がそう口を開いたので、そんな春風の言葉に周囲が「え?」と視線を春風に向けると、


 「事情はどうであれ、俺は『裁かれる側』のアメリアさん達を助ける為に『裁く側』である断罪官、それも大隊長であるギデオン・シンクレアを思いっきりぶちのめしちゃいましたから。だから、俺は連中にとって、間違いなく『悪』なんだと思います」


 と、春風はそう言って、最後に「ははは……」と苦笑いした。


 その時だ。


 「いーえ! 春風ちゃんは何にも悪くないわ!」


 と、キャロラインがはっきりとした口調で、春風に向かってそう言った。



謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。この話の流れを考えていたらその日のうちに終わらせることが出来ず、結果として1日遅れの投稿となってしまいました。本当にすみません。

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