表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第8章 「再会」の時

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

384/401

第376話 そして、新たな「再会」?

 本日2本目の投稿です。


 そして、いつもより短めの内容になります。


 「ヘクターさん達の仲間に酷いことをして、申し訳ありませんでした」


 と、ヘクターに向かって深々と頭を下げて謝罪した春風。


 そんな春風を見て、


 『……』


 と、誰もが何も言えないでいる中、


 「あらあら。春風ちゃんったら、斬りかかられたっていうのに心が広いのねぇ」


 と、キャロラインが笑顔でそう口を開き、


 「もう。春風ったら、もっと怒ったっていいのにぃ……」


 と、レナが呆れ顔で頬を膨らませながらそう言ったので、


 (いや、まぁ俺も怒ってはいるけど、それ以上に『申し訳ない』という気持ちが強いんだよねぇ)


 と、春風は頭を下げた状態のまま、心の中でそう呟いた。


 そう、確かに「勇者召喚」が行われたあの日、春風は騎士の1人に斬りかかられたことに関しては「怒り」がある。当然だ。何せ本当に殺されるところだったのだから。


 しかし、その騎士が怒るのも当然だということも春風は理解していた。


 何故なら、相手は自分達の世界を救ってもらう為に「勇者召喚」を実行し、召喚された「勇者」達の方も、まだ混乱しているとはいえ世界を救う為に戦うことを決めようとしていた。


 しかし、春風はそれを引っ掻きかわすようなことをした挙句、「国王」に向かって「NO!」という意思を示したのだから、相手側からしたら「ふざけるな!」と怒るのも無理はないと思っているからだ。


 (まぁ、だからといって黙って殺されてやるわけにもいかないんだけどね)


 と、春風が心の中で「あはは」と乾いた笑いをしながらそう呟いていると、


 「は、春風殿、どうか顔を上げてほしい。君にそこまで謝られると、我々としてもどう応えればいいのか……」


 と、ヘクターがオロオロした様子でそう言い、そんな彼に続くように、


 「雪村春風様、わたくしからもお願いします。あなたのお気持ちは大変伝わりましたので、どうかお顔を上げてください」


 と、それまで黙っていた王女イヴリーヌも、春風に向かってそうお願いをしたので、


 「……わかりました」


 と、そのお願いを受けた春風はそう返事すると、ゆっくりと顔を上げた。


 それを見て、イヴリーヌとヘクターがホッと胸を撫で下ろしていると、


 「フーちゃん……」


 と、歩夢が春風の傍に寄ってきて、それをきっかけに美羽や暁達も春風に傍に寄ったので、そんな春風達を見て、


 「うふふ、春風ちゃんったら、凄くいい子なのね」


 と、キャロラインが小さく笑いながらそう口を開くと、


 「当然よ。私の自慢の弟子兼マイスウィートハニーだからね」


 と、何故か凛咲が「ふふん!」と胸を張りながらそう返事したので、


 「「ま、『マイスウィートハニー』だとぉ!?」」


 と、それが聞こえた暁と野守が衝撃を受けたかのような驚きに満ちた声をあげ、


 「だ、だから師匠、みんなの前でその呼び方やめてくださいってば」


 と、春風は恥ずかしそうに顔を赤くしながら、凛咲に向かってそう言った。


 すると、


 「ふむふむ。見たところ、『これにて一件落着』のように思えるのですが……」


 と、フレデリックが何やら難しそうな表情でそう口を開いたので、その言葉に思わず春風達が「ん?」と反応すると、フレデリックは食堂の出入り口の方を向いて、


 「()()()はどう思いますか?」


 と尋ねた。


 その質問を聞いて、


 「フレデリック総本部長、一体何を……?」


 と、タイラーがフレデリックに向かってそう尋ねようとしたその時、出入り口の扉がゆっくりと開かれて、その向こうから1人の人物が食堂内に入ってきた。


 その人物はヘクター、ルイーズが身に纏っているものと似たような鎧に身を包んでいて、頭は兜で覆われている為、素顔を見ることは出来なかったので、


 「ど、どちら様?」


 と、春風が思わずその鎧姿の人物に向かってそう尋ねると、


 「ルーセンティア王国の騎士だよフーちゃん」


 と、春風の隣で歩夢が小声でそう言った。


 その答えに対して、


 (いや、うん。それはわかるよユメちゃん。だって見たことあるからね)


 と、春風は口には出さずに心の中でそう呟いた。


 確かに、目の前にいる鎧姿の人物は、ルーセンティア王国王城内にある謁見の間で見た騎士達と同じ鎧をつけてはいる。


 だが、問題は顔の方で、兜を深々とかぶっている所為で素顔がよく見えなかったので、


 (い、一体、この人どちら様?)


 と、春風がそう疑問に思った。


 そんな春風を他所に、


 「お、おい、どうした? 外で何か問題があったのか……?」


 と、ヘクターが鎧姿の人物に向かってそう尋ねると、


 「……まさか、ここにいたとはな」


 と、鎧姿の人物はヘクターの質問に答えず、ボソリとそう呟くと、ヘクターや春風達の目の前でかぶっている兜をゆっくりと脱いだ。


 そして、現れたその素顔を見て、


 「「な!?」」


 「え!? あ、あなたは!」


 「「「「「あー!」」」」」


 と、ヘクター、ルイーズ、イヴリーヌ、そして、歩夢、美羽、暁、野守、夕下は驚きの声をあげ、


 「あ、アンタ!」


 と、レナは鎧姿の人物の素顔を見て「怒り」に満ちた表情になった。


 そんなレナ達を前に、


 「久しぶりだな、『巻き込まれた者』」


 と、素顔を晒した鎧姿の人物が、春風に向かってそう声をかけたので、


 『え、だ、誰ぇ!?』


 と、周囲の人達が驚く中、春風はというと、


 「あ……アンタは……」


 と、春風もまた、に目の前にいる鎧姿の人物の素顔を見て大きく目を見開いていた。


 そんな春風に向かって、


 「春風、奴と知り合いかい?」


 と、気になったミネルヴァがそう尋ねると、その質問に春風は、


 「ええ。()()()()()()()()()()()()()()、ルーセンティア王国の騎士です」


 と、コクリと頷きながらそう答えた。

 


 


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ