十六歳になりました!
パパはティーレが心配
御機嫌よう、ジェンティーレ・プリンチペッサ・アポカリッセです。月日が経つのは早いもので、十六歳になりました!
さて、私はこれまでの十年間、どうにかこうにか身分剥奪と国外追放を免れるために、リト、ネスト、ヴィドとの交流をできる限り行ってきました。ここまで仲良くなれば、もしも乙女ゲームの強制力が働いて断罪されることになっても、身分剥奪や国外追放はない…と思います。
「どうした、ティーレ?ぼーっとして」
「パパ…パパと離れるのが不安だよ」
嘘ではない。嘘、ではないです。
「そうか。…もうすぐ学園に入学だからな」
乙女ゲームの舞台となるパラディーゾ学園は寮制なので、パパとは離れ離れです。
ネストは騎士科に、ヴィドは魔術科に、私とリト、そして主人公のノービレ様は貴族科に入学します。騎士科はその名の通り魔法剣術を、魔術科は錬金術と魔術を、貴族科は男性は剣技と魔法を、女性は淑女教育全般を学びます。
連れて行ける侍女は一人だけ。誰を連れて行くかで学園生活は変わります。乙女ゲームでは、プライドの高いジェンティーレは侯爵令嬢のユフィーレを侍女として連れて行きました。が、私は違います。
「連れて行く侍女は決めたのか」
「クアリタ・ナトゥラーレさんにしようと思って。本人にはもう言ってあるんだけど」
「クアリタ…あの平民の?」
「そう!パパが魂の色を評価して、平民なのに特別に私の侍女にしてくれた人!」
パパはびっくりしています。
「…いいのか?他にも使える奴はいそうだが」
「パパが選んだ人だもん!大丈夫!」
やっぱり、身の回りの世話をしてもらうなら魂の色が綺麗な人がいいよね!
「そうか。そうだな。クアリタにならお前を安心して任せられるしな」
「でしょう?」
「ユフィーレを連れて行くと言ったらどうしようかと思っていたが、よかった」
うん。ユフィーレは侯爵令嬢だけど、あんまり褒められた性格ではないし…。侯爵にごり押しされたせいで私の侍女の一人にはなったけど、周りと衝突してばかりだからね。
「色んな国の貴族や王族もくるから、気をつけてな」
「うん!パパも体には気をつけてね。お仕事無理しちゃダメだよ?」
「わかった。さあ、明日は入学だ。もう寝なさい」
「うん。おやすみ、パパ!」
「おやすみ。いい夢を」
いよいよ学園に入学です。ストーリー通りにならないように頑張ります!
いよいよ入学




