意識が飛んでいたようで
「ロッグ国…?」
呟く私に、黒髪黒い瞳のイケメンは
「あぁ、そうだ」
と落ち着いて返してくる。
(どこ、それ……)
さぁーっと血の気がひいてくる。考えても考えても答えがでないし、その反対考えることができているのかどうかもわからない。
(あ、なんか頭がぐわんぐわんする)
そう思った途端に私の視界は徐々に暗闇に浸透されていった。
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ぱちり。
目を開けると見慣れない天井だった。 体には軽い掛け布団のようなものがかけられている。
体を起こすと、近くの椅子に誰かが足を組んでこくりこくりと船を漕ぎながら座っている。
「誰?ここどこ?」
呟いた私の声が聞こえたのか、椅子で船を漕いでいた人が頭を上げた。
「あぁ、目覚めたのか」
意識がとぶまえの記憶が甦る。 森?でここはロッグ国だと教えてくれた人だ。
私はこくりと頷く。
「痛いところはないか。急に意識を失ったから驚いたぞ。」
「すいません。痛いところはありません。」
「謝らなくていい。一応先生に診てもらうか。」
私は診てもらうという言葉を聞いて首をブンブンと振ったが、イケメンは意に介さず部屋を出ていった。
10分位経っただろうか。
ドアをトントントントンノックする音が聞こえた。
誰が来たのかわからない、けれど無視するのも悪いと思い、恐る恐る返事をする。
「……はい」
「入るぞ」
その言葉と共に、先ほどの黒髪イケメンが入ってきた。その後ろにはもう1人だれかいる。
「こいつはこの国で医者をやっている。一応診てもらえ。」
「こんにちは」
優しそうな顔した、こちらもまたイケメンで長髪を後ろで束ねた男性が挨拶をしてくれた。
とりあえず私も「こんにちは」と挨拶を返す。
「どういった症状があるのかな?」
私は、はてと思った。別に悪いところはないけど、確か意識を失ったんだよね……?
「んんんん、悪いところはないんですけど多分意識を失ったはず……?」
うーん、と唸りながら自信なさげに言う私の後に黒髪イケメンが追加情報を出してくれた。
「急に倒れたんだ。顔色も悪かったし、夜だったのもあるから俺の部屋に運んだんだよ」
(この部屋、黒髪イケメンさんの部屋だったんだ。ということはこのベッドも黒髪イケメンさんの?)
「なるほどね。で、今は気持ち悪いとかはない?」
と先生は訊いてきて、私のおでこを触って熱がないかを確認したり、手首をとり脈を計ったりしている。
「ありません」
「うん、顔色もいいし自覚症状もないならもう今日1日休んでれば大丈夫だろう」
(休むってどこで?)
「休むのは僕の診療所でもいいし、ここでもいいよ。いいだろ、レオン?」
「あぁ、病人をほたるわけにもいかないしな。お前の所まで移動するのも手間だろう。」
私が発言する間もなく決まっていく。
(とりあえずこれだけは言わなくちゃ)
「お、お世話になります……?」
というわけで、今日1日はこのイケメンの部屋にお世話になることになった。




