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心的外傷と回復、心理療法としての創作について  作者: 坂崎文明


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異世界転生小説、人は何故、死後の世界の物語ばかり読みたがるのか?

 異世界転生小説。


 このジャンルの小説が「小説家になろう」「アルファポリス」などで書かれだして人気になってますが、これって、要するにみんな一度、死んで異世界に転生する訳です。


 死後の世界の話ではないか?と思う。

 どうして、みんな、霊界物語じゃないけど、死後の世界の物語ばかり読みたがるのか?という素朴な疑問があります。



なろう系異世界転生モノへのよくある批判への個人的対応と、その本質理解について

https://togetter.com/li/933858



 「小説家になろう」でもよく語られる「テンプレ」問題にもなってますが、僕的には、いろいろと細かいバリエーションもあるし、楽しい小説なら若干、類似していてもいいんじゃないかというスタンスです。


 上のまとめでは「異世界転生小説」=「コミュ障小説」ではないか?という考察が展開されてます。 

 

 「リア充至上主義の日本社会」というものが前提にあって、ニートでコミュ障の主人公何故かモテてしまいがハーレム状態になったり、俺TUUUEEEE無双するのは痛快です。


 僕も「小説家になるための戦略ノート」の考察で今の世界が厳し過ぎる、生きづらいので、こういう小説が生まれるのではないか?と思ったりしたものです。



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お客を見下す、というのは、プロとして敗北だと常々思っている。自分の思う「難しい作品」「新しい作品」にお客がついてこないように思えるとしたら、それは、「魅力ある難しさ・新しさ」を自分が作れていないせいだ。そう考えないと自己正当化の沼に落ちる。人間の根本なんてそんな変わるもんじゃない


似た話として、自分から見て「下手な」「工夫のない」作品が受けてるとしたら、そこには「自分が気付いてない技巧」があるはずだと考えるのも大切だと思う。


(中略)


要するに「チート能力で無双して痛快!」というのは、最初は面白いのだけど、ずっとそれ一辺倒だと飽きるのだ。実際、そこでストーリーが止まって未完になる投稿作が非常に多い。そこを越えて連載され、人気を保っている作品は、たいていの場合、なんらかの大きなテーマを持つようになる。


最初からテーマを持ってる場合も、途中から芽生える場合もあるが、いずれにせよ、作品毎に様々な問いかけがされ、様々な答えが出されていく。その答えが納得いくかは作品それぞれ、人それぞれとして、意外と「無双チーレム」作品は、無双チーレムで終わらないことは指摘しておきたい。


なお、なろう系長編で、自分が一番よく見かけるテーマが、「現実世界で不遇/不真面目で孤独だった主人公が、異世界という第二のチャンスで、ちゃんとした人間関係、社会性を築くこと」というもの。わりとちゃんとしたビルドゥングスロマンですよ。


『海法紀光氏による「小説家になろう」系の異世界チート物についての解説』より

https://togetter.com/li/932488 

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 僕はいまいち異世界転生小説の核になる部分が分かってないんでしょうが、もしくは忘れてるんでしょうけど、おそらく、思春期から社会人まで社会でいろんな葛藤を抱えてる読者を癒したり、勇気づける、面白いと思わせる作者の力量の違いによって、ヒットする異世界転生小説になると思います。


 実は異世界転生小説の作者が上流階級で高学歴であり、文化資本に溢れてる家庭で育っているという事実を書いたエッセイ(ラノベの王女様)もあったのですが、今は作者自身の意向かどうかは不明ですが消されてます。



文化資本貴族しかいない気持ち悪さ――『ネット小説家になろうクロニクル』

http://ranobeprincess.hatenablog.com/entry/2016/08/09/012102


学歴じゃない。親に愛されたかで人生は決まる。

http://ranobeprincess.hatenablog.com/entry/2016/06/16/105714


虎走かける先生「私はびっくりするくらい凡人です(兄は博士課程修了)」←は?

http://ranobeprincess.hatenablog.com/entry/2017/01/12/123804


【慧眼】ラノベの王女様、さがら総先生が上級国民であることを一年前に予測済みだった!

http://ranobeprincess.hatenablog.com/entry/2016/10/30/115732


文化資本が高くないとベストセラーは出せないのか?

http://www.raitonoveru.jp/cms2/2015/09/01/2572/



 ラノベの王女様の(文化資本カテゴリー)の記事を読むとそれがどんなエッセイか再現できます。

 こんな調子で『異世界転生小説の作者』の文化資本の高さが次々と暴露されていくエッセイでした。


 それなりに教養があったり、素養がないと「小説で飯を喰う」というのは難しいのかもしれません。

 もしくは、かなりの年数のトレーニングが必要になるのかも。


 結局、才能のあるやつが小説家になっている。

 将棋の藤井六段ではないですが、小説家の世界も同じです。


 文字が書けたら、あんなくだらないラノベなんだから自分でも書けるわと勘違いする人が続出します。  

 ところが、最初はテンプレだから簡単そうだけど、そこからのストーリー展開とか、面白さの演出、毎回のネタの豊富さを支える教養や引き出しがないと後が続かない訳です。


 ということで、テーマとは全く違う方法に行ってしまったので、次回に続きます(爆) 


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