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ぽっちゃり令嬢は美男子を逆指名する〜前世でデブと罵られた私、美の基準がバグった異世界で無自覚に男たちを狂わせる悪役令嬢になりました〜  作者: かず斉入道
第2章 悪役令嬢セリシーヌ 王都学園編

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第88.5話 肩幅強調マント完成! 王子、芸術的肩幅で王宮を歩き回り、セリシーヌ嬢の悪役令嬢ムーブがさらに強化される(3)

 しかしこの通りで……。


「……これは、やりすぎですわ」


 アルフレッドは崩れ落ちた。


「セリシーヌ嬢ぅうううっ!! やりすぎって何ぃいいいっ!!」


 侍女(親衛隊)たちは叫んだ。


「殿下!! 方向性がまた間違ってた!!」


 近衛隊長は叫んだ。


「殿下!! 軍事的にもやりすぎです!!」


 侍医は叫んだ。


「殿下!! 肩幅が医学的に危険です!!」


 美術班は叫んだ。


「殿下!! 芸術的には完璧です!!」


 執事長は静かに言った。


「殿下……芸術とは……時に孤独なのです」


 アルフレッドは今日も懲りずに叫ぶ。


「孤独な肩幅って何ぃいいいっ!!」


 だから「くすくす」と骨皮筋衛門の令嬢たちが侮り、笑う。


 ◆セリシーヌ嬢の悪役令嬢ムーブが強化される


 セリシーヌ嬢はゆっくりと振り返り、周囲の令嬢たちを見渡した。


「殿下の肩幅は……(わたくし)の隣で美しく見えるためのものですわ。――誰も、殿下の肩幅を笑うことは許しませんわ」


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