第71話 王宮! 国王からの勲章授与!
その日の夕刻──
王宮の大広間では、国王自らが勲章授与式を行っていた。
王宮楽団が荘厳な音楽を奏で、セリシーヌは純白のドレスに身を包み、胸元とお腹がふわりと揺れる。
(……わたくし、生前はぽっちゃりで、誰にも褒められず……。彼氏に騙されて死んだ聖子でしたわね……。でも今は──悪役令嬢として、国に認められている……)
国王はセリシーヌの前に立ち、勲章を掲げた。
「セリシーヌ・フォン・ラグナ嬢! 十三歳にして魔道庁の任務を遂行し、王都の危機を救った! その功績を称え、王国最高位の《《若年功労勲章》》を授与する」
勲章が胸元にかけられた瞬間──セリシーヌの碧眼が珍しく潤んだ。
「……私……本当に……評価されているのですわね……」
国王は優しく微笑む。
「君は、この国の誇りだ……。その魔力、その心、その気高さ──君こそ、王国一の令嬢だ」
セリシーヌの胸が震えた。
(……王国一の令嬢……。わたくしの、生前の夢……。世界一の悪役令嬢になる夢が……叶いましたのね……)
ガルディオ、ルファードの忠犬二匹は泣きながら叫ぶ。
「「セリシーヌさまぁぁぁ!! 最高です!!」」
アルフレッド王子も肩幅を震わせながら叫ぶ。
「僕の婚約者は世界一だ!! 肩幅は小さいけど!!」
「肩幅の話はもう本当にやめなさい!!」
セリシーヌは涙を拭きながら笑った。
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