イベント? 何ソレ?
~~ ミリア ~~
学校のイベントと言うのはそうある物では無いようで……と言うのも、学校側としては色々と違いすぎるクラスのレベルにイベントなど作れないと言った感じでしょう。
しかし、それで納得など出来ないのが人と言うモノ。何かと上下を作る為にイベントを行いたい言い出す者は当然出てきます。
「と言う感じで、また、吠えていらっしゃる方が居るそうです」
「それは……どの学年でもですか?」
「その様ですね。寧ろ上級生になればなるほど多いとか」
中途半端に力をつけた状態ですと、それを試したくて仕方がなくなります。
そして、上級生ともなればダンジョンに潜った事がある人達……当然、どちらが上なのだろうと試したくて仕方のないお年頃なのでしょう。……辺境に来てモンスターと戦えば良いと思いますが。
「学校の対応としては?」
「ガス抜きをするみたいですよ。とは言え競い合うのでは無く……適度に暴れさせるつもりのようですが」
「あ、その話なら聞きましたわ! 何やら競技場で魔物相手に集団戦を行うとか」
あら……それは大丈夫なのでしょうか? 怪我人が出そうなイベントですけど。
「AクラスとCクラスが共同でゴブリン等の群れと戦うと言う想定らしいですわ」
「わわ、BクラスとDクラスは……えっと……どうなんでしょう?」
「敢えて省くことで……AクラスとCクラスの自尊心を満足させるのだとか」
学校の腹黒さが見えますね。とは言え、一年の私達も言えた事ではありませんが……何故なら、一年のAクラスとCクラスを騙す為に演技の模擬戦を行ったのですから。
それにしても、そのような単純な事で彼らが満足するのでしょうか?
~~ エル ~~
お嬢様が疑問を感じているようだけど……彼らはそれで満足してしまう単純な人達。
寧ろ問題があるのは、そんな彼らに巻き込まれた切れ者たちだろう。彼らならば学校の意図ぐらい読み取れる。
であれば、そのイベントを行えば今度はそんな彼らの鬱憤が溜まるのではないだろうか? 何せ、出来レースも良い処だ。
とは言え、上級生の事だからな。上級生同士で何とかしてもらう以外に無い。
此処は、どういう行動に出るのか、どういう対処をするのかを良く見せて貰うのが一番良いだろう。
「おや? エル殿は悪い顔をして……悪巧みですか?」
「いえいえ。今後について考えていただけですよ。如何にしてお嬢様を守るかをね」
「なるほど……でしたら、少し内緒話でも」
「そうですね。フリード殿も色々と考えておられるようですし」
こそこそ密談をしていると……恐らく何か思いついたのであろう他の学生護衛の人達も集まり、大密会集会に。
当然、自分達の主もその状況を見て、何やら訝しんでいる様子。気にしなくてもいいですよ? これはどう護衛をするかの相談ですから。
とは言ったものの、主達が納得する訳も無く……その後色々と根掘り葉掘り聞かれたりしたとか。
まぁ、ミリア様は話の分かる方なので何の問題も無いですけど。
「エル君、お友達が沢山出来たのですか?」
ただ、違う意味で少し大変だったりする。友人が出来たのか? と何度も聞いてくるのだ。
何故これほどまでにお友達に拘るのだろうか……護衛仲間である事は間違いないのだけど。
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