第64話 人間至高主義国家エバー
ユウト(ルシファー)はモルノのギルドマスタードルトと先日のモンスターパニックの報酬についての報告を受けていた。
「で、報酬の件ですが国王に貴方の功績を……かなり……正確に伝えたのですが……残念ながら国王への謁見は認められませんでした!」
「そうですか……」
「ただ、勇者の訓練の見学は許可されました。」
「ドルトさん国王は何故私との謁見を認めなかったと思いますか?」
「……これはあくまで私の推測ですが……ユウト様の戦闘力が尋常ならざるものである……要は怖いだけだと……」
「……ありがとうドルト、では報酬は勇者の訓練見学だけでいいよ!」
「ユウトさん……ご期待に添えなくて本当に申し訳ございません」
「いや、ドルトは良くやってくれたよ!……僕は国王を見定めたかったが……気にしないでくれ」
ドルトは大きく眼を見開いて呟いた。
「ユウトさん貴方はまさか?!」
ユウト(ルシファー)はこの次の日、勇者の元へ向かうのだった。
「うりゃああああ!」
「まだまだ!!!!」
ユウト(ルシファー)は勇者達の訓練見学をしていた。
「あの……ドルト……この人たちは本当に勇者なの?」
「ああ、間違いなくこの国が召喚した勇者達だ!」
「……そうなんだ……」
(嘘だろー誰一人として僕の戦闘力より高い奴がいない……全員薄い青色に見える……ま、この国の勇者がたまたま弱いだけかも知れないし……これは、他の人間国家にも旅をして情報を得た方がいい気がしてきた……)
「ドルト!ありがとう。有意義な時間を過ごせたよ!」
「え!もういいのか?」
「ああ…もう十分だ!」
ユウトはがっかりした顔で転移で宿へと帰って行った。
宿にて
「ユマ、ちょっと話があるんだが」
「ん?ユウト?どうしたの?」
「……ユマ、今から一人でエバーの王都へ行ってくれないか?」
「え?うん、で何をすればいいの?」
「王都を壊滅させて来い!!」
「え!ユウト?いいの?」
「ああ、ユマ!獣魔王の姿になる事を許可する!お前の全ての力を開放して王都の勇者を含むすべての人間を殲滅して来てくれ!!」
「うふふユウト……何があったかわからないけど……今のユウト(ルシファー)の魔王っぽい怖い顔!ゾクゾクするくらいカッコイイ!!わかったわ!じゃあ行ってきまーす!」
ユマは王都へと飛び立ったのだった。




