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『生贄スキル』で最弱から最強へ~  作者: サービス坂井
第一章 生贄からのリスタート
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第10話 理不尽な風

今日はガス隊長とGの練習場へやって来た。


「隊長、今日こそは一本取りますからね!」


ユウトはニンマリ笑う。


「何言ってやがるあと5年は無理だなアハハ」


隊長は豪快に笑い飛ばしていた。


そんなこんなで、受け付けの順番待ちしていると、一人男が隊長に話かけてきた。



「おっさん!そこ俺らが先に並んでたんだから入らせて貰うぜ!」


男達3人組はニヤニヤしながら当然の如く隊長の前に並ぼうとする。


ガス隊長が不機嫌にいい放つ。


「ちょっとまて!後ろの人達の事も考えな!皆に迷惑だろう?ちゃんと最後尾にならびな!」


男達はあきらかに敵意剥き出しで、ガス隊長の顔スレスレまで顔を近づけて凄む。


「低ランクハンターは黙ってな!おっさん!!俺らは全員Cランク!話は終わりだカス!」


あとの二人はケラケラ笑いながら隊長を小馬鹿にしていた。隊長はうつ向きながら怒りに震え、今にも飛びかかりそうだった。


そんな時一人の女性が受け付けカウンターから叫んだ……


「そこ!何かもめてんの?!他の皆さんに迷惑なので、ちょっとこっちの部屋へどうぞ!ってか来なさい!」


そう促されて、渋々隊長含む5人は別室に連れて行かれた。受け付け嬢さんは、Gの窓口業務だがいざこざの多いハンター達への権限はかなり強い権限を有していた。


別室にて、受け付け嬢のセラさんが当事者ふたりになだめる様に話していたが、お互いがイライラしていたらしく。ま、結論から言うとハンターはハンターらしく決闘場で闘う事で話がついたみたいだ。5人は決闘場で睨み合っていたが、Gの決闘担当者が緊張感なく説明に入る。


「あ!今から決闘初めますが死亡しないように、補助魔法をかけますので当事者5人の方はなるべく早く決着をつけて下さい……私眠いので…」


「では、開始!」




「ドゴーン!」


ガス隊長が先手をとり、範囲魔法を放った直後に俺の所にやって来た。


「ユウトおまえは手をだすな!相手はCランクの化け物達だ、後ろへ下がっていろ!これは命令だ!」


とユウトにいい放ったあとガス隊長は、三人相手に斬り込んだ……


ガス隊長は斬撃のあとリーダー格の男に再度火魔法を浴びせ、他の二人にも魔法の連撃を食らわせ圧倒していた。周囲は火の海のような状態で、思わずユウトは「スゲー」っとつぶやいていた。



モクモクと煙が周囲に立ち込め視界が晴れるのに数秒かかった。







隊長の放った爆炎が静まった時、状況は急変した……


あの三人が三人共、涼しげな顔をしてたたずんでいた。リーダー格が隊長に残念そうに言う……


「もう終わり?」





三人共ニヤニヤしてガス隊長を睨む。


隊長はすかさず範囲魔法を展開し、リーダー格へ斬り込んだ。


リーダー格の男は隊長の剣を盾で笑いながら受け止めていた……



「あーまーこんなもんだろ!もういいかい?」


危険を感じ隊長は、すかさず距離をとる。



次の瞬間!Cランクの3人組はガス隊長の周囲に現れ、斬撃を繰り返し元の場所へ戻っていた。


ガス隊長は白目を剥き倒れ込んだ。


「隊長ー!!」


ユウトは崩れ落ちるガス隊長を受け止める。


「ガスさん!ガス隊長ー!」ユウトは泣きながら叫んだ。


「う!ぅぅ」ガスは意識を取り戻しユウトの肩に手をやりながら身体を震わしながら起きやがった。


ガスは少し微笑みながら優しい眼でユウトに言った。「俺は大丈夫だ、へへ……とにかくお前はベンチへ行ってろ!」


そういい放つとガスはすぐに三人に斬り込んで行った。




ユウトは隊長の言葉の意味は理解していた。例え黒龍の力を得ていても格上との経験の差、圧倒的なレベルの差の前では、どうしようもない壁が在ること……そして……何よりガス隊長自身がギルドメンバーを守る事への意地……全てわかっていた。


ユウトは歯軋りをしながら奴らを睨みつけていた。



それから数秒……隊長は激戦を繰り返し膝をつき……そして……倒れた……



Cランクの三人はケラケラ笑いながら隊長に近づけて来た。手から離れた隊長の剣を拾い上げたリーダー格が言う。


「あれー弱いわりには、この剣けっこう良いな~」


ユウトは叫ぶ!


「触るな!もう終わったんだろ!それ以上……」


ユウトはうつ向きながら歯を食い入る。


「いやいや敗者の鳴き声はあわれだよ!負けたんだからこれは頂く」


と笑いながらリーダー格が言い放った瞬間、隊長の剣をばっと宙に放ち、自分の剣を横一線に振った……


「キン!」


金属音と共にガス隊長の剣を真っ二つに両断したのだった……




「あ!」








「ブチン!」



辺りの大気が震えた!




ユウトは様々な思いを巡らせていた……隊長の剣は、最愛の娘が、市役所に努めて初めての給料で隊長にプレゼントした大切な物、……ガス隊長が大切に思って守られた自分……


ユウトは震えながら立ち上がりつぶやく。


「ガスさん……」









「ガス隊長!……」












「ごめんなさい……」





「・・・・・・・」


ユウトの周りが黒く塗り潰されていく。



「あああああぁぁぁぁあああ!!、!!」












「もう……」







「・・・・・・」





「ああ……」








「もう!」





「限界だ!!」










うあアアあああぁぁぁぁあああ!!!!!






その瞬間辺り一辺が呑み込まれるように黒く覆われた!











「黒龍化!」





辺りに閃光が照らされたと同時に、折れた剣とガス隊長は、回収されベンチへ寝かせられていた。ユウトはガスに完全回復ポーションを飲ませ、ユウトは転移で再びリーダー格の男の前に現れた。



リーダー格の男は焦った素振りでユウトを見ていた。一連の動作が全く見えなかったからである。リーダー格の男は苦し紛れに言う。


「あ!次はあのヘタレより弱いGランクがくるの!?へぶぶ」


リーダー格が言葉を言い終わる前にユウトの拳はリーダー格の腹に


「ドス!」


と鈍い音をたてながら深く深く付き刺さっていた?!


「うが?!」


リーダー格の男は防御する間もなく、膝をついた。


他の二人が一斉にユウトに斬りかかるがユウトの黒龍眼には相手の動きがスローモーションにのように見える為、難なくかわし少し離れて三人を睨みつけた。


リーダー格の男が生まれたての小鹿の様に膝をガクガク震わしながら立ち上がると、怒り狂った顔で叫ぶ様に言う!


「ち!しょうもない不意討ちしやがって!おい!お前らもう!手加減は無しだ、プランAでいくぞ!」


リーダー格が本気宣言したと同時に三人の圧力が膨れ上がった。身体強化魔法&アイテムブーストで戦闘力が上がったのが黒龍眼でもわかる。



ユウトは黒龍化しても今のレベルでは素の力では到底Cランクには勝てないことを理解していた……しかも3人だ。だか、闇スキルと黒龍眼で迎え打つ覚悟を決めた……




リーダー格が一気に距離をつめてきたのでアイテム欄から黒龍装備を選択し第一線の斬撃は暗黒ナイフでしのいだ。




「キーン」


その瞬間後の二人が爆炎魔法と氷魔法で攻撃してきたが、ユウトは影時空スキルで影に瞬間潜り、転移で二人の背後に周りナイフで相手の首筋を切りさき二人が崩れ落ちた。


ユウトは「フゥーッと」少しため息をもらした瞬間、リーダー格の男が放った必殺技の三連切りが足元に降り注ぐ、!ユウトは大地を蹴り回避すると転移と影時空でリーダー格の真下から現れ斬撃をくらわせた。リーダー各格の男は驚いた表情で膝をつく。


「何なんだ一体お前本当にGランクか?」


ユウトはゆっくり近づいて言う。


「ああ……まだ本当にGランクだ!それよりもう終わりか?」


ユウトが更に近づけていくとリーダー格の男は後退りしながら言う。



「まて!、いや、待って下さい俺達の敗けだ、もう二度とあんた達には関わらねえ!許して下さい!」



リーダー格の男は拝む様に謝っていた。



「フゥーッ」


とユウトは一息つき、「あっそ!わかった、じぁ俺達はもう行くよ!」




ユウトは隊長を担ぐと転移でギルドへ飛んだ。



一瞬で姿を消したユウト達を見て、リーダー格の男は鼻を垂らしながら驚いた顔で呆けていた……リーダー各格の男は一連の自分の行いを反省するのだった。



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