ウミノトリトン エピソード2
全年齢で問題ないと思うので、転載しました。
なるこ「そして、これは、ユカを産んであげれなかった分、愛してる、あなた」
頭を狙って
「バン」
なるこ、17歳のときだった。
海野との結婚。
なるこの身体は、ボロボロだった。
それでも、昭和の時代の医学で男の子を妊娠した。
なるこ「みんな、私のお腹の中に、あなたたちの弟がいるのよ…ごめんね」
ミチコ「もう謝らないで」
なるこ「私は、この子と引き換えに死んでしまうかもしれないけど、かっていって悪いけど、そのときは、この子のことをお願い」
カオリ「まかせて」
死線をさ迷うような出産で、『トリトン』は誕生した。
なるこは、一命をとりとめた。
ユカ「私たちは、お別れをしなければならなくなったの」
なるこ「ずっと、ここにいてもいいんだよ」
ユカ「ごめんなさい」
ミチコ「私だけは、残るから」
カオリ「私も、残る」
ユカ「ミチコ、カオリ、母さんのことお願いね」
ミチコ「うん」
カオリ「まかせて」
ナルミ、ミア、マヤ、ユカは、空を飛んで何処かへ行ってしまった。
なるこ「トリトン、カオリお姉ちゃんに『行ってきます』して」
トリトン「カオリお姉ちゃん、行ってきます」
カオリ「行ってらっしゃい」
どこにでもいる親子の光景だった。
包丁を持った少女が、なるこに突進してきた。
包丁は、なるこに刺さり、
なるこ「神様なの? これが、悪魔の力でしあわせを手にした報い? 何故? 私に、神様は、救いの手を差しのべてくれなかったのに」
少女は、トリトンを睨み付けたが、そのまま立ち去る。
トリトン、2歳になったばかりだった。




