33間児 裕赦(13)
「友達に会いに来ました。」
何故か竜人の王様の所まで連行された。竜王の前に立った時冷や汗が出てきた。怖いからじゃない、もちろん怖くはあるけどそれよりもこの竜人…夢で出てきた倒れていた男の竜人だ。
「もしかしてドランのお父さんですか?」
「やはりドランと知り合いか、その服、ドランが作ったやつだろう。あれほど処分しろと言ったのにあいつは…」
やっぱりドランの父親だったらしい…じゃああの機械の埋め込まれた女性はやっぱり…
「この服はドランから友情の証として貰いました!処分なんて絶対にさせません!」
「わかってる…人間はこの地を許可なく入ってはいけない事を知っているか?」
「ついさっきまで忘れてました!」
隣に立っていた門番が吹き出した。
「ドランは吸血鬼の親友と修行の旅に出た。今はライラにいるだろう…会いに行くといい。」
「その前に質問していいですか?」
「なんだ?」
「ドランのお母さん…あなたの妻は今どこに?」
その直後に竜王から物凄い威圧感を感じた。門番が真っ蒼になって飛んで逃げた。明らかに竜王の逆鱗に触れたなこれ…何とか止めないとなどと思っていたら竜王が王座の取っ手の部分を握りしめ、懸命に暴走を抑えていた。
「妻は今はここにはいない…あいつは今理想の為に戦っている。」
浮気か?なんて一瞬でも思ってしまった自分を殴りたい。
「実は僕…予知夢を見たんです。」
「予知夢?」
「知り合いのサキュバスにラズリという子がいて…その子は未来起こり得る危険を予知夢にして伝える事が出来るんです。その予知夢を見てドランに会いに来たんです。」
「その夢に俺と妻がいたのか?」
「…はい。」
「…ドランを任せていいんだな?」
「はい!僕はドランを救いに来たんです!絶対に皆助けてみせます!」
「名は何という?」
「間児 裕赦です!」
「期待しているぞ、裕赦。息子を頼んだぞ。」
「いいえ!ドランも!あなたも!ドランのお母さんと友達含めて皆助けます!」
「ふん…頼もしいな…ライラには一人で行けるか?」
「はい!」
「そうか…俺の名はゼウスだ。旅の途中でなにかあったらその名を使え。」
「ありがとうございます!いってきます!」




