第1章 1-1 召喚に巻き込まれ
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『お、おぉ!本当に成功するとは!!!』
『だから言っただろう、我が帝国の古文書は本物だとな』
周りから話し声が聞こえるが、謎の光のせいでまだ目がチカチカしてるから把握できねぇ
『そういえば、この者達と会話が出来るような魔法があっただろうか…』
『ソレは既に対策済みだ。この召喚魔法陣は勇者を召喚させるのだが、我々とは文化も世界も違うからな。いざ呼んだは良いが言葉が通じないことがあっては我々が困るからな、召喚された勇者達には[言語理解]が付与されるように弄ってある』
『…少なくとも、会話が出来ない。と言うことがないのは双方とも助かるということか』
『そんなへまをするヤツが我が帝国にいると思ってるのか?』
『そうは言ってないだろう?』
『ふん。本当に出来るか信じなかったみたいだからな。コレだから王国の奴らは…』
やっと目が慣れてきたと思ったら、二人のおっさんが言い争ってるのが目に飛び込んできた。
一人は50代の白髪交じりで王冠を被り、杖をもってるがもう一人の奴に会話で押され気味だな
もう一人は60代ぐらいで黒いローブを着た黒髪で眼光が鋭いな…すっげぇ面倒くさそうだな
ソレよりもこの状況を説明してくれよ。
「てか、ココはどこだ?」
「私たちは商談に行く途中だったはず…よね?」
「夕飯のおかずを買い忘れてたから買いに行く途中だったのに・・・すぐに家に帰してよぉ!!」
声が聞こえたので振り向くと、3人の男女が不安げに周りをみているのが見えた。
俺のほかにも巻き込まれた人達がいるのか…
サラリーマンっぽい男女が書類持ってるし。多分…20代くらいか?
後ひとりは制服着てるから…女子高生…か?買い物途中だったのか、買い物かご持ってるし
「そ、その話よりも勇者達の方々に今の状況の説明をした方がいいかもしれんぞ。だいぶ困惑しとるしな」
「ふん!いろいろ言いたいがそれもそうだな。」
あ、やっと説明をしてくれそうだ――――え?
おっさん達が振り向き途中で固まってるんだけど―――てか、そばに居た人たちも固まってるし…なんで?
【良かったぁ~間に合ったぁぁあああっ!!!】
・・・・・・・は?
【まさかスキルを渡す…以前に姿を見せる前に召喚が成功しちゃうとは思わなかったですよ~】
お、おぅ。 てかあんた誰?
【私ですか? 私はサランスディール。まさかの女神様ですよ~】
――――――はい?
今回は巻き込まれから神様登場までです。
次話からは説明(第1弾)となります
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次は3/2(土曜日)の14時頃になります
2話投稿になるのでご注意を
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