久しぶりの家です。
短めです。
家に着くと、もう日が出ていたので、木のゴーレムのキルシェさんとビルネさんが、出迎えてくれた。
前はむき出しだった体も、今は服を着るようになったので、だいぶ人らしくなった。
着ているのはアージが、作ってくれた服だ。
僕が着ない服を着てくれるように頼んだのだ。
レティに聞いたら、いんじゃない?と言っていた。
アージに聞いたら、んまぁ!気に入らない服でも利用・・・なんて優しいの!・・・となんか色々言いながら、抱き付こうとしてレティにうるさいって殴り飛ばされていた。
ちなみにアージは、アレから定期的に遊びに来て、なんか色々喋って帰って行く。そしてその度に服が増えていく。
僕は体が小さいけど、アージが僕に作った服は全部誰でも着れる。
着る人によって大きさが変わる魔法の服らしい。
魔法の付与効果をつけるのに使う、魔力布の特性だって言っていた。
「よし、とらっ子!肉採ってこい!」
「マッデ、レティ、マ・ダ、ヤミ・アガリ」
「ん!うーん、じゃあ!このアタイの肉への渇望は、如何するのさ?」
「わたし、したがう。もう、きず、いたくない、ちいさいの、のおかげ」
「ナバハム、タベヨ」
「お!コブン!ついにか!ついに来たか!食べ頃が!」
「なばはむ?」
「マダ、ハヤイ。ケド、ギョウ、カンゲギカイ」
「生ハムな!歓迎会か!なら!なんか色々、保存食もださないとな!な!」
「ワカッタ、ヨウイズル」
「よし!とらっ子!よくやった!っておまえ生肉以外も食べれるの?虎だろ?」
「ひとと、おなじもの、たべれる」
「ふーん?そうなんだ?まぁ、食べれるなら・・・」
僕は水浴びしてから、楽な格好に着替えて、家の地下にある食料貯蔵庫へ行く。
そこは地下の深い場所にあり、温度と湿度が一定で、食品の保管に適した場所だ。
僕が来てからレティにお願いして作ってもらった。
その部屋の大半を占めるのは、ターラからもらった生ハムに加工中のお肉だ。
レティには秘密だけど、このお肉、かなり特殊で、ワサビのような強力な抗菌効果がある。常温に置いておいても全然腐らない。
だから、生ハムに加工する必要はあまりない。
でも、美味しくなるのは、ほんとだし。抗菌効果も後からわかったことだから、仕方ないんだけど。
きっとレティは知ったら怒る気がする。
僕の頭ぐらいのお肉をひとつと、イモとオニオンを持って上に行く。
台所で、ナイフを使って肉を少し切って食べる。
まだそれほど乾燥していないので、塩をすり込んだ生肉と大差ない。
これなら生ハムというより、生肉と扱った方がいいと思う。
玉ねぎをすりおろして、肉用のソースを作る。
僕は種類が違う合成を、連続で4回以上すると、倒れてしまう事があるので、このソースは手作りだ。
『マッシュポテト』を手に入れた。
『赤ワイン仕立てロースト肉』を手に入れた。
・・・肉用だったけど、強く光ってすでにソースがかかっているのが出来た。
まぁいいか、出来たロースト肉を少し取り分け、もう一度合成する。
『ロースト肉丼』を手に入れた。
できたお皿を、黒いフリフリした服を着たビルネさんに渡す。
・・・アージはいろんな服を僕に作ってくれるけど、何を求めてどこへ向かっているのか謎だ。
僕は外に出て、軒下にざるにネット被せて吊るした。乾燥させた小リンゴを取りに行く。
踏み台を持っていこうとしたが、キルシェさんが居たので、お願いして取ってもらった。
キルシェさんはピンク色の服が好きなのか、よく着ている気がする。
半生の小リンゴをお皿に盛り付けてテーブルに置いたら、ちょうどレティと虎の人が降りてきた。
レティは着替えて、虎の人もアージが持ってきた服を着たみたいだ。
みんなで、いただきます、して食べた。
僕とレティがすると、虎の人も真似していた。
レティも虎の人も美味しそうに食べていた。
虎の人は手掴みで、勢いよく食べていたので口にあったみたいだ。
なんとなく虎の人がたくさん食べそうだったので、多めに用意したけど正解だった。
レティがまた難しいこと色々言っていた。
僕が思うに、ターラのお肉は美味しくて、食べた後にとても元気になる気がする。
その日は、その後レティが寝ちゃったので、虎の人にもゆっくりするように勧めた。
さっきまで傷だらけだったし、血も流していたからだ。
僕は久しぶりの畑とハーブ園の手入れをした。
僕が居なくても、土のゴーレムさんが手入れをやってくれているので、雑草が占領しているような事態にはなっていない。
畑の剪定や、収穫もする。
この畑は、レティの魔法のせいなのか、とても成長が早い。
ほとんどの野菜は数日で収穫できてしまう。
今日の玉ねぎとイモも、アージにお願いしてタネを買ってきてもらい、畑から採れたのだ。
そして、夕方ごろ。
また3人で食事をした。
その後、ベッドの上の本をかたづけて、虎の人がそこに寝た。
レティはハンモックだ。
僕は下の部屋の椅子だ。
久々の家はやっぱり落ち着くし、疲れていたのかすぐに眠ってしまった。
またコブンが、さらっと生食をしています。
人間にとっては、生のお肉を食べるには様々なリスクがあります。
作者にそれを推奨する意図はございません。
ご理解いただきたく思います。
また、虎はどうかわかりませんが、猫に玉ねぎはよろしくないそうです。
そちらもご注意いただきたいと思います。




