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お客さんが着ました。

色々と表現が難しく更新が遅れました。

 さっき出たばかりの家に戻ってきた。

 僕には何も変わってないと思うけど・・・。

 レティの結界は広いからまだ森の中なのかな?

 と思っていたらドゴッて後ろから音がした。

 いつの間にか細い剣を持ったシルクハットに燕尾服のマネキンがレティに吹っ飛ばされていた。


 「あぁら、お帰りなさいレティシアちゃん。居なかったから勝手にお邪魔したわ。てっきりもっと時間がかかるものと思っていたのに」


 家の中から出てきたのはピリッとしたスーツっぽい服装のアージだ。


 「おいおい、家間違えてるんじゃ無いのか?まさかアタイと遊びに来たのか?」


 「もちろん違うわ、愛を取り戻しに来たのよ!」


 「・・・アイ?はい?」


 「そう!あれはコブンちゃんと初めて出会った寒い日の夜!」


 「いや、普通に温かい昼だったろ?そもそもコブンと会ってた時間なんて数分だろ。なんかやったのかあれに?」


 全力で首を振って否定する。


 「時間など関係ないわ!でも!照れちゃって!そんなとこもス・テ・キよ!うふ」


 「いや、全力で否定してるだろ」


 「アナタにコブンちゃんを奪われた時、私は机の上にリンゴの果実を見つけたわ!もちろん貴女は食べ物を他人に与えるような人じゃない!」


 「・・・まぁな」


 「そう、それはコブンちゃんからの思いやり!いえ!想いの告白よ!小リンゴは苦い。ならば、コブンちゃんは私を拒絶したんだと最初は思ったわ!それでも!その想いを噛みしめようと思ったら!なんと!甘かったのよ!とっても甘かったのよ!まさに愛故だわ!!」


 「いや、コブンの木の実は甘いんだよ」


 「愛故よ!それにリンゴの花言葉は、最も美しく優しい女性への選ばれた恋!」


 「いや、小リンゴだろ?それに果実だし、男だろ」


 「フフン、小は大を兼ねるのよ!それに果実には誘惑って意味もあるらしいわ」


 「いや、兼ねないよ?兼ねれないよ!?誘惑どころか誘拐にきてるし」


 「アナタにはわからないわ。さぁ、勝負の続きと行きましょうか!」


 「欲望を追求するのは魔女の本懐ほんかい、それはかまわない。しかしアージ?アタイにかなうわけないだろ?」


 「私だけなら、ね。でも準備は万端!」


 アージが、パチンっと指を鳴らすと家の屋根から色とりどりのドレスや社交服を着たマネキンが沢山現れた。それと何故かヒュムサイズのネコとクマのキグルミも混ざってる。皆手には弓やクロスボウを持っている。


 「・・・ふーむ?ちょっとは考えたって事か?でも、前衛はどうする?お前が気絶しちまったら意味ないだろ?」


 「もちろん、抜かりはないわ」


 その時、森の中から沢山の人達が出て来る。


 「アンジュリーナさぁん、先行っちゃうんだもんヒドいっすよ」


 「あら、ごめんなさいね。でもナイスタイミングよ。さぁ狂乱の魔女の偽者を倒しましょ!」


 「なるほど、若い雑魚ざこ冒険者を雇ったのか。さっきの長話は時間稼ぎか?」


 「失礼ね!全部本気よ」


 「・・・そうなんだ」


 「うっお!マジ赤毛美女っすね!ほんと外見は噂通りでたまんないっす!倒したらマジ俺ら好きにしちゃって良いんすか?」


 「もちろんよ。やりたい放題ね。ただし後ろにいるゴブリンを傷つけたら・・・許さねぇぞ?」


 「もっもちっすよ!やだなぁ、俺らここらへんで期待の新星って言われてるっすよ!それにこれだけ数居れば、もし本物の狂乱の魔女が来たって余裕っすよ」


 「そう、それは素晴らしいわ」


 「・・・なぁ、数揃えたいのはわかるけど、もうちょい質なんとかできんかったのかよ?」


 「あぁ!?なんだよ。偽者ちゃんよぉ!俺らなめてんの?俺らここら一帯でギルド期待の新星って言われてるんだぜ」


 「はぁ、二度も言うなよ。頭悪そうだぞ」


 「クッ!なめやがって!ぜってぇ許さねえヒィヒィ言わせてやる!冒険者の新星なめんなよ」


 一生懸命喋ってる人がズカズカとレティに近づいて胸ぐらを掴んだ。


 「吠えてないでかかってこいよ?せっかくアージが用意したんだ。遊んでやるよ」 


 「クッソアマァ!ドゥベッ」


 レティがその人の頭の後ろを掴んで顔に頭突きした。

 鼻曲がっちゃた、痛そう。その人が後ろに崩れ落ちると、別の人が声を上げる。


 「こっこいつ!かっ囲め!数で押し潰せ!」


 「コブン、少し離れてて」


 『わかった』


 僕が離れると、冒険者の人達は道を空けた。

 そして彼らはレティの周りをぐるっと取り囲むように移動した。


 「はぁ、あんた達、囲んでどうするのさ?」


 「なっなに!」


 「相手の背後を取って優位に立ちたいのか知れないけど。家の屋根からアージの人形が狙ってんのに、射線切って如何するのさ?あんたら邪魔で撃てないだろ?」


 「そっそうか!おま・・・」


 また、喋ってた人が後頭部を殴られて倒れた。僕にはレティの動きが速すぎて瞬時に移動しているみたいに見える。


 「所詮、寄せ集め。統制も戦略も何も無い、頭っぽいのを潰せばどうして良いのかわからない。これに期待するなんて冒険者ギルドも質がおちたね」


 「クソっかまわねぇ。全員でかかれ」


 そこからは、皆でレティに攻撃しようとするも、レティは上手く相手を壁にしてヒラヒラとかわしている。


 「ほら、わきが甘いだろ?」


 腕をつかんで投げた、周囲を巻き込んで5メートルくらい吹っ飛んだ。


 「攻撃した後の隙が大きすぎ」


 足を払って倒れたところを蹴られて吹っ飛ぶ。


 「太刀筋が単純」


 斜めの一太刀を躱して拳の裏で顎を殴られた。

 こんな感じで、色々と指摘しながら一人一人気絶させていく。

 3、40人近くいたのに、半分以下になるのはあっという間だった。


 残り10人をきった辺りで、アージのマネキンが屋根から弓やクロスボウを撃ってくる。冒険者達に当たるのは気にしないみたいだ。


 「なっ!?俺達は味方だぞ!」


 「味方な訳ないだろ?魔女は己の欲望を優先する。利害の一致はあってもそこに信義なんて物は無い。アタイへの対抗手段で無くなった時点であんたらに価値なんて無いのさ、アージにとってはな」


 「くっくそた・・・」


 最後の独りは背中に矢が刺さってバタリと倒れた、するとその矢は消えてなくなる。


 「心配すんな。魔女は基本一般人は殺さない。そんなガイドラインがある。痺れるだけだ、だろ?アップついでに遊んでてやったぞ。アージ?そろそろ詠唱も終わったか?でなかったら潰しちまうぞ」


 「あぁら、怖いわね。お待たせ!いくわよ!人形劇プッペンシュピール!!」


 アージが頭上に両手を広げると今まで倒れていた冒険者の人達が立ち上がる。

 それも上から糸で引っ張りあげられたような、不自然な挙動で。


 「なるほど、だから雑魚でもよかったのか」


 「ちがうわよ。偽物だって言っても、狂乱の魔女の名前が出たとたん中堅以上の冒険者はみんな逃げだしたのよ。まったく根性ないんだから。あんたも一応冒険者なんでしょ?なにやったのよ」


 「さぁ?」


 「・・・まぁいいわ、これで彼らは痛みを感じない手駒になった。さぁ、いきなさい!レティシアを捕らえるのよ!」


 「ぎゃー」


 レティが近くにいた冒険者のお腹を蹴り飛ばした。

 彼は叫びながら吹っ飛んでいったけど地面につくなり不自然な挙動で立ち上がる。


 「痛みを感じない?めっちゃ叫んでたぞ?」


 「彼らは痛いかもね?でも大丈夫、私は痛くないわ。要は人質みたいなものよ。さっきみたいにあなたに私のマネキン壊されるなんてやだもの、でも魔女に一般人は殺せない。彼らも職業がら怪我なんて慣れっこでしょ?そこまで依頼の内よ!じゃ始めましょ、勝負はここからよ」


 それまでは一方的だったのに今度はレティがおされているみたい。

 相手の攻撃は今までと違い、明らかに連携が取れているし、家の方からも容赦なく攻撃が飛んでくる。

 なのに、こちらは投げ飛ばしたりしても相手はすぐに立ち上がり淡々と攻撃してくる。

 冒険者の人達は気絶しているのが半分、うぎゃとかやめてくれとか叫びながら戦っているのが半分だ。



 「・・・はぁ、アージ?これで終わりかい?なんかいまいち盛り上がんないよ」


 「そんなこと言って、防戦一方じゃない!」


 「まだ隠し玉があるなら早めに出しな、飽きたから10数えたら終わらせる。10」


 「クッそんな余裕ぶって!」


 「アージ?アタイの噂は聞いてきたんだろ?これで勝てないことぐらいわかるだろ?3」


 「カウントが飛んでるわよ!」


 「ゼロ」


 レティが、指をパチンッと鳴らすと、冒険者達がゆっくり空中に浮かび上がる。

 じたばたもがいている人もいるけど少しづつ上昇していく。


 「な!?」


 「お前の魔法、地面に着いてないと動かせないんだろ?人形っぽい名前にして、糸で操っているような印象を与えるのもはったり。何度か投げ飛ばしたけど、空中じゃ変な動きできなかったもんな?」


 「クッ!」


 「じゃあ、王手だな?」


 そして悠々とアージに近づいていく。

 後退るアージにレティがあと一歩のとこまで近づいたとき、ネコとクマのキグルミがレティの左右から挟み撃ちにする。

 その動きは今までの冒険者の比ではないぐらい素早い。


 「うっは!真打登場か?いいね!」

 

 でもレティは楽しそうだ。

 ネコはとにかく素早く、攻撃も変則的で手につけた鉤爪で殴りかかったかと思えば両足で蹴ってみたり、至近距離で炎の玉を炸裂させて視界を遮ったりと、攻撃の幅が広い。

 さらにその攻撃の隙にはアージが横合いから細剣で攻撃してくる。

 レティは、アージを無視してネコに殴り返そうとするも何度か躱され、当たるっと思えばクマが氷の魔法を飛ばしてくる。

 避けようとしてもアージのマネキン達が屋根から攻撃し、さらに紳士服を着たマネキンがレティにタックルの様に抱き付き動きを制限してくる。

 そこにさらにネコが攻撃を加え、紳士マネキンを振り払おうとするとネコが飛び去り際に火の玉で、紳士マネキンを攻撃して自爆させる。


 そんな攻防がしばらく続き、レティの攻撃は相手に当たらないのに、レティの服はどんどんぼろぼろになっていく。

 レティは苦しくなったのか一旦後ろに飛び退き距離をとる。

 

 「フフン、アージにしてはいいの引っ張ってきたね。楽しくなってきたよ」


 「はぁはぁ、ほんっとレティシアちゃんはタフね。私は、戦闘向きじゃないのに・・・」


 「おいおい、ここからだろ?面白くなるのはさ」


 「はぁ・・、ぼろぼろの癖に、態度だけは相変わらずね。でも、もう終わりよ」


 突然、上空から轟音と共に強烈な落雷が降ってくる。

 それはレティに直撃し、あまりの眩しさに視界を奪う。


 視界が戻った時には周囲の地面が黒く焦げ付き、その真ん中で服まで真っ黒になって倒れていた。

 そして、空から紫のローブと片目に眼帯をした。女の人が降りてくる。


 「ハハッ、さすが!吾輩わがはいが最大強化した上位魔法!さしもの狂乱の魔女もイチコロだな!」


 「もう!イグヴェアちゃんったら!もっと速く使いなさいよ!何度ヒヤヒヤしたかわかんないわよ!」


 「最初に言ったはずだ。最強の攻撃魔法を試したいから協力すると、この魔法は充電にちと時を要するのが唯一の欠点、そこも説明したはず」

  

 「貴女はちょっと時間がか・・・」


 「それより・・・はやく封印すべき」


 「そうネ。この強化服キグルミ、力の消耗が多いアル。正直これ以上はきついアルヨ」


 あ、キグルミのクマとネコの2人が頭を外す、中は人だった。


 「吾輩、封印とかそう言うの苦手でな!攻撃魔法意外使うつもりは一切無い!」


 「最初から期待してないわよ。三重結界で封印しましょ!レティシアちゃんでも解除に2、3日はかかるはずよ」


 そして、3人が手をかざして呪文を唱えると掌に円形の図柄が輝く。

 すると、黒くなった地面を赤、青、黄色の3色の光がドーム型に覆う。


 「・・・これで、一安心ね」


 「そうかい?それでどうする?まだやるだろ?」


 「ごめんよ!はやくコブンちゃ・・・ってレティシア、ちゃん!?えっ!?なっ!どうして!?」


 「ただの、幻さね」


 結界の中で倒れているのは、レティが一番最初に吹っ飛ばした。燕尾服のマネキンだ。


 「ぐっ!こんな初歩の魔法に引っかかるなんて!」 


 「しばし!しばし待たれよ!じゃあ、吾輩の魔法はかわしたのか?」


 「いや、あのタイミングはさすがに驚いたし、喰らったよ?シビれたね久々にいいのもらったよ」


 「そう・・か、にしてはピンピンしているな」


 「うん、シビれたよ?」


 「・・・レティシアちゃん、今日は帰るわ!お邪魔したわね。注文いただいた服は家の方に配達させてもらったわ!じゃあ・・・」


 ガシッとアージの肩にレティが手をのせる。


 「まぁ、そう言うなよ、まだ遊び足りないだろ?」


 「・・・皆がアナタと戦いたがらない理由が分かったわ。穏健派のラティキエまでもが頑張ってねっと笑顔で手を振ってた意味もね」


 レティ達はまだやるみたいだ。

 僕はもう一度キラキラを探すことにする。

 夕方まで居そうな彼らにお土産みやげを渡そうと思ったからだ。


 ボロボロの皆にタケノコご飯の焼きおにぎりを笹の葉に包んで渡した、みんな喜んでくれた。

 アージは泣きながら、僕に抱き着こうとしてレティにふっ飛ばされてた。

 ネコのキグルミの人はちまきある~っと喜んでくれた。

 クマの人はチマキじゃなくておにぎりよって説明してた。

 眼帯の人は帰って食べるそうだ。


 レティに私のは?って言われたけど、タケノコが足りなかったので作れなかった。


 ・・・でも結局、植えようと思ってたタケノコを使ってタケノコ尽くしの晩御飯になった。


 ご飯の後、そう言えば冒険者の人達は?って聞くと・・・僕と同じ空が怖い仲間が出来た。

戦闘シーンって難しいですね。

表現しきれず意味がわからないところもあるかもしれません。

申し訳ありませんが、皆様の妄想力で補って頂ければと思います。

ちなみに作者は焼きおにぎりが好きです。

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