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召喚ノススメ  作者: EDA
第四章
51/141

嵐の前④

「やあ、グーロにその主のイソツキミナト殿。お元気そうで、何よりですね」


 俺の部屋は、ひどい有り様になり果てていた。


 椅子が倒れて、床に転がっている。壁に三箇所、馬鹿でかい穴が穿たれている。ベランダに通ずるガラス戸が、木っ端微塵に砕け散っている。


 そして。


 ラケルタが、青白い妖気をみなぎらせながら、部屋の真ん中で仁王立ちになっており。


 暗灰色のフードつきマントをまとった侵入者が、壁を背にとってそれと相対していた。


「アルミラージか。こんな日も高いうちから、たったひとりで姿を現すとはな。ずいぶん酔狂な趣向ではないか」


「グーロ、のんきなことを言っていないで、このコカトリスを何とかしてください。今日の僕は、ただのメッセンジャーなんですから」


 男とも女ともつかない軽妙な声が、苦笑混じりに言う。


「このコカトリスったら、まったく言うことを聞いてくれないんです。僕の邪魔をしたら、せっかくのメッセージが霧散し果ててしまうというのに」


「黙れッ! ミワを返せヨ、このウサギ野郎ッ!」


 その悲痛な叫び声を聞きながら、俺は息苦しくなるぐらいの焦燥をおぼえた。


 やめろ、ラケルタ。そんなに容赦なく力を垂れ流しにしていたら……お前、本当に死んじまうかもしれないんだぞ?


「……退け、コカトリス。力を無駄に使うなと何べん言わせる気だ。こんな木っ端を叩きのめすのに、貴様の力など必要ないわ」


 ぶっきらぼうなトラメの声に、ラケルタはものすごい勢いで振り返る。


 ひとつしかない藍色の目は青い炎の塊と化し、フランス人形のように可愛らしいはずの顔は、羅刹のごとき形相になっている。俺のかたわらで、宇都見が息を飲むのが感じとれた。


「だいたい、この場でこやつを討ったとて、あの小娘が無事に取り戻せるとは限るまい。敵のひとりと相討ちを果たして、それで貴様は満足なのか? 満足ならば、我も止めぬが」


「そうそう。それに、この場で僕を討ち倒すなんて不可能なんですよ。貴方がたの誰かがこの僕に指一本でも触れたなら、僕は自動的に隠り世へと引き戻されます。メッセンジャーとしての責務が果たせるように、そういう契約で守られているんですよ。どうか穏便に、サイからのメッセージを聞いてやってください」


 ラケルタは、火のような目でアルミラージをにらみすえ……それから、やがて、その身をつつむ青白い炎を消し去った。


 が、その顔は沈痛な表情で凍りついており、けっきょく俺の胸は晴れない。


「ありがとうございます。それでは、わが主のメッセージをお伝えしましょう……」


 そんな言葉を吐きながら、アルミラージはおもむろにフードをはねのけた。


 豪奢な金髪が、ふわりと背中にまで流れ落ちる。


 どうやら、女……であるらしい。水色の瞳が涼やかで、少年ぽい顔立ちをしてはいるが、たぶん女だ。


 とてもすらりとしていてスタイルが良いので長身に見えるが、身長自体は宇都見より少し高いぐらいかもしれない。


 マントの下には、同じような色のローブを着ている。あの修道服姿のイカレ女と大差のない、時代錯誤ないでたちだ。


 顔立ちも表情も優しげで落ち着いており、立ち居振る舞いは優雅きわまりない。


 まったく幻獣というやつは、ずいぶん個体差の激しい存在であるらしい。トラメとも、ラケルタとも、ギルタブルルとも、髪が長いという他には、まったく似たところのないやつだった。


「グーロの主であられるイソツキミナト殿。これは、わが主サイ・ミフネから貴方にむけられたメッセージです」


 と、その澄みわたった春先の空みたいな瞳が、おだやかに俺を見る。


「主のもとで保護しているヤクモミワの証言から、貴方たちの関係性は知ることができた。ただし、貴方がたが『名無き黄昏』の一員であるか否かは、いまだに確証がつかめない。それを判断するには綿密な調査が必要であるが、主もできれば早々に決着をつけたい。よって、忌まわしい邪教の魔術道具をもちいて召喚せしめた幻獣の身柄を主の手にゆだねるならば、とりあえずは反抗の意志はないものと判断し、これまでの罪も不問と処す……」


「ふざけんな。俺たちが何の罪を犯したってんだ?」


「まだメッセージの途中ですよ。……この処断に不服あらば、武力をもって貴方の幻獣を討ち倒し、貴方の身柄もヤクモミワと同様に主のもとにあずかることになる。すべての調査が完了し、『名無き黄昏』とは無関係、という答えが得られたあかつきにはすこやかなる未来を約束するが、できれば平和裡に解決したい……」


「おんなじことを言わせるなよ。昨日だって、なんべんも言ってやったはずだぜ。ふざけんな、ってな」


 トラメやラケルタを連中に引き渡す。それで得られる「すこやかな未来」なんざ、クソクラエだ。


 アルミラージは、きらきらと輝くプラチナ・ブロンドの巻き毛をかきあげながら、困ったように笑った。


「了承してはもらえませんか? 僕も荒事は回避したいんですけどねぇ。だって、そこのグーロは僕なんかよりよっぽど強い力を持ってるんですもん。一対一じゃあ、勝てる気がしない。……まあ、だから、今後は一対一の勝負なんて挑みませんけどね」


「……あの魔術師と力を合わせれば、我を討ち倒すことも可能、と言いたいのだな」


 トラメの口調はいつも通りだったが、その双眸だけは臨戦態勢のように強く光っている。


 アルミラージは、くすりと笑った。


「サイは、とっても強いですよ。それに、幻獣のあつかいにも長けている。彼のように強力な術者に召喚されて、僕は幸運です。……いっぽう貴女がたは不運でしたね、グーロにコカトリス。まさか魔術師でも何でもない、ただの子どもに召喚されてしまうだなんて。呪うべきは、何の力も知識もない人間にでも儀式を成功せしめてしまう、あの邪教徒が作りあげた暗黒の石版、ですね」


「……貴様が『邪教徒』などという言葉を使うのか、アルミラージ。そんな区分は人間のさだめたものであり、我らにはまったく関わりないことであろうが」


 いくぶんいぶかしげにトラメが言い、アルミラージはすっと微笑をひっこめる。


「あれを作ったのは『邪教徒』ですよ。現し世も隠り世も関係ない。この世界の黄金率に背いた存在です。あの石版自体はただの魔術道具ですから、僕やサイはドミニカのように、それを使った人間に罪が生じる、とまでは思いませんが……あれを作った連中だけは、許されざる存在だと思っています。『名無き黄昏』とは、僕たち隠り世の住人にとっても忌むべき、討ち倒すべき存在なんです。だから僕は、サイたちに心から賛同して、行動をともにすることができる……」


 そこまで言って、アルミラージはまた微笑した。


「と、ここで熱弁を奮っても甲斐はありませんね。まずは貴女の主の処遇です。イソツキミナト殿、貴方のお気持ちに変わりはありませんか?」


「ありゃあしないな。手前らみたいなゲスどもの言いなりになる気はねェよ」


「それは残念です。……もっとも、ここだけの話、貴方の処遇をめぐっては、僕とサイの意見はまったく反対の方向をむいてしまっているのですがね」


 と、水色の瞳が、再びトラメを見る。


「何が反対かというとね、グーロ……サイは、貴女だけを滅して、イソツキミナト殿を救おうとしている。いっぽう僕は、貴女の主人だけを滅して、貴女だけを救いたいと考えている。僕はサイのことが大好きなんですけれども、やっぱり異なる世界の住人である、という壁は越え難いようで。サイは現し世の住人を、僕は隠り世の住人を、それぞれ重んじ、救いたい、と考えてしまうようなのです」


「……くだらんな。我にとって重要なのは、我が身と、我が契約を結んだ相手のみ、だ」


「おやおや。やっぱり顔を合わせたばかりの僕には、あまり心情を吐露する気分にはなれないのですか? 貴女は僕なんかより、ずっと、ずうっと慈愛に満ちた存在であるように見受けられるのに」


 トラメは、小さく首をかしげた。


 同時に、アルミラージはいささかならずあわてた様子でホールド・アップの姿勢を取る。


「やめてください。どうしてそんな怖い目をするんですか? ……わかりました。貴女の心情を見透かしたような発言は慎みます。だけど、僕は正直に話しているだけですよ。サイからのメッセージを届けるついでに、自分の気持ちも貴女に伝えておきたいなと思ったんです」


「……どのみち、貴様がどんな心情でいようと、この現し世では契約者の意志に従うしかあるまい。我らはかりそめの身にて、かりそめの生を過ごしているだけなのだからな」


「それはもちろん、そうなんですけどね。……だけど、現し世と隠り世がここまで乖離してしまった、この現状は本当に黄金率に従った結果なのでしょうかね? 『邪教徒』たちが再び力を盛り返したとき、このように不完全な世界に生きる我々に、果たして勝ち目があるのかどうか、僕はとっても心配なんです」


「……」


「だから僕は、貴女のように強力な幻獣には、滅ぼされたり封じられたりしてほしくない。来たるべき災厄の刻に備えて、元気に生きていてほしいんです。だから、こんな無力な契約者のもとは離れて、もっときちんとした魔術師に召喚されてほしいのですが……」


「無為な話だな。我らに契約者を選ぶことはできん。どんなうつけ者でも、我にとっての契約者はこの青二才と定められてしまったのだ」


「……ですよねぇ。サイの許可なく人間を害してはならない、という誓約で縛られてさえいなければ、僕がこの手で解放してあげられたのに。まったく、口惜しいかぎりです」


 つまりそれは、俺のことを亡きものにしたいという意味なのだろうなと、俺は憮然とする。そんな会話は、俺のいないところでするべきだろうが、このウサギ野郎め。


 アルミラージは、気を取りなおすように咳払いをして、俺たちの姿を順番に見回していく。


「まあ僕個人の感慨はそれぐらいにして、メッセンジャーとしての本分にたちかえらせていただきますけれども……貴方がたに、勝ち目はないですよ。サイやドミニカは強力な魔術師ですし、ミュー=ケフェウスも、まだ幼いながら途方もない力を秘めた幻獣です。さらに、何かの間違いで僕たちを討ち倒すことができたとしても、貴方たちは解放されません。また新たな魔術師が本国から派遣されて、サイたちの仕事を引き継ぐだけです」


「……『暁の剣団』とかいう、ふざけた組織のことか」


「おや。もうその名前までたどりついていましたか。それなら、話は早い。かの魔術結社には、サイと同等の力を持つ魔術師が何人もいます。サイとドミニカが派遣されたのは、ただこの国の血が流れているから……ただこの国の言葉をあやつることができるから活動しやすかろうと、それだけの理由で選ばれただけなのです。もしもサイたちが敗れるようなことがあれば、さらに強力な魔術師が派遣されるだけなのですよ」


「だからって、手前らの勝手な言い分に従う気にはなれねェよ。平和裡に解決したいなら、もっと穏便な内容を考えやがれ」


 俺あてのメッセージだというのだから、率先して俺が答えてやることにする。


 アルミラージは、ふと何かを思い出したかのように、うっすらと笑った。


「穏便な内容、ですか。……そういえば、もうひとつだけ道がありましたよ。貴方もグーロも滅されずに済む、ただひとつの道が」


 どうせロクでもない道なのだろう。そう思って微塵も期待はしていなかったが、それは予想をはるかに上回るぐらいロクでもなかった。


「それは、貴方が『暁の剣団』に入団することです。これまでの生活をすべて捨て、『名無き黄昏』を滅ぼすために身命を注ぐ……それが可能なら、団長に取りはからおう。ただし、絶対に貴方は承諾しないだろうな、とサイは言っておりましたが」


「だったら、答える手間ははぶいていいか? くだらなすぎて、アクビも出ねェや」


「そうでしょうねぇ。この国ではまったく『名無き黄昏』も地下から姿を現していないようですし。そんな危機感もない人間が、そうそうそんな道を選ぶわけもありません」


 アルミラージは、気取った仕草で肩をすくめる。


「……ただし、この国にも『名無き黄昏』は存在しますよ。あんな石版が存在すること自体が、何よりの証拠です。あの浦島琢磨という人物はとりあえず嫌疑も晴れたようですが、いずれはあの方の父親がいかなる人物だったのか、それを探索する任務にも移行することでしょう。まったく、いくら手があったって足りませんよ」


「……」


「そして、老婆心ながら忠告しますと、貴方とグーロがともに生き残れる道は、まず間違いなくその一本だけですよ。最初に告げたサイからの提案を受け容れるならば、グーロは滅されるか封じられるかですし、受け容れないならば……貴方もグーロもともにただでは済みません」


 不穏なセリフを吐きながら、アルミラージの水色の瞳に、ふっと人をあわれむような光が浮かぶ。


「ね、イソツキミナト殿……貴方は何だか普通の友人に接するみたいな態度でグーロと過ごしているように見受けられますが、しょせん我々は別世界の住人同士なのです。おたがいに好感を抱きあうことも、時には愛情を抱きあうことすら可能だとは思いますが、けして理解しあうことなどはできない。それでもそのグーロとともに生きていきたいと望むのならば、『暁の剣団』に入団するという道も、あながち的外れではないかもしれませんよ。ともに幸福をわかちあう友人になることは不可能でも、肩を並べて闘う戦友になることぐらいは可能だと思いますので」


「戯言だな。アルミラージよ、貴様はこの魔術師でも何でもないとぼけた青二才に、魔道の理だけを唯一の規範とする魔術結社に入団する、などという所業が為せるとでも思うのか? 役者不足もはなはだしいわ」


 俺が答えるよりも早く、トラメがアルミラージの言葉を断ち切った。


 アルミラージは、いくぶん目を丸くしてトラメのほうに視線を動かす。


「グーロ、貴女は……」


「貴様の顔も、声も、飽いたな。言うべきことを言い終えたのならば、とっとと消えて失せろ、アルミラージよ」


 本当につまらなそうな口調でトラメが言い、アルミラージは少し傷ついたように眉を曇らせた。


「それでは、最後のメッセージです。魔術師としての秘匿を守るため、部外者の立ち入れぬ場所にて、最終的な答えを聞きたい。本日の午後十時、使者をよこすので……って、それはどうせ僕のことなんでしょうけど……その言に従って指定の場所までおもむくこと。断れば、ヤクモミワの生命はない、とのことです」


 今まで頑なに無言・不動だったラケルタが、殺意をこめて、アルミラージの姿をにらみつける。


 それを制するように、トラメが一歩、進みでた。


「伝言は、終わりか?」


「終わりです。これにて帰らせていただきますよ」


「そうか。ならば手間をはぶいてやろう」


 言い捨てざまに、トラメがアルミラージに跳びかかった。


 その左腕の指先が、あわてて跳びすさったアルミラージの胴を引き裂く。


「ひどいなぁ。最後の最後で、乱暴をはたらくなんて……」


 苦笑をはらんだ、アルミラージの声。


 マントの生地が宙に舞ったが、アルミラージの肉体がダメージを負った様子はなかった。


 それでも、その姿は昨晩と同じようにさらさらと輪郭を崩していく。


「だけど、貴方がたの言葉はすでに僕の耳を通してサイに伝わっています。またのちほど、今度は水先案内人として参上しますよ……貴方がたがどのような道を選ぶのか、僕も楽しみにしておきます」


 瞬く間にアルミラージの姿は消え失せ、そこには何も残らなかった。


「……何を苛ついてるんだよ、トラメ?」


 最後の攻撃はトラメっぽくない振る舞いだなと思ってそう尋ねたのだが、トラメはそっぽをむいたまま何も答えなかった。


 宇都見が、心配そうに俺の腕を引く。


「ねえ、なんだか、とんでもない話になってきちゃったね。……磯月、どうするの?」


「どうするもこうするもねェよ。相手が何をほざこうとも、俺たちのやることは変わらねェだろ。……八雲を、無事に取り返す。それ以外のことは、知ったこっちゃねェや」


 空元気だということは否めない。


 しかし、今の俺には虚勢を張ることぐらいしかできなかった。


「……珍しく自分の立場をわきまえているではないか。馬鹿の考え休むに似たり、だ」


 と、そっぽをむいたはずのトラメがくるりとむきなおってくる。


「我はこれまでに幾度か魔術師同士の抗争に駆りだされたことがある。おのれの理念に身命を賭す覚悟がなければ、とうてい生き抜けるような世界ではない。あのようなたわけた言にのせられて魔術結社などに身を投じても、あっというまに犬死にするだけだぞ」


「言われなくても、あんな連中の仲間になる気になんざなれねェよ」


「うむ。そんな愚挙に出るぐらいならば、素直に我の身柄をきゃつらに引き渡したほうが、百倍利口だ」


「……お前、俺を馬鹿にしてんのか?」


 発作的に、俺はトラメの胸ぐらをつかんでしまった。


「俺が自分かわいさにそんな真似をするとでも思ってんのかよ?」


「ちょ、ちょっとやめなよ、磯月ってば」


 あわてて宇都見のやつが取りすがってきたが、そんなもんは無視だ。


 俺は、頭ひとつぶん低いところで黄色く目を光らせているトラメの顔を、おもいきりにらみつけてやった。


 にやり……と、トラメがひさかたぶりに笑う。


「そうしない、と言うのならば、きゃつらを完膚なきまでに叩きのめすだけだな。その後の顛末は貴様の才覚しだい……ミナトよ、貴様にこの救い難い状況を打破せんとする意志と覚悟があるならば、我が策を授けてやろう」


「……策?」


「きゃつらを効率よく叩きのめす策だ。真正面から相対しても退けられぬ相手ではないが、それでは貴様の寿命もすぐに底をついてしまう。こざかしい魔術師どもが相手ならば、それ相応のあしらい方、というものがあるのだ」


「……何だか今回はアクティブじゃねェか、トラメ」


「あくてぃぶ? ……ま、あちらのうつけ者との約定もあることだしな」


 と、黙りこくったまま動かないラケルタのほうを横目で見やる。


「で。いつまで貴様は我の体に手をかけている気なのだ? 腹ごなしの運動がしたいという心づもりならば、つきあってやらぬこともないが」


 身内同士で取っ組み合いなどしている場合か。俺はトラメのジャージから手を離し、その代わりにその頭をぐしゃぐしゃにかき回してやった。


 トラメは、ものすごくうるさそうに顔をしかめた。

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