060話 総長、駄犬に追い込みをかける(後編)
<セレンサイド>
いっぱい、りんちゃんに、かわいがって、もらった、うれしい!でも、これは、めかみさま?のおかげ、りんちゃん、めかみさま、わたし、まもるの!そのため、もっと、もっと、もっーーーーと、つよく、なるの!ぜったいなの!・・・あの、おおかみの、おばさんには、まけないの!
「セレンちゃ〜ん、僕にも抱きついてよ〜」と、じーじがきた。りんちゃん、そば、あんぜん!周囲の安全を確認して、セレンはロベルタの胸に飛び込んだ。
2mの巨躯になった狼の姿に少し驚くロベルタだったが「僕の愛はそんなことでは変わらない!」と抱きついたが「やっぱりかわゃしびびびびびびびびびびびび〜」黒焦げになって失神した。
<イツキサイド>
「ほら見ろ、急に増やしたから雷の力がダダ漏れだ。お祖母様は自分の魔力だから影響ないけど・・・他は、ああなるんだよ。雷に負けずに可愛がれる猛者はどれだけ居るのかな?」
「「ぶくくく・・・いい気味ですね(だな)」」
「ほら、セレン!カレン様にも可愛がってもらえ!GO!」・・・速度が段違いになったセレンは最高速でカレン様に飛び込んだ!
「セレンちゃん!まっぐぼっ!?ばゔえうええええええええええええぼえ〜」さくっと黒焦げになって失神した。
「おい、ウェンディ!倍返しの機会だ!」「・・・分かった!」
「セレンよ、我がパートナーのイザベルも、お前が可愛くて仕方がないようだぞ、GO!」
「裏切り者〜!ウェンディなんて大嫌い!」
イザベルお姉様は慌てて逃げようとするも、セレンは最高速でイザベルお姉様の懐に飛び込んだ。
イザベルお姉様は氣の障壁で避けようとしたが、私が綺麗に消し去った、それだと罰にはならないからね。
「イツキチャボーーービカビカビカビカびーーーー!」無防備状態で黒焦げになって失神した。
「ぶははははは!これは、最高の気分だな〜!」
「もう許してやるか?ウェンディ!」「うむ!修行も終わりだ」
わだかまりは消えたようだ。もちろん私もね!
「そうだ、瑠璃にお願いがあるんだ」「なんでしょうか?」
「あそこで、コソコソ逃げているやつ居るだろ?あれは私の眷属でヴィマーナと言う、体が鈍っているようだから、眷属同士で挨拶がてらに遊んであげてくれる?」
「かしこまりました」「あれは、元神の眷属だから・・・とても頑丈だ!手加減は一切不要!」
「げ!?イツキ様酷い!」
「セレン!一緒に遊ぶぞ!」「わふ!」
・・・20分ほど(予想以上に粘って、イツキの評価が上がった)で、浅黒い肌のヴィマーナが黒焦げになった氷の彫像として確認された。
「攻撃はてんでダメですが、防御は中々のものですね。」
「あの金色の装備は全属性耐性があるそうだ。金竜ウェンディの鱗を纏ってる感じ?」
「それは、手強いはずですね」
「まあ、今のところは、ろくな攻撃がないから焦ること無く倒せるんだけど。」
とりあえず、創造錬成で荷車を作り、そこに白い球体に浸かった黒焦げの物体3体とお祖母様を積み込む。
セレンが馬役になって異空間の外に出た。「これはセバスに渡してね」「わふ!」
「イツキ様」「ん?」「あの笑顔の作り方は、どうされているのですか?」「ああ、あれはね。」詳細を説明する。
そもそも神威は、魂を神聖属性に染めた時に発することが出来る。その神聖属性の神威を込めた笑顔が【天使の微笑み】。で、暗黒属性を魂に染めた神威の笑顔が【悪意の散華】となる。
「当然だけど、神聖属性の笑顔は人の心に好意と安心を、暗黒属性の笑顔は不安と不審を、ってところだね。」「・・・私には使いこなせませんね」
「正直なところ、神聖・暗黒は魂に悪影響を与えるから、覚えないほうがいい。ほら、神って絶対正義って感じだろ?あれは神聖属性に染まった結果なんだ。」
「確かに神は極端ですからね・・・私がイツキ様の眷属になりたいと思ったのも、その違いがあったからかもしれません」
「正直、神の絶対正義って気持ち悪いもんね」・・・自分が正義って声高に言いい、気分次第で命を弄ぶ存在、好きにはなれない。私も片足突っ込んでるけど、命を簡単に摘み取ることはしたくない。
ただ、他人の命を軽く弄ぶ輩には容赦しないけどね!盗賊とか。
「そういえば、瑠璃は小さくなれるの?」と聞くと「はい」と言うと1m程の狼の姿に縮んだ。
「よし、しばらくはその姿で、私達と一緒に行動しよう。精霊女王の悪夢を攻略するために、仲間を増やすために・・・なら冒険者ギルトに登録するかな?瑠璃は従魔として登録しよう」
そういえば、天界ガイアでは冒険者になれず、天界マーキュリーでは王城ウロウロしただけで終了したんだっけ?ここで、ようやく冒険者になれるんだな、楽しみだ。




