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033話 総長、深淵帝からのご招待を受ける

ゲートを3人でくぐると・・・そこは体育館ほどの広さがある、真っ暗な鍾乳洞内だった。


「・・・さくら、鬼熊部屋リニューアルしたの?でも、ちょっと趣味が悪いぞ、これ?」

「いや、私も久しぶりに帰宅したので・・・って、明らかに鬼熊部屋とは違うだろ!?座標を間違えたのはお前だろ!伊月!!!」

いや〜?ゲートを開いたときは間違いなく部屋の看板前だったぞ?・・・もしかして妨害された?


「どうやら、横槍を入れられたようですね・・・相撲部屋という桃源郷への初来訪と『鬼隠』関との運命の出会いを邪魔するとは!!!」と、元アマティエルことリキシエルさんは、別な意味でご立腹だ。


真っ暗なので、とりあえず「100w LED球!」・・・さくらが微妙な顔をしているが、イメージが大事なのよ!・・・を100個程作成して、鍾乳洞全域に飛ばすと・・・ん?銀色に輝くあれは・・・金属のロボット!?体型は恐竜型で体長は10mほどか?


その金属の恐竜からは濃密な瘴気が金属の輝きを曇らせるほどに溢れている・・・そういば、ここ瘴気臭いな、浄化しておくか。

「くん煙剤(超盛り)、アース◎ッド神聖」を魔法で生成して発動する。神聖な煙が辺りに充満して行く・・・さくらがまた微妙な顔で見ているが、こういう適当なやつでダメージを与えるのが、相手への精神攻撃になるんだよ〜!


「き、貴様〜!!!我をゴキブリ扱いするつもりか!!!!」・・・ほらね!

「いや〜、こんなジメジメしたところにコソコソ潜んでいるから、てっきりフナムシかゴキブリかとwww」とこき下ろすが・・・あれ?こいつの瘴気に覚えがあるな?


「ふん!・・・お前を幼少時に抹殺出来ずに残念でならないよ。我が名はな」金属の恐竜が話している途中に、伊月は瞬時に距離を詰め、アッパーカットを決める!


「ごぅげーーー!?」


巨体が浮き上がる程のアッパーカットの後に、顔の右側面を蹴りつけると顔自体が消失した・・・伊月の蹴りはコントロール不能の常時全力攻撃なので、ある意味当然なのだが。


「ありゃ!?怒りに任せて蹴りをいれちゃったよ!」


<さくらサイド>


隣の伊月の気配が消えたと思った瞬間の凶行だった。相変わらず強さの底が分からないな。隣のリキシエルも呆然としている。まだ認識が追いついていないようだ。


「ありゃ!?怒りに任せて蹴りをいれちゃったよ!」


あっけらかんとする伊月に「いきなりあれは・・・」と苦言を呈す。が、未来視で伊月を危ぶみ、生誕時より瘴気を送り続けて、伊月自身の殺害と周囲の憎悪を助長した存在だと聞くと「あいつがそうか!?」と苦言が殺意に塗り替わる。

「まあ、あれ本体じゃなさそうだから・・・根絶するのは面倒そうだ」確かに、まだ気配を感じる。たやすく滅することが出来る相手ではないようだ。


『ふふふ、ご理解頂けて助かる。我は深淵帝。過去にメシアとして生を受けたが、黒人という理由だけで教会勢力に殺され続けて、今はただの怨霊の類だよ。』

うむ、伊月が『メシア計画』に巻き込まれそうだと、その大本の原因を立花達が話してくれたな。確か黒人のメシアで、名は『キンバム』だったか。白人至上主義の教会勢力が、黒人を認められずに何度も殺害、毒殺、刺殺、絞殺、焼殺等々、行ったが、すぐに復活してしまう。最終的に密閉容器に閉じ込めて、何処かの深海に沈められたはずだ。殺しても死なないなら、寿命が来るまで閉じ込めておけば良いじゃない?という気狂いの発想だな。


その後、神との契約を破った人類にメシアが生誕する事はなくなったが、神は第一次世界大戦中に親切にも2回目以降の警告はしてくれたらしい。しかし、それすらも教会勢力は握り潰して、2回目の世界大戦も不可避となったそうだ・・・3回目前にようやく気づいて、世界政府を作って回避中とか。完全な人類の自業自得だがな。


『今回は自己紹介のために呼んだだけだ。決戦は後ほど!最高の舞台を用意すると約束しよう・・・未来視では、お前を滅しないと私には先がないようだからな』その後、深淵帝の気配は消失していった。


「いや・・・あんたより伊月殿・・・様のほうが千倍は恐ろしいぞ?よく勝負する気になるな・・・うちの天界神よりすごいんじゃない?」と、震えが止まらないリキシエルが呟いた・・・気持ちは分かるぞ。



<伊月サイド>


くっさいゴキブリを逃してしまったが・・・まあ、いい。最終的に部下にして、こき使おうと思っているので、向こうが来る気なら問題ない。

「よし、今度こそ鬼熊部屋に行こうか」というと、なぜかリキシエルさんが直立不動で「はい!よろしくお願い致します!」と体育会系のノリになっていた・・・まあ、いいけど。



<リキシエルサイド>


伊月がゲートの準備を始めると、すぐに思念波を仲間に送る『至急、至急、大至急!!! 戦闘停止!停止停止〜!!!伊月殿・・・伊月様は天界神サターン様クラスの神と判明!即刻降伏して恭順の意を示せ〜!!!』

併せて、深淵帝との戦闘映像も転送する・・・頭が吹き飛んだ時しかまともに写っていないが、これで実力が分かるだろう。


「さくら殿!今すぐ指揮官クラスの戦闘を停止させます・・・伊月様にお執り成しをお願いします!・・・もちろん鬼隠への執り成しもよろしく!」・・・ちゃっかりもしているリキシエルだ。

「ああ、それは大丈夫だと思うぞ。伊月は女性であれば概ね寛大だ・・・女神マーキュリーも伊月の眷属になって、すっかり懐いているぞ」更なる爆弾追加に再度固まるリキシエル。


『追伸!追伸!追伸!・・・やばいぞ!既に天界マーキューリーの天界神は!既に既に既に!?伊月様の眷属になっているって!さくら殿は嘘はいわん・・・伊月様ヤバスギ!・・・ただ、朗報もある!女性には寛大だそうだ、私達・・・まだ助かるぞ!・・・ついでに私は婿も頂けるしな』・・・色々と必死なリキシエルであった。



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