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029話 総長、瞑想にふける

<立花サイド>


女神が起きてから一週間、伊月は正座した状態のまま目をつむり瞑想しているようだ。時折ふわふわと浮いていたりもしている。声を掛けても一切反応しない。伊月に反応してか?最近は霊的なもの?が神の座をうろついているので(女神は否定してた)寝付きも悪い。

こういう状態の伊月は、次に何を仕出かすのか?と一番怖いのだが・・・バカが二人、このデンジャラスゾーンに自ら挑むようだ。


「おう!ララム!主は瞑想で隙だらけだ!・・・お礼参りをやっちまおうぜ!」と発言しているのは、ダークレッドスライムの雑魚ざこだ。ここでは最弱なため、今まで比較的大人しかったが・・・弱者?を見つけて悪いクセが出たようだ。まあ伊月が気に入っているようなので問題ない。


「さすがだ!我が友よ!俺も犬っころとか言われ続けて少々腹に溜まったものがあるしな」この発言は神獣ララムだ。私は幻獣や神獣大好きだが、このバカは例外だ。どうやら最弱No1とNo2のバカ同士で仲良くなったようだ・・・ちなみに今ではララムよりホーリースライムになった皐月さつきのほうが強いのだ。いち眷属に負ける神獣とはいったい・・・

伊月に心酔するものほど、強さのバロメーターの上がりが早い。あの天性ともいえる戦闘スキルを熱心に見ていれば、自然と経験値が上がるのは周知の事実なのだが・・・バカだから仕方がないのですわ。


囮となった神獣ララムが真正面から、新たに得た【聖焰】を牙と爪に纏い急襲する、もちろん聖焰は伊月が教えた力なのだが・・・仮にも恩義ある相手に、こいつは恥を知らないのだろうか?

だが、伊月の周囲3m手前で透明の壁に激突した「ガッ!?」・・・何?あの障壁?魔力も氣力も感じない。いつもの隠蔽?でも、わざわざ隠蔽をする必要はないはず。しかも、障壁とはなにか違うような?


そして伊月の背後から雑魚ざこが近づき、腐食効果を込めた豪炎を吐き出す・・・これも伊月の発案だ。さくらとこのはにボコボコにされていた雑魚ざこに反省会を開き色々教えていたのだ。それを全力で発動って・・・この子にも感謝という二文字は存在しないのだろう。

だが、その攻撃も3m手前で停止?した・・・やっぱり障壁とはなにか違うようだ。


<伊月サイド>


私は最近、不可思議な力に出会った。それはナチス・タルタリアンの・・・ゴ?だったか、まあどうでもいいや!アレが目覚めた後に使った力だ。物体を浮かせてこちらに投擲したのだ。普通の人なら怪我程度の微弱なものだったが・・・魔力?と初めは思った。でも、それなら隠蔽されても分かるはずだ。なら、あの力は?

配下の変態に聞くために天界ガイアに行き、蹂躙コースを実施したところ、恍惚な笑顔で喜んで教えてくれた。どうやら純血のタルタリアンには空気中のエーテルというエネルギーを取り込み活用する力があるようで、それが食事にもなるようだ(だからスライム部隊は水施設のみを攻撃したのか、農業・畜産施設がないから)。

なお、アレが見せた力は念動力というようで、エーテルを松果体に集めて発する力のようだ。ちなみに配下のクローンモドキには使えないそうだ。

氣力は生命の活性化、魔力は創造力、ならエーテルで得られる力とは、物質干渉力!?・・・それが超能力ということか。と認識した瞬間!大気に第三の力【エーテル】の存在を感知することが出来た・・・これは、どの力よりも濃密だ。エーテルの水の中にいる感じで、他の力はエーテルの中を泳ぐ生物みたいだ。

これはエーテルの海だね〜 では、さっそく松果体で・・・松果体って脳のどの辺り?知識では知っているけど・・・まあ、分からなければその力を辿ればいいだけだ!そして調べ尽くそう!との理由で瞑想を開始したのだ。


それから一週間、松果体の位置を認識して、その力を理解するために研鑽を深める・・・ふむふむ、物質に超能力を行使するとエーテルの海を伝達して物質周りのエーテルが反応して操作出来るのか!?自身に行使すれば移動、おっ!?透過も出来るのか〜・・・おいおい、きちんとイメージできれば空間のエーテル自体を固定して操作できるのか!?奥が深いな・・・でも、長時間使うと頭痛が起きる。気をつけよう。

その後、念話(うめき声で、立花・はるかをビビらせた)、念動(ポルターガイストで、立花・はるかをビビらせた)、引き寄せ(マキナ、むっちーに使用、二人共驚いていた)、透視(・・・さくらの胸、すげー!)、空中浮遊(羽と併用するか)、空間(実際はエーテル)操作(あそこの空間固定!あ、ジャンヌが躓いた)と力を把握していたが・・・

・・・過去視と未来視か。これは扱いが難しい。過去視は物体が見てきた情報を入手出来る力、人族からもね。代償は頭痛が酷いことだ。

未来視は未来?のエーテルから不定期に送られてくる電波情報?警報?のような感じだ。たまに当たる程度の占いといえばわかりやすいか?これについては自分では操作出来ない。流石に未来のエーテルに命令を出すなんて出来そうもない・・・いや、なんか出来そうな気がするが、事前に未来が知れたら面白くないのでやめておこう。

とりあえず、一週間松果体を鍛えに鍛え、ある程度モノに出来た!・・・丁度バカが攻撃してきた、いい実験体だ・・・超能力で周囲の空間を固定。物質には効果大!魔法も発現してしまえば物質なのだ。これを通り抜けられないようだ。ただ、氣力や魔力を纏う強い力には押し負けてしまう。上位の力には脆いようだ。

空間を手の形に固定して、操作!おおっ!自由に動く!よし、捕まえた!【エアハンド】だね。もう3つ手を作って殴ろう!・・・さて、引き寄せで岩を持ってきて、叩きつけよう!うんうん!これは使えそうだ!・・・課題は長時間使用の頭痛と追加効果で魔法や氣力を付加出来ないことだね。


ボロボロになった二人を放り投げ、全員への招集を念話で行う。何事!?と集まってくる面々。まずは女神に「世界に満ちる力を知ってる?やつらはエーテルと言ってる」と質問するが分からないとのことだ。全員にエーテルの詳細を一通り説明する。すると立花が「人族固有の力」というのを文献で見たことがある、米ソでも研究していた、との事だった。なら神が知らないのも納得出来る・・・のか?


取り敢えず、大気中にある力を活性化させると・・・氣力は銀色、魔力は濃紫、神聖力は金色、エーテルは薄い青に見える。暗黒力は神の座には存在しない・・・私の周りにすべての色が密集している、エーテルも私の周りだけ濃く感じる。どうやらエーテルにも好かれているようだ。

「この力を取り込んで松果体で練る、だけど松果体は休眠しているようなので、たぶん時間は掛かる。でも、力を操れることが出来れば・・・透視でさくらの美乳を見放題よ!左胸下のホクロとかも!」などと言ったら、「なぜ知ってる!」と真っ赤になったさくらに追いかけ回されたよ。女の子同士だからいいじゃんね〜


「さくら、軽い冗談だよ〜『見たのは本当だろ!』・・・さて、氣力、魔力を混ぜたものに空間固定をする感じで・・・私はね、身体強化に加えて、体の外側にもう一つの筋肉を作りたかったの、でも非効率で諦めてたんだ。けど超能力でコートすると物質化が安定するのです!」早速、2つの力を練り込んで力を発動!伊月の全身を物質化した漆黒のインナーが覆い、その上にワインレッドのドレスが現れ、その上を黄金の軽鎧が覆った。そして、それぞれに超能力でコート(空間固定)をする。スカート部分には黄金のプレート数枚、胸鎧、腕鎧、脚鎧、頭には黄金のティアラがそれぞれ装着されている。


「う〜ん、いいね、理想の出来だ!・・・【剛力:極美きわみ】の完成だ!」周りはもう言葉もない。さくらが早速「力を試させろ!」と剛力を纏いながらぶちかましてくる。さくらは苦手の魔力も大分増やして、現在では力の混合を 氣力7:魔力3までになっている。

初撃をかわすと、そのまま突進してくることはなく、【胡蝶こちょう】を使い、縦横無尽に動き回りながら、キングを左手に装備、張り手や聖雷氣も上手に絡める・・・シャルは遠くで応援している。相撲を基本に、しかし相撲にはとらわれず脚を使った攻撃も臨機応変に交えていく・・・さくらの成長がとっても嬉しい。

だが!この鎧には届かない、力を送り維持し続けなくても物質化した鎧に変化はない。既に蓄積した力を逃がすこと無く、防御で使い果たしたら消える。だが、それまで効果は低下しないし、枯渇前に力を追加すればよいのだ。さらにインナー部分は外部筋力の役割を果たしており、攻防共に強化できた。アリスも頭の上で効果を観測しているが、とても驚いている。

また、空間移動は電磁力や魔力で移動していたが、重力、風圧、摩擦等の影響から逃れられない、緩和するのみだ。だが超能力はその理に全く影響されないのだ。100%私の理想どおり自由自在に動けるのだ。世界の理を覆す、神も知らいないこの力は一体何なのだろうか?・・・【反逆の力】こんな言葉が頭をよぎった。


「さくら!思いついた技を使うから、しっかり防御してよ!」「おう!受けて立つ」とキングをメインとした防御姿勢を取る。私は超能力で空間固定した腕を4本作成して、縦横無尽に超高速移動をしながら計6本の拳の連撃雨を降らせる。【阿修羅あしゅら五月雨さみだれ】って、ところかな?そして、さくらがボロボロになって動きを止めた瞬間に、超能力でさくらの周りの空間を固定して動きを止めた。【牢獄ろうごく】完成!

ちなみに、「タツキママブレス」とかセンスのない技名が好きだった伊月だが、覚醒の際に、服などの他に「変な名前の技名をつけない」と3姉妹で意識改革しているのは、内緒の話だ。


その後、全員とそれぞれ対戦したが、固定した空間・氣力障壁・魔法障壁をミルフィーユの如く9層重ねた障壁【イージス】、相手の打ち込みを受けた瞬間に、拳や足を固定する【枷掛かせがけ】も有効だった。どちらも剛力強化で破壊できるが、その間のスキは大きい。念動でマキナとむっちー、絆の3刀流で操作した【空蝉うつせみ】も効果的だ。更にこの力に氣力と魔力をうまく加えられたら・・・


女神以外のすべてが、周りに転がって休息している状態の中で、疲れも皆無で思考にふける伊月だった・・・もちろんアリスも途中参加して、疲れて休んでいる。

その後、業力ごうりきに超能力を塗布出来ないか試したが、力が弾かれて無理だった。先に【反逆の力】と頭によぎった通りなのか、超能力と神魔属性は相性が悪いようだ・・・これは面白い!


その光景を眺めながら「この方は、私達が認識している神ではない。一体何者なのでしょうか?・・・絶対悪ではないのは幸いですが」と疑問に思う女神マーキュリーであった。



みなの治療が終了した後に、超能力の啓発をしたのだが、神獣には使えない力だと判明(アリス調査)。落ち込む3姉妹をなだめるのが大変だった。

チーム月姫の4人には、それぞれ松果体を活性化させて、感覚を認識してもらった。ただ、それでも松果体の休眠は解けないようで、後は個人の努力次第なのだろうが、先は長そうなので、当面は氣力と魔力を優先してもらおう。


打倒ナチス・タルタリアンを目標に、力を強化していた伊月&女神合同チームだが、天界ガイアより呼び出しが来たのだ。

「え〜!立花とはるかの二人だけでいいでしょ〜」とダダをこねるのだが「何やらきな臭い事態が起きているようなの!一応・・・神になった伊月の話も聞きたいそうなの・・・一応、神だし」一応が余計だ!

そもそも、天界ガイアの神にでも奏上すればよくないか?との疑問に「その手段がないの」だそうだ。神の座までご機嫌伺いにでもいけばいいだろうに。


「仕方ないか!キュリちゃん!戻るときには、スイーツをお土産にするからね〜」とゲートを使って、天界ガイアへ帰郷するのだった。



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