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027話 総長、女神マーキュリーと会う

・・・このはがオカシイ!このはも陰湿に思考するタイプではないので、神聖属性の取得が出来るものと思っていたが、予想以上に闇が深い。

不思議に思い、ジャンヌ・ダルク、本名メリッサ、通称めいちゃんをみんなで締め上げてたところ、18年間ジャンヌが住処にしたせいで、暗黒属性との親和性が非常に高くなったと白状した。表面上はわからないが、私や四天王への黒い執着が増したことで、いわゆるヤンデレ気質になっているそうだ。

それが、私と四天王に常時向いており、めいちゃんとこのはのダブル暗黒属性で、闇化がどんどん進行していったようだ・・・なんで早く言わんのか!と問い詰めたが、私にびびったとかなんとか・・・こいつ本当にジャンヌ・ダルクの前世なのか?と首を捻ったよ。

でも、そうなら答えは簡単だ!「めいちゃ〜ん、でわ、あなたが神聖属性を取り戻しましょうね〜お友達のためにね〜」こいつの方を洗浄すれば良いのだ。もともと器は神聖属性なので大丈夫、いつもの繭で神聖力の液体の中で、このはもろとも洗濯したよ。もちろん最新のドラム式だwww・・・おかげで先程クリーニングが完了した。


「伊月殿、ご迷惑をおかけしたこと、お詫び申し上げます。この後はあなたに剣を捧げます!」・・・だれだ!って、感じで、ヘタれた汚れは一掃され、すっかりきれいなジャンヌ・ダルクに生まれ変わった。

だが、ヤンデレ化したこのはが、きれいになったジャンヌ・ダルクを感じて「伊月ちゃんが、めいちゃんだけにかまって、私に冷たい〜」と黒化して大変なことになった(たまたま、近くにいたタツキが、また食べられたwww)。最終的に創造召喚をして、このはにはエクトプラズムの【深淵のプリンセス】(このは命名)とジャンヌには妖精【光の天公】(ジャンヌ命名)を使徒としてプレゼントして、ようやく収束したよ・・・プリンセスが「おおおおっ〜」とおぞましい雄たけびをあげながら、このはにじゃれつく姿は、なんといっていいのやら・・・と初めは思ったが意外と人懐っこくて、天公同様にすぐにみなに馴染んだ。そして対極の属性なのにプリンセスと天公はとても仲が良い、共に私の使徒だからだろうか?

・・・また食べられたタツキは、しっかり叱っておいた。『常在戦場』だ!とね。今は3姉妹で、はるか(しょぼ戦担当)とさくらに鍛えてもらっている。立花は甘やかすので除外だ。


その後は、神聖属性のめいちゃんと暗黒属性のこのはでバランスが取れてきたのと、「プリンセス」に意識が向いて、落ち着いたよ・・・でも、まだ二人が力を与えることが出来ないので、私が与えるのだが、その度にすごい目で見られている。それを察した2体はますます私に懐く悪循環、早く気付いてほしいね。


強力な力を得る、というのは力だけを得るような単純な話ではなく、併せて肉体や精神にも多大な影響・負荷を与えるようだ。一般人でも、一躍有名になり有象無象から、ちやほやされると徐々に道を外れて堕ちていく、そんな感じなのだろう。まあ、その辺りは自分で乗り越えるしか無いのだ。


一通り、落ち着いたところで、神の座に密かに潜入していた「神域調査班」の一人に来訪の伝言をお願いした。女神は既に私の手が回っていることに驚いたようだが、素直に会談を了承した。

神聖龍王しんせいりゅうおう】に变化した、タツキに搭乗して、みなで神の座に向かう。途中で神獣ジェルエに道案内をしてもらい、無事に障壁を抜けると、女神の待つ神の座に到着した。

直後「誰が犬だーーー!!!」と神獣ララムが突進してきたので、そのまま投げ飛ばし「とりあえずあいさつは後で、散歩して落ち着かせてくるよ」と神獣ララムをボコボコにしてきた。

生意気にも、神聖、風、火の3属性を使ったが、素質におごった力任せでとっても弱かった。きっと弱者しか相手にしたことがないのだろう。これは私の娘達も似たようなものなので、もっとスパルタでの教育をしようと心に決めた・・・頭の上にいるアリスがブルっとしてた。

アホの神獣ララムは四肢を縛って、引きずって会談場まで移動したのだ。


「よくぞいらっしゃいました、伊月殿と眷属のみなさま。・・・まずは、私の神獣の暴走をお詫びします」と冒頭から女神マーキュリーに謝罪された。

しかし、女神をしっかりと見た瞬間、私の怒りは一気に頂点に!「この・・・バカヤローーーーがーーーー!!!」と叫び、残りの神獣4体をぶん殴り、女神を拉致した。


「「「「『『『!?』』』」」」」驚く仲間を放置。女神を抱きかかえ「女神に力を循環するので協力しろ!」とエネルギー達に言いながら、女神との間でエネルギーの循環を行う。女神はとても心地よさそうだ。


「きさま!女神様の拉致が目的か!」と騒ぐ猿を殴り飛ばし「エネルギー不足で消滅してもいいなら返すよ」と、少し落ち着かせてから、現在の状態を教える。

「この女神は、過去の大崩壊で力を使い果たしたんだろ?それなのに、回復途上でこき使ったらエネルギーがすぐに枯渇するの、当たり前だろうが!配下のくせにそんな事も分からんのか!」と叱っておく。

・・・まあ、神獣ジェルエが、私の力を感知して目覚めた、ようなことを言っていた・・・女神が慌てたのは私のせいなのだろう、だが余計な事は一切言わない!・・・もしかしたらナチス・タルタリアンの活動のせいかも?そうだ!きっと、あいつらのせいなのだ!と責任の擦り付け先を決める。


「女神マーキュリー!暫定措置であんたを私の眷属にするぞ!それでエネルギーを安定供給出来る、期限は自立回復出来るまで、それでいいな!(まあ、眷属解除の仕方は知らないけどね)」

「わかりました、しばらくお願いします」と言うと、深い眠りについた。


その後、女神が目覚めるまでの間、神獣連合(女神の神獣と私の3姉妹)vs チーム月姫+私連合で、模擬戦を繰り返し鍛え上げた・・・女神が目覚めるまで1ヶ月ほど掛かったので、途中に元玄武も加え、大変有意義な教育が出来たよ!



少し過去に戻り、元玄武の話をする。


繭に閉じ込められ、意識を失う。気がつくと、伊月と向かい合っていた。「とっても可愛くなったよね〜」何?どういうことだ。

慌てて体を確認すると・・・・おい!これって・・・「そう、パンダちゃんだよ〜 あ、名前も決めていて『光輝こうき』ね!・・・あんたの初代契約主の名前なんでしょ!神武光輝って、虐待レベルのキラキラネームだよね」とお気楽にいうが、なぜ歴史に埋もれたあのやんちゃ娘の名前を知っている?

不思議そうな私に「ぷっ・・・そりゃ甲羅に「幻獣の支配者 光輝参上!」って書いてあれば、誰でも気づくと思うよ〜」そ、そんな落書きが・・・あやつめ〜!!!聞けば、皇宮の認識ではこの落書き?を神武天皇に無断で書かれた事をうらみ、非協力的なのだろうと。で、口外禁忌となったそうだ。・・・主が亡くなり、私だけ生き残りで寂しかったとはいえんな、今更だ。

「ちなみに、それはしっかりと背中に残しているよ」と言われ、確認のため見せてもらった。が『幻獣光輝の支配者 伊月参上!』と余計な記載が増えていた。嬉しく感じた自分がいたが、伊月には生涯秘密だ。


「さて、あんたの力なんだが、神聖属性と暗黒属性を使用出来るようになってるはずだよ!さすが無駄に長生きしているだけあって、力を付与しやすかったよ」と、言いながらステータスを見る


<ステータス>


名前:光輝こうき

年齢:対象外(不老のため)

性別:女

種族:大熊猫ジャイアントパンダ

存在値:対象外


<マスタースキル>

◎七宝行者:幻術士、虚と実を使い分ける

◎果心居士:結界師、神聖属性と暗黒属性を使い分ける

◎迷彩色(周囲の景色に同化可能)


<称号>

◎果報者:二人の素晴らしい主を得ることが出来た


<その他>

封印:神剣天叢雲剣あめのむらくものつるぎ



・・・こいつも、ツッコミどころ多いな。ただ拗ねると可愛げ皆無で面倒くさいのは熟知しているので称号「果報者」をイジるのはやめておこう。「なあ、結界は光輝の十八番だけど、なんで果心居士?」と聞いたところ「あの頃は、天皇家が貧困に喘いでおってな。儂も出稼ぎに出ておったのだよ。母屋が潰れそうなのに引きこもってもおれんしの」と、金を稼ぎつつ諸国漫遊をしたそうだ。

そして、幻術で人化して、世間知らずな光輝が色々とやらかしたところ、人々から畏怖を込めて「果心居士」「七宝行者」と呼ばれたそうだ。

「あの頃、色々な武将達にあったが、気骨があっていい時代じゃった!」とジジくさいこと(今はババくさい、か)を言っていた。ちなみに、豊臣秀吉は驚嘆すべき策士だったそうで、人材育成に励み、ひとかどの武将になった頃、信長の許可のもとに弟と自分を入れ替え、裏で暗躍して策略を巡らしていたそうだ。だから秀長の死去から豊臣家は落日していったのね。あと、上杉謙信は女性だったようで、神人族の血を引く3m近い巨漢だったそうだ。ムダ知識の多い光輝には、作戦面での教育を主にお願いすることにした。


そして「ついに見つけた!神剣天叢雲剣あめのむらくものつるぎ!光輝が持ってたんだね」私の眷属になっているのに正体分からずで、気になってたんだよね〜

「む?こやつは暗黒属性の剣でな。八岐大蛇を退治した際に出てきた二振りの剣の片割れじゃ!悪さするので封印してたのだ・・・こやつは、お主の眷属になっているのか?」と、いうことは、同一視されている草薙剣とは別、退治した際に二振り出てきたということか?


あ〜聞きたくないけど、聞かないと「ちなみに、悪さってなにをしたんだ。当然喋るんだろ?」・・・ほんと聞きたくはないが。「彼女は『女性はかわいい』『男は全て死ね』という、女性至上主義でな。血を受け継がなければならない皇室には非常にやっかいな存在なのだ。挙げ句にどこぞの村の男をすべて滅ぼしたりしたので封印したんじゃ」・・・とってもいい娘のようだ(伊月は男が大嫌いなのだ)。と、いうことで封印を解除してもらった。


「おっ・・・おのれ〜!!!玄武!!!あなたよくも私を・・・あ、あれ?あなた女の子になってたの?なんで早く言わないの、すっかり可愛くなって!女の子大好きよ〜!男の中で封印されてたので女性成分が不足しているの!ひ、久しぶりのおなごの肌!スリスリしたいわ!匂いもクンカクンカしたいわ〜」・・・やはり、過剰な力は頭をイカれさせるのだろうか?

光輝の身体中を5mはあるごっつい大剣に巻き付かれ「おい!こら!やめんか〜!股の匂いをかぐでない!尻は駄目じゃ!脇も駄目じゃ!気持ち悪いわ!」と、一通り騒いだ後、天叢雲剣がようやく落ち着き、私に気付いた。

「あら?あなたが私の主なの!?・・・ようやくだわ!こんなかわゆくも強大な方が主なんて、なんて幸せなの〜」と、巻き付かれた、よしよし。その後、男性抹殺トークでとても盛り上がった。なぜか光輝は肩身が狭げであった。もと男だしね。


「そうなのね!玄武は性転換して光輝ちゃんになったのね、グッジョブよ!伊月!」「私の仲間はレディースチームだから、基本女性のみだよ・・・ただ一人、困ったのがいるけど」と聖剣マキナの話となり「うげ〜!男と男の絡みなど、ヘドが出るわ」と大激怒。

あっ!?この子(愛称:むっちー)をブルーライン教のお目付け役にして、女性たちの受け皿にすれば!と思い立ち「私は他人へ主張の押し付けはしない」「なので、男と女、女と女、どのような恋愛でも、その娘が幸せなら拒否すること無く後押ししたい」「でも、同性愛は世間では肩身が狭いので、ブルーライン教で庇護・後押しがしたい」「マキナは男同士のガチホモしか興味がないので、女性庇護の共同経営者が欲しい」と説得。男性抹殺ではなく「女性大好きな女性の守護が出来るのはあなただけ!」「男性が大好きな女性でもかまわない!すべての女性を慈しみ、進む道をバックアップする、それが真の女性の守護者なのだから」「だからむやみに男を殺しちゃだめ!でも・・・この天界で、盗賊退治とかに率先して参加すれば・・・(にやり)。今度一緒に行こう!」と説得して、むっちーの取り込みに成功した。


「・・・お前は、ホント人使いがうまいの」と呆れられたが、封印して放置するにはもったいない人材だ!それに、今後神様関係と事を荒立てる際には、暗黒属性は必須だ。



そして、みなにお披露目しました。

初対面で緊張していた皆だが、光輝のパンダ容姿に大盛りあがりで「やめんか!」と怒られても、めげずにモフっていた。中でもさくらが一番輝いていたが、後で嫉妬に狂うシャルにキレられていた。

神剣天叢雲剣あめのむらくものつるぎについては、立花とはるかのがっかり感が半端なかった「三種の神器とはいったい・・・もしや、勾玉と八咫鏡も!?」と疑心暗鬼になっていた。いずれにせよ、インテリジェンスな神器は癖が強いのは間違いないようだ。

聖剣マキナとの相性を心配したが、お互い「真実の愛を庇護する」で意気投合したようで、ガチホモトークやレズトークで終始盛り上がっている・・・今日がブルーライン教の繁栄が約束された生誕日になるだろう。

ちなみに、聖剣マキナはジャンヌこと、めいちゃんのサポート、神剣天叢雲剣あめのむらくものつるぎは、このはのサポートをすることになった・・・まだ未熟な二人には心強い味方ではあるが、色々な教義を聞かされて、そちらの面では大変なようで、このはもヤンデレどころではない状況だ


・・・私に影響がないようで、なによりだ。


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